
Car failure error signs on dashboard macro close up view
トラックにはさまざまな警告灯がありますよね。トラックの運転が仕事であるトラックドライバーなら、警告灯の点灯は非常に気になるのではないでしょうか。点灯中はどこかに不具合があるというサインなので、早く対処したいですよね。
今回はトラックのオイルランプについてご紹介いたします。
■トラックのオイルランプが点灯する原因
まずは、トラックのオイルランプについてと点灯する原因をご紹介いたします。
・オイルランプの役割と種類
トラックにはエンジンにさまざまなオイルが使われており、オイル系統で異常があると、ランプの形をした警告灯が点灯します。このランプのことをオイルランプと呼びます。なお、正式名称は「油圧警告灯」です。
エンジンオイルはトラックを動かすために必要不可欠なので、放置すると重大な事故を起こしかねません。警告灯の中でも、オイルランプは非常に重要度の高いものとされています。
・オイルランプが点灯する原因
<オイル漏れ>
オイルパンが破損すると、エンジンオイルの漏れにつながります。エンジンオイルが急激に減ったまま走行を続けると、エンジンに大きなダメージを与えてしまいかねません。すぐに停車しましょう。
<オイルが減っている>
エンジンオイルが適正値を下回ると、エンジンの焼き付きが起こる可能性があります。エンジンオイルはトラックの走行とともに劣化し、量も減少していきます。そのため、日頃からエンジンオイルの確認を怠らないことが大切です。
<循環ポンプが故障している>
エンジンオイルはエンジン内部に行き渡るよう、循環ポンプにより流れています。循環ポンプが故障すると、エンジンオイルが流れなくなってしまい、エンジンのトラブルにつながります。
■トラックのオイルランプが点灯した際の対処法
エンジンと密接な関係にあるエンジンオイルに異常があると、オイルランプは点灯します。点灯したら速やかに対処しましょう。
・安全な場所に速やかに停車してオイル残量を確認
安全な場所に停車したら、エンジンが冷めるのを待ってからエンジンオイルを確認します。
<オイル残量が十分な場合>
エンジンオイルがEとF、またはHとLの間にある場合はエンジンオイルの量が足りている状態です。そのため、エンジンオイルの量ではなく、オイル系統の故障が原因と考えられます。整備工場やディーラーに連絡をとり、確認を依頼しましょう。
<オイル残量が不足している場合>
反対にエンジンオイルがEとF、HとLの間にない場合はエンジンオイルの量が不足している状態です。エンジンオイルを補充するか、予備のエンジンオイルがない場合は最寄りのガソリンスタンドで補充しましょう。
・オイルランプの点灯を放置するとどうなる?
オイルランプが点灯したまま放置すると、エンジンが正常に作動しなくなってしまいます。走行に問題があるだけでなく、最悪の場合エンジンブローを起こして廃車になるリスクもあります。エンジンの交換をする場合、100万円以上かかることもあるため、廃車にならなかった場合でも高額な出費が発生しかねません。
オイルランプが点灯した場合は、絶対に放置しないようにしましょう。
■オイルランプの点灯を予防する方法
最後にエンジンオイルの点灯を予防する方法をご紹介いたします。
・日頃からメンテナンスや確認をまめに行う
エンジンオイルを含め、できるだけこまめにメンテナンスや確認を行うことがトラックを長く乗るために大切なことです。
エンジンオイルの場合、走行距離3,000~5,000km、または前の交換から6か月で交換が必要になります。なお、小型トラックは大型トラックに比べてエンジンオイルの劣化が早い点にも注意が必要です。
・頻繁に点灯する場合は乗り換えを考えよう
オイルランプは車体の劣化でも点灯することがあります。オイル回りやエンジンオイルに問題がないにもかかわらず、頻繁にオイルランプが点灯する場合は乗り換えを検討してみましょう。
オイルランプはトラックの状態を知らせてくれる重要なサインです。決して見過ごしたり放置したりせず、迅速に対応してトラックを長持ちさせましょう。