エンジンオーバーホールは重要なメンテナンス!トラックを安全に使うためにも行おう

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車の心臓部であるエンジンは多くの重要なパーツが集まっており、メンテナンスにも気を遣います。長い間トラックに乗っていると、部品の消耗などもあり、エンジンオーバーホールを考える方もおられると思います。これまでエンジンオーバーホールをしたことがない方も時期によってはオーバーホールをした方がいいかもしれません。
今回はトラックのエンジンオーバーホールについてご紹介いたします。

■エンジンオーバーホールとは

まずはエンジンオーバーホールについてご紹介します。

・エンジンオーバーホールとは

車の心臓とも呼ばれるエンジンをオーバーホールすることは、人間でいう心臓手術のようなものです。トラックのエンジンを一度解体することでエンジン内部に問題がないか確認し、清掃を行います。必要があれば、部品の交換を行うことでトラブルが起こらないようにします。再びエンジンを組み立ててトラックに戻します。この一連の作業がエンジンオーバーホールです。

しかし、エンジンオーバーホールには具体的にどのような作業が必要かといった規定や定義が存在しません。そのため、中古トラックやエンジンを販売している悪質な業者の中には少しだけ分解して掃除をしただけで「エンジンオーバーホール済み」と記載する業者もいます。

・なぜエンジンのオーバーホールは必要?

エンジンに問題があるとトラックは走行できなくなってしまいます。そのため、定期的なメンテナンスとしてエンジンオーバーホールを行い、状態を確認、コンディションを整える必要があります。
また、エンジンには経年劣化を起こす部品もあります。エンジンオーバーホールをすることで部品交換が早期に行えるため、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

・オーバーホールのメリットとデメリット

<メリット>
オーバーホールを行うとエンジンの状態を細部まで確認することができます。トラックのエンジン性能が回復することで運転時に違和感がなくなり、以前のように運転することができます。また、燃費を抑えることにつながる点もメリットといえます。

<デメリット>
エンジンオーバーホールには手間と時間がかかります。エンジンは非常に繊細な部分なので高い技術力と豊富な知識をもつ整備士でなければ行うことが難しく、工賃が高額になりやすいのがデメリットです。
また、エンジンオーバーホールをしている間は車両が使えないので、仕事に影響がないように整備の日時を調整することも大切です。

■エンジンのオーバーホールを行おう

・エンジンオーバーホールのタイミング

エンジンオーバーホールをするタイミングは具体的に4つあります。

①オイル漏れ
重度のオイル漏れは修理代が高額になるため、早期に直さなくてはなりません。

②異音
運転時にエンジンから異音がする場合、エンジンの故障が原因であることがほとんどです。重大な事態につながる前に、故障した箇所を把握するためにもオーバーホールを行う方が良いでしょう。

③エンジンオイルの消耗が早い
エンジンオイルが早く消耗する原因として考えられるのが、オイル上がり、オイル下がり、オイルがガソリンの燃焼室に入り込んで燃えていることが挙げられます。

④マフラーから白煙が出る
走行距離が長くなるとシリンダーとピストンが摩耗し、排気バルブからエンジンオイルが混じった白煙を排出する原因になります。経年劣化を起こしている状態なので、オーバーホールを行いましょう。

・エンジンオーバーホールの費用

エンジンオーバーホールは依頼する業者、車種によって変動します。
部品交換がない場合、正規ディーラーなら50万~200万円、専門業者なら30万~70万円が相場です。中には格安をうたい文句にしている業者もいるようですが、エンジンオーバーホールができるノウハウがあるのかしっかり見極められない場合は避けた方がいいでしょう。

エンジンオーバーホールをしても修復が難しい場合はエンジンの載せ替えを行うことになります。しかし、トラックのエンジンは非常に高額なので、場合によっては買い替えを検討することもおすすめです。中古トラックであれば、お得に購入できるかもしれませんよ。

 

 

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