フォークリフトはたくさんの荷物をまとめて移動させることができるので、倉庫や工場内で車の代わりに利用されています。日々フォークリフトを操作する方の中には、「実はフォークリフトの操作が苦手」という方もいらっしゃることでしょう。
今回はフォークリフトの中でも小回りの利くリーチリフトの操作方法についてご案内いたします。
■そもそもリーチリフトとは
フォークリフトとは
フォークリフトとは倉庫などで活躍する荷物を運ぶための自動車です。車体の前方にフォークと呼ばれるツメが付いており、荷物の下やパレットに差し込むことで移動させることができます。
フォークリフトは操縦するために自動車の免許ではなく、フォークリフトの免許が必要になります。積載量が1トン以上の場合と、1トン未満の場合では必要になる免許が異なります。無免許で運転をすると罰則の対象になりますので、必ず運転する際は免許を取得してからにしましょう。
リーチリフトとは
リーチリフトはフォークリフトのうち、立ったまま操作をするタイプのものをいいます。リーチリフトはフォークの部分が前後に伸縮するように動くのが特徴です。タイヤが90度回転するので非常に小回りが利き、またバッテリー充電で動くので排気ガスもなく屋内での作業に大変重宝されています。
リーチリフトのメリット
立ったまま操作するので、乗り降りが非常に楽です。また、車体がコンパクトなので狭い場所でも活躍してくれます。
フォークだけを動かせるので、狭い通路でも作業がしやすいところもメリットといえるでしょう。リーチリフトは屋内専用となっています。
リーチリフトのデメリット
バッテリー式なので充電を忘れると使えません。たとえ充電をしていても、長時間の連続操作をしているとバッテリー切れになってしまうこともあります。
また、エンジン式のフォークリフトに比べてパワーが劣ります。狭い場所での操作は可能ですが、使用する場所は平らな場所でなければなりません。座って運転するカウンターリフトに比べて安定性が低いので、注意しないと転倒するリスクもあります。コンパクトな車体なので積載量が3トンくらいまでしかなく、重たいものを運ぶときにはリーチリフトでは間に合わないこともあります。
■リーチリフトの操作方法
リーチリフトの操作方法
リーチリフトはペダルやレバーを使って操作します。
足元には安全スイッチのペダルとブレーキペダルがあります。手元にはアクセル、フォークの伸縮用レバー、フォークを左右に動かすレバー、フォークの先端を動かすレバー、マストを上下させるレバーがあります。
レバーがたくさんあるので最初は難しいと感じるかもしれませんが、しっかり覚えれば操作を間違えることはありません。レバーの場所や操作方法は念入りに確認しておきましょう。
リーチリフトがうまく操作できない原因
重たいものを運ぶ際、多くの荷物を乗せすぎてしまうことに気をつけなければなりません。多少重量オーバーしていても走行できますが、リーチリフトに負担がかかってしまいます。
また、屋内で急発進や急ブレーキを使うと、ものや人にぶつかってしまう可能性があります。仕事を早く終わらせようとスピードを出しすぎると事故を起こす危険性が高くなるので注意が必要です。また、操作に慣れてくると一度に多くの荷物を運ぼうとしてしまうため操作の基本を忘れないように運転しましょう。
リーチリフトの操作が上達するコツ
バッテリー式で走行するリーチリフトは、バッテリーに負荷をかけない操作が大切になります。そのため急ブレーキや急発進を行うと消耗が激しくなります。丁寧な運転を心がけることが上達のコツです。
また、リーチリフトの特徴である小回りの利く車体を、ハンドル操作によって方向転換の際に小さく回すこともバッテリーへの負荷を軽減させます。
リーチリフトは多くの現場で活躍しており、非常に頼もしい存在です。しかし操作方法を誤れば大きな事故を起こすこともあります。操作を上達させるには乗り慣れることと、慣れてからも油断せずに丁寧な運転を心がけることが大切です。