トラックの中古市場には惜しまれつつ製造が終了したモデルも出回っているため、目当てのトラックを中古販売で探している方も多いのではないでしょうか。
今回は中古トラックを購入する際、どのような点に注意すれば、理想のトラックに出会えるのかをご紹介したいと思います。
■日本の主なトラックメーカー
日本にはいくつかのトラックメーカーがあります。
主なトラックメーカーをご紹介いたします。
・三菱ふそう
ドイツ、ダイムラー社のトラック製造に携わる三菱ふそう。
車両本体の値段が安いので、アジアを中心とした海外から人気があります。
三菱ふそうが製造するトラックはサスペンションがしっかりしており、長距離運転でも疲れにくいのが特徴です。
・いすゞ自動車
日本の大型トラック販売実績、第2位のいすゞ自動車。
トラック販売の歴史はもっとも古く、いすゞ自動車が開発するディーゼルエンジンは、どのトラックメーカーよりも優れています。
・日野自動車
国内大型トラックシェアナンバーワンは日野自動車です。
日野自動車が製造するトラックは馬力があり音や振動が静か、メンテナンスコストがかからないという特徴があります、
・UDトラックス
もともとは日産自動車の傘下企業で、当時は「日産ディーゼル工業株式会社」という社名でした。
ボルボ社の傘下になったことで現在はUDトラックスに社名変更しましたが、以前の名残で「日デ」と呼ぶ人もいるようです。
ほかにもハイブリッド車やスポーツカーで有名なトヨタとマツダもトラック製造をしています。
■中古トラックを購入する時にチェックする基本ポイント

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人気車種は製造が終了しても需要が高く、中古トラック販売店で探しているという方もたくさんいらっしゃいます。
どれだけ人気の車種でも、見つけたとたん購入に踏み切るのはおすすめしません。
基本のチェックポイントをしっかり確認して見極めましょう。
・走行距離と年式
「走行距離」
走行距離の長さは、仕事量の比較材料になります。
いたる部分に劣化が生じていると予想できますが、前のオーナーがきちんとメンテナンスしていたなら傷みは少ないかもしれません。
「年式」
新旧比較すると、年式は新しいほど良いといわれますが、トラックが製造された年にリコールがあれば良品とは限りません。
またトラックの保管環境や操作状況が良くなかった、定期メンテナンスがされていなかった場合、年式が新しくてもサビなどの不良が見つかることもあります。
・外装
「ボディ」
車両底やエンジン周辺にサビがないか確認しましょう。
サビの程度もチェックしてください。
「タイヤ」
タイヤの減りは命にかかわる重要事項です。
スリップサインが現れている度合いや、タイヤの片減り具合を比較しましょう。
同様にホイールやネジのサビ具合も、忘れずに確認してください。
・内装
「シート」
座り心地が悪いシートと、座り心地の良いシートを比較すると、運転ストレスや疲労の蓄積度は明らかです。運転席の状態はできるだけ妥協しないようにしましょう。
多くの販売店が再販前にシートクリーニングをしていますが、ニオイの種類によっては、なかなか消えません。どうしてもニオイが気になる時は、スタッフに相談しましょう。
「電気系統」
電気系統が故障すると、突然パワステやパワーウィンドウが反応しなくなったり、ひどい場合は走行中にトラックが動かなくなったり事故を起こす原因になります。
エアコンも動かず車内の温度調節ができなくなるので季節によっては体調を崩す原因になります。電気系統のチェックはきちんとしておいてください。
■そのほかの要チェックポイント!
・修繕歴の確認
昔に比べて板金技術が発達した影響で、見た目だけうまくカバーしてトラックを再販する悪徳業者もいます。
どんなにうまくごまかしても、修繕歴をみれば過去の事故歴やメンテナンス状況は一目瞭然です。販売店に頼んで修繕歴やメンテナンス記録を見せてもらいましょう。
・もっとも大事なのは信頼できるお店を選ぶこと
良心的な販売店は、保有するトラックのメンテナンス履歴を残しています。
また自社基準の厳しい試験に合格したトラックを再販しています。
スタッフ対応が丁寧でアフターメンテナンスやサービスも充実しているため、リピートや口コミで多くの顧客から信頼されているでしょう。
販売店選びを誤ってしまうと、後悔がつきまといます。
中古でもトラックは高い買い物です。信頼できるお店で購入しましょう。