アドブルーがなくなるとトラックは走らない?!補充の目安と空になった際の対処法について

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道路を走る白トラック

ディーゼル車といえばエコなイメージが強いものの、実は排出ガスには多くの大気汚染物質が含まれていることをご存じでしょうか。

アドブルーは、そんな有害物質の排出を抑えるために用いられています。

今回は、軽油を燃料として走るトラックに不可欠なアドブルーについてご紹介いたします。

■アドブルーとは

おもちゃの白トラック2台とビー玉

まずはアドブルーについてご紹介いたします。

・尿素SCRシステムに使用する尿素水

アドブルーは尿素SCRシステム(blue tech)に使用される尿素水のことで、排出ガスに含まれている有害物質を化学反応によって無害な水と窒素に分解させる役割があります。

アドブルーは安全性が高いため、資格を有していなくても扱える製品です。

・尿素SCRシステムの仕組み

尿素SCRシステムは、最新のディーゼルエンジン車に搭載されています。排出ガス中の窒素酸化物にマフラー内部でアドブルーを噴射すると、化学反応が起こる仕組みです。

最近は環境保護が世界規模で課題になっているため、日本だけでなく海外でも普及しています。

・アドブルーは水の混入に要注意

アドブルーに水が混入すると故障を招きます。補給時には必ず蓋を付け忘れないように注意しましょう。また念のため、ガソリンスタンドで補給した際も、店員が閉め忘れていないか確認してください。

■アドブルーがなくなるとトラックは走らない?

・エンジンを切らなければ大丈夫!

アドブルーがなくなると、トラックのエンジンがかからなくなるため要注意です。走行中になくなった場合、エンジンを切らなければ走り続けられますが、一度エンジンを切ってしまうと走れません。

アイドリングストップの現場では説明が必須です。

・エンジンを切ってしまった場合の対処法

エンジンを切ってしまった場合、アドブルーを補給しないとトラックは動きません。よってアドブルーの調達と補充が対処法です。

トラックが利用できるガソリンスタンド、ロードサービスなどでアドブルーの配達を依頼しましょう。周囲にトラックドライバーがいる場合は、予備のアドブルーを搭載していることもあるので、一度声をかけてみるのもよいですね。

トラックには常に予備のアドブルーを搭載しておくと安心です。

■アドブルーの補充方法と目安について

・アドブルーを補充する目安①タンクの容量

小型トラックのアドブルータンクの容量はおよそ15~30Ⅼ、中型トラックは30~40Ⅼ、大型トラックは40~60Ⅼです。ただし、車種によって異なるため、自分が運転するトラックの容量は把握しておきましょう。

・アドブルーを補充する目安②走行距離

車種によって燃費が異なるのであくまでも目安の一つですが、アドブルー1Ⅼあたりの走行距離はおよそ1,000kmです。また、積載量が多い大型のトラックであるほど消費量は増加します。

走行前はアドブルーの残量と、走行距離に対して十分な量があるかを確認しましょう。

・アドブルーの補充はどこでできる?

ガソリン給油

アドブルーはガソリンスタンドや整備工場、カーショップなどで補充できます。複雑な作業ではないので、補充は10分ほどです。費用は1Ⅼあたり200~500円ほどで、高い工賃は発生しません。

また、補充用のアドブルーがあれば、自分での補充も可能です。補充の方法はウォッシャー液と同じで、アドブルータンクの蓋を開けて注ぎます。ただし、こぼしてしまうと金属部分の腐食につながるため、注意しましょう。もしこぼしてしまった場合はきれいに拭き取り、水で洗い流すことを忘れないでください。

アドブルーはエコなドライブに欠かせません。故障や残量不足にならないよう、日頃からこまめに確認をして安全な運転を心がけてください。

 

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