ダンプの荷台はどうなっている?荷台の名称についてご紹介!

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黄色ダンプ正面2台

ダンプにはさまざまな種類があり、荷台の種類も異なります。ダンプを購入したい場合は、荷台から適しているダンプを選ぶ方法がおすすめです。

今回はダンプの荷台の名称についてご紹介していきます。

■ダンプとは

・ダンプとは

荷台を傾けて積載物を一気に下ろす機能を備えたトラックをダンプと呼びます。主に土砂や産業廃棄物の運搬で使用されます。

・代表的なダンプの種類

ダンプは大きく分類すると「土砂ダンプ」と「土砂禁ダンプ」に分けられます。土砂ダンプは土砂や砕石を運ぶのに対して、土砂禁ダンプはペットボトルなど軽量のゴミや石炭、チップなどを運ぶのが特徴です。

■ダンプの荷台の名称

ダンプ前で話し合う男性

・リアダンプ

荷台の前方を上げて傾斜をつくり、後方へ土砂を下ろすタイプをリアダンプと呼びます。ダンプの中で最も一般的なタイプです。

・スライドダンプ

リアダンプと同様に荷台が傾くだけでなく、荷台自体を後方へとスライドできるダンプです。ローダーダンプとも呼ばれています。荷台を地面につけられるので、建設機械や農機具を下ろす際にも使用されます。

・サイドダンプ

サイドダンプは荷台を左右に傾けられるダンプです。リアダンプほど荷台が高く上がらないため、高さ制限がある場所や狭い場所での作業に適しています。

・ダンプトレーラー

ダンプ機能を備えたトレーラーをダンプトレーラーと呼びます。大型ダンプよりも多くの積載が可能です。2015年に車両総重量、最大積載量の基準が緩和されたことにより、さらに多くの荷物を運べるようになりました。

・土砂禁ダンプ

土砂禁ダンプとはその名の通り、土砂などの積載が禁止されているダンプです。土砂禁ダンプの車検証には「土砂等運搬禁止車両」と表記されています。土砂の他にもガラスやコンクリート、陶磁器くずなどの運搬も禁止です。

・深ダンプ

通常のダンプよりもあおりが高く、荷台が深いものを深ダンプと呼びます。積載量の多さが特徴ですが、土砂を載せてしまうと過積載になるため、深ダンプの多くが土砂禁ダンプに指定されています。

■ダンプの荷台部位の名称

黄色ダンプ横画像

・コボレーン

側あおりの上部に取り付けられる自動開閉シートで、土砂などをこぼれないようにするための飛散防止装置です。

・足掛け

荷台の上で作業をする際に、荷台へ登るための足がかりです。荷台ステップとも呼びます。

・あおり

荷台を囲んでいる壁をあおりと呼びます。トラックのあおりは下部を支点として外側に開きますが、ダンプのあおりは上部を支点にして外側に開くものが一般的です。

・鳥居

荷台と運転席の間に設置されているもので、転がった積載物が運転席へぶつかるのを防ぎます。

・プロテクタはしご

鳥居に登るためのはしごで、ダンプを守る役割もあります。

・サイドガード

ダンプの側面、タイヤとタイヤの間に取り付ける、歩行者や自転車の巻き込みを防止するための装置です。

・ホイスト機構

荷台を上げ下げするためのピストンがホイスト機構です。ホイスト機構は2種類あり、油圧式と電動式があります。

・ヒンジ

あおりを閉じた状態で固定するための部品です。積載物の落下を防ぐための重要なパーツなので、劣化や不具合には気を付けておきましょう。

・メインフレーム

メインフレームとは、荷台の骨格を指します。荷台の底やあおりを支えている部分です。

・安全棒

何らかのトラブルで荷台が落下した際に一時的に支えるための装置です。荷台を上げた際は必ず使用しましょう。

・デッキ

デッキは荷台の底の部分を指します。荷物を積載する場所のため、デッキの広さは積載量に大きくかかわります。

 

作業する場所や作業の内容によって、使いやすいダンプや荷台の種類は異なります。ニーズと合ったものを選ぶようにしましょう。

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