車を使用している以上、必ず行わなければならない車検。もちろん、トラックも必ず車検を行わなければなりません。しかし、トラックの車検費用を負担に感じている方もおられるのではないでしょうか。
今回はトラックの車検に関する基本的な知識と節約方法についてご紹介いたします。
■トラックの車検費用相場
トラックの車検費用の相場はいくらなのか、種類ごとにご紹介いたします。
・必要な費用は2種類ある
トラックの車検時に必要な費用は、法定費用と点検整備費用の2つです。
点検整備費用は整備工場によって差が出ます。
一方、法定費用は自賠責保険料、自動車重量税、申請手数料の3つから成り立ち、全国どの整備工場で受けても費用は一律です。同じ車種のトラックであっても用途が事業用か自家用かで費用が異なり、事業用トラックは国内の流通を支えるために重要とされているため、自家用トラックに比べ自動車重量税が安くなります。
・トラックの種類別車検費用相場
車検の法定費用はトラックの大きさや用途ごとに異なります。
<軽トラックの法定費用>
26,170~34,970円
<小型トラックの法定費用>
自家用…25,070~56,570円
事業用…29,000~43,000円
<中型トラックの法定費用>
自家用…29,820~80,200円
事業用…40,640~63,040円
<大型トラックの法定費用>
自家用…29,820~124,320円
事業用…40,640~82,640円
法定費用はトラックの車両総重量ごとに細かく異なるので、必ず自分の乗っているトラックの車両総重量を調べておきましょう。エコカー減税の対象となる場合は費用の減額が期待できます。
■トラックの車検方法と有効年数について

Professional repairman wearing uniform while working in hangar with autos and technics
続いてトラックの車検方法や期限をご紹介いたします。
・トラックの車検方法
トラックは一般車両の車検と同様に、整備車険、ユーザー車検、車検代行の3種類から選ぶことができます。おすすめの車検方法を後ほどご紹介いたします。
・有効年数は?
トラックの車検は検査区分によって有効年数が定められています。
トラックは「貨物自動車」に該当し、車両総重量が8t未満か以上かで区切られます。
8t未満の貨物自動車…初回は2年、以降は1年ごと
8t以上の貨物自動車…初回の車検から1年ごと
車検の有効年数は車検証で確認することができます。
・どんな設備費用がかかりやすい?
法定費用に対し、整備工場ごとに費用が変動する点検整備費用。費用がかかりやすい設備は次の3ヵ所です。
①タイミングチェーン…10~20万円
②ファンベルト…1万~1万5,000円
③バッテリー…2,000~5万円
エンジン回りなどの動力部分の交換が必要になるケースが多いようです。
■トラックの車検費用を節約する方法はある?
トラックの車検にかかる費用を下げるには次の4つの方法があります。
・減トンする
トラックは車両総重量で車検費用が異なるため、減トンする方法は非常に有効です。
車両に手を加えるので、構造変更の手続きが必要になることを必ず覚えておきましょう。
車検と同時に構造変更手続きをすれば車検費用を下げることができます。
・整備の相見積もりをとる
法定費用を下げることはできませんが、車検整備費は依頼先次第で費用が異なるので相見積もりをとることをおすすめします。サービスや費用など総合的に納得できる整備工場に車検を依頼するようにしましょう。
・ユーザー車検をする
車検はディーラー車検、カー用品店車検、ガソリンスタンド車検など様々なところに依頼できますが、もっともコストが低いのはユーザー車検です。
ユーザー車検は管轄の陸運支局に自分で直接トラックを持ち込んで受ける車検です。
点検整備や検査手数料のコストが低いので、車検費用を抑えられます。
・刑務所で車検をする
刑務所では職業訓練の1つとして自動車整備を取り入れています。
車検整備を受けられる刑務所は全国で8ヵ所しかありませんが、近くにあるのなら利用してみるのもおすすめです。
トラックは車体が大きい分分、高額な車検費用が必要になります。
法定費用は一律で決まっていますが、整備費用は今回ご紹介した方法で抑えることができるかもしれません。少しでも出費を抑えたい方は、是非試してみてくださいね。