ダンプの種類や積載量を比較して紹介!購入時はどこをチェックする?

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ダンプカーは建設、鉱山、林業といった幅広い分野で活用されています。
用途に合わせてさまざまな種類のダンプカーを使い分けると、仕事の作業効率がアップします。今回は中古ダンプを買う前に知っておいたほうがよい比較ポイントをいくつかご紹介したいと思います。

 

■国内で活躍するダンプカーの紹介

現在日本国内で使用されている主なダンプカー5種類を紹介いたします。

・リアダンプ
荷台の前方を油圧シリンダで持ち上げ、積み荷を流すように下ろします。
土砂や砂利などの運搬に利用されるため、「土砂ダンプ」とも呼ばれています。

・サイドダンプ
荷台の左右が開いてフラットになるので、車体を横づけした状態での積み下ろしがしやすいダンプカーです。車体を横づけするので、左右に十分な広さが必要になります。

・三転ダンプ
荷台が左右後方の3方向に傾く、利便性が高いダンプカーです。
リアダンプやサイドダンプと比較すると動きが複雑な分、故障のリスクが高くメンテナンスが必要です。

・重ダンプ
最大積載量200~300トンとほかのダンプカーと比較してもかなり大きく、別名「マンモスダンプ」と呼ばれています。
一度に大量の荷物を運ぶことができるため、大規模工事現場や工場内の運搬作業で活躍しています。

・ローダーダンプ
荷台を持ち上げるのではなく、後方にスライドさせて荷物を積み下ろしします。
荷台は地面すれすれまで下がるため、重機運搬用としても活躍しています。

 

ほかにもアオリが深い「深ダンプ(土砂禁ダンプ)」、農作業や除雪作業で活躍する「ファームダンプ」、水分を含むものを運搬する「水密式ダンプ」もあります。

 

■中古ダンプを買うならここに注意しよう!

・最大積載量
ダンプカーのサイズには、小型、中型、大型と3種類あります。
それぞれの最大積載量を比較してみましょう。

「小型ダンプの積載量」
最大積載量が約2~3トン以下のダンプを指します。
3トン未満の場合は普通免許で運転可能です。

「中型ダンプの積載量」
中型ダンプの最大積載量は約4トン。「4トンダンプ」の愛称で親しまれています。
4トンと呼ばれているものの、実際の積載量は約3.5トンがほとんどです。
運転免許は準中型免許が必要になります。

 

中型ダンプには積載量6~8トンの「増トン車」と呼ばれるダンプもあり、増トン車を運転する時は大型免許が必要です。

「大型ダンプの積載量」
最大積載量約10トンの大型ダンプカー。
荷台に最大量の荷物を載せた場合、車両総重量が20トン近くまで増え、過積載となってしまうため実際は9トン程度の荷物が運ばれます。

車の最大積載量は法律で決まっています。

近年は過積載による事故が多発しており、罰則や検問も厳しくなっています。

過積載が発覚した場合、ドライバーに対しては違反点数と罰金刑が処されるだけでなく、所属している運送会社に対しても、資格取消や罰金刑が科せられるケースもあります。

荷物を積み込む前に、必ずダンプに積める荷物の量を把握しておきましょう。

 

・オイル漏れやにじみ
ダンプ底面やシリンダーにオイルの漏れやにじみがないか、チェックしましょう。
部品の傷みが酷いと車検に通らないので、オイル漏れしているようなら部品を交換しなければなりません。

 

・年式
中古ダンプカーを購入する時は車両の年式もチェックしましょう。
年式はダンプカーの燃費や自動車税に関わってくるので、できるだけ新しい年式を選ぶことをおすすめします。

 

■車両本体だけじゃない!荷台のチェックポイント

車両本体だけでなく荷台チェックも大切です。

・床板の厚みについて
荷台は荷物の重さに耐えられる厚みでなければ、走行中に底が裂けてしまいます。
しっかりした底板が望ましいのですが、厚くて重すぎる底板は加積できる荷物量が減ってしまいます。荷物に見合った底板のダンプカーを選びましょう。

 

・アオリの素材や高さ
ダンプカーのアオリにはアルミ、鉄、幌などいろいろな素材があります。
運搬する荷物によって適した素材のダンプを選びましょう。

軽い特徴を持つアルミ製のあおりは、土砂の積載には向いていません。
高さにおいても、土や砂がこぼれてしまわないか、しっかり確認することが大切です。

 

・ゲートの形状
ダンプ後方のアオリには「Lゲート」と「Fゲート」の2種類があります。

Lゲートはアオリの下部分が荷台に固定されており、土砂を少しずつ流すことができます。
Fゲートはアオリの上部が左右のアオリに固定されているので、土砂に大きな石が混入している場合、固定部分でせき止められる仕組みになっています。

どちらが優れているというわけではなく、用途によって使い分けられています。

 

新車よりも安く購入できる中古ダンプ。
中古といっても、車体が大きくて機能が充実しているので、乗用車よりもはるかに高い買い物であることは間違いありません。
信頼できる販売店でよいダンプを手に入れましょう。

 

 

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