中古のダンプは、故障しやすくなっている等の理由から廃車にしてしまうことが多かったのですが、今は違います。「海外」という新たな売却ルートが開拓されたことによって、積極的に買取りが行われているのです。そこで、中古ダンプの買取りに関する情報を簡単にまとめてみました!
ダンプを廃車にする前に
買い替えなどで不要になったダンプカーを廃車にしようと考えているのであれば、それはもったいないですよ。
古くなって処分しようと思っていたダンプも、故障して使えなくなってしまったダンプも、買取り専門の業者であれば買取ってくれる可能性があるのです。
お金を掛けて処分する前に、ダンプカー専門の買取り業者について把握しておきましょう。
まずはダンプカーの種類を知ろう
所有しているダンプがどの種類であるか確認してみましょう。どの種類であるかが、買取り価格に影響する可能性があります。
普通ダンプの種類
・リヤダンプ
→スタンダードなダンプ。街で見かけるのは、ほとんどがこの種類です。砂利や土砂などを乗せて運び、荷台そのものを後方に傾けることによって下します。
引用元:キントラ
・サイドダンプ
→荷台がサイドに向かって傾くタイプ。リヤダンプとは荷台が傾く方向が違うだけですが、それだけで使い勝手は大きく変わります。
引用元:行列のできるトラック相談所
・三転ダンプ
→後方、左右に荷台を傾けることができる便利なダンプです。一台で様々な用途に使えますし、現場の状況にあわせることができます。
引用元: Rent
重ダンプの種類
・リヤダンプ
→普通ダンプと見た目も機能もほとんど変わりません。ただ、積載量は普通ダンプが11トン以下なのに対し、11トン以上積むことが可能。一般道を走ることはできず、大規模な工事現場で活躍します。
引用元:行列のできるトラック相談所
※画像の向かって一番右が重ダンプ
・スラグダンプ
→溶融スラグの排出処理が可能なタイプ。大きな鍋が乗せられるようになっている、やや特殊な種類です。
引用元:東方金属株式会社
・パレットダンプ
→特に重さのあるものを運ぶためのダンプ。スラグや鉄のスクラップなどを運ぶ際に使用します。
引用元:行列のできるトラック相談所
ほかにもさらに細かな種類があるのですが、これだけ判別できればまず問題ないでしょう。重ダンプは1億を超える車両もあるくらいですから、やはりそのまま廃車にしてしまうのはもったいないですね。
意外と知らない?ダンプカーとトラックの違いとは
ここで改めて、ダンプカーとトラックの違いについて説明しておこうと思います。売ろうと思っていたものが実はトラックだったなんてことがないように、念のため確認しておいてください。
トラック
荷物を積んで運べる、「貨物自動車」の総称です。荷物を積んで運ぶ以外に何か特殊な機能があるならば、ダンプカーのように別の名称がつきます。
ダンプカー
トラックの種類のひとつ。荷台が可動であればダンプ、不動であれば違う種類の車両。荷台が動かせるトラックが、ダンプカーに分類されます。
トラックとダンプカーには明確な違いがありますが、結局は親戚のようなものですね。ダンプカーであるかは、荷台が動くか動かないかで簡単に判断できます。
古い車種、過走行でも買取りしてくれるの?
ダンプカーは使えば使うほど劣化が進み故障しやすくなるため、一定期間使用したら廃車とし、新しいものに買い替えるというのが主流でした。それにも関わらず、ダンプの買取り業者は走行距離を気にすることなく買い取ってくれることが多い。それは一体なぜなのでしょうか?
積極的に買い取ってくれる理由
・海外での評価が高い
→性能・燃費・耐久性に優れている日本製のダンプは、海外で高く評価されています。もちろん需要も高く、このことがあらゆる条件の中古ダンプの買取りを可能にしているのです。
・パーツだけでも再利用可能
→「ダンプカー」としての役割を果たせない故障車でも、生きているパーツがあれば中古部品として売ることができます。中古部品は、使えなくなったら次は溶かして鉄にするなど無駄になることがありません。
こんな条件でもOK
中古のダンプは、低年式・過走行というマイナス条件でも買取りできることがほとんど。海外では、いくら低年式であろうと過走行であろうと、きちんと車検を受けてきている日本製のダンプは品質いいものとみなしてもらえるためです。
また、売却ルートを豊富に持つ業者だと、特殊な車両であっても需要を見つけて買い取ってもらうことができます。特殊な車両というのは用途が限られてしまうため、買い手が少なく敬遠されがち。ですが、売却ルートが多ければ買い手を見つけやすいので、買取り可能となるのです。
あらゆる条件のダンプが買い取ってもらえるようになった現代。その秘密は、海外での高評価と高い需要にありました。今や、ダンプは廃車で処分するのではなく中古として売却するのが主流なのです。
買取り業者を選ぶときには、海外への売却ルートを持っているところを選ぶといいですね。
買値がつかなくてもあきらめないで!複数の会社に査定を依頼してみよう
中古ダンプは、条件によって買値が付かないことがあります。しかし、査定を依頼したのがまだ1社だけであれば、諦める必要はありません。
中古ダンプを査定してもらおう
まずは一般的な査定の流れから説明していきます。あくまで一例であり、業者によって流れが前後することがあるのでご注意ください。
STEP1:所有しているダンプの情報をまとめておく
査定に必要な情報をあらかじめまとめておきましょう。確認しておくといい情報の一例は以下の通り。
・メーカー
・形式、形状
・年式
・走行距離
・稼働時間
ほかにも必要になる情報があるかもしれませんので、利用する買取り業者のホームページなどで確認してください。
STEP2:必要事項を入力
WEB上にて申し込みをします。フォームにしたがって必要事項を入力するだけなので、時間はほとんど掛かりません。また、電話での申し込みが可能なところも多く、その場合は口頭にて必要事項を伝えます。
STEP3:査定額を確認する
査定結果は、WEBでの申し込みであっても電話連絡となることがありますので注意してください。査定額に納得できた場合は現地車両調査に進み、実際に車両をみてもらったうえで最終的な査定を出してもらいます。
また、業者によっては査定の申し込み後すぐに、現地車両調査となる場合もあります。
注意ポイント
注意ポイントは、1社の査定結果だけで終わらせないということ。できるだけ、複数の業者に査定してもらってください。というのも、業者によって評価するポイントが異なり、査定額も変わってくるためです。1社目で値が付かなかった車両が、2社目で値が付いたなんてケースもあります。
また、見積もりの比較をする際には、査定額だけで比較しないようにすることも大切。買取りのための各種手数料などが発生することもあり、それらも含めて総合的に判断するようにしましょう。
廃車にしようとしているダンプがあるのであれば、どんな状態であってもまずは買取り業者の査定に出してみてください。無料査定を実施している業者がほとんどですから、損をすることはありませんよ。
最近は一括で複数の業者からの見積もりを無料で出してもらうことのできる、便利なWEBサービスも登場しています。1社ずつ見積もりを依頼している時間がなければ、このようなサービスを活用して比較するのもおすすめ。
【一括見積サービスサイト紹介】
トラック一括査定王
トラック買取.com
中古ダンプの価値は高い!
いかがでしょう、「中古ダンプを廃車にするなんてもったいない」と思い直していただけたでしょうか?
日本国内だけでみれば需要がなさそうな状態の車両でも、海外においてはそうでない可能性があります。パーツひとつだけでも十分に利用価値がありますしね。
また、買取り業者の多くが無料査定を実施しているというのも大きなポイント。簡易査定だけでなく、現地車両調査における出張費も無料という業者が珍しくありません。業者側がこのようなサービスを実施してくれているのであれば、利用しない手はないでしょう。