ダンプの運転手はマナーが悪いって本当?調べて分かった事実

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ダンプ 運転

ダンプの運転手をしている方にとって、「マナーが悪い」と勝手にマイナス評価されることは非常に不本意ですよね。どうしてそんなことが言われるようになったのでしょうか。

今回は、ダンプ運転手は本当に運転マナーが悪いのか、なぜマナーが悪いといわれるようになったのかを調べてみました。ダンプの運転手ではない方も、是非ご一読ください。

 

■ダンプ運転手に対する世間のイメージ

 

・学歴が低くてマナーがない

ダンプ運転手は「学歴が低いからマナーが悪い」という偏見を持たれているようです。

一昔前は中学卒業後すぐに就職する人が多い時代でした。ダンプ運転手は学歴に関係なく働ける職種だったため、このようなイメージがついたのだと考えられます。現在は運転手の教育に力を入れている企業も多く、マナーをしっかり守っている運転手も多くいます。

 

・短気で乱暴

ダンプ運転手は長い距離を時間に間に合うよう走ることが求められます。

ですが、渋滞に巻き込まれると時間通りに動けず、ついスピードを出してしまったり、苛立って声を荒げてしまったりすることもあります。このような姿を見た人から「マナーが悪い」と捉えられるようになったようです。実際は多くのドライバーがストレスに耐えながらマナーを守って運転しています。

 

・見た目が怖くて横柄

ダンプ運転手は、見た目が怖くて横柄と思われがちです。これは、工事現場などに出入りをしていると、どうしても服が汚れてしまうことから、「汚れても良いような服ばかり着ている=見た目を気にしない=人の言うことを聞かない」というマイナスイメージがついたのではないかと考えられます。実際は多くの人と接するので服装に気を遣う運転手がほとんどです。

 

■「ダンプ運転手はマナーが悪い」といわれるようになった原因

ダンプ 運転

 

・車体が大きいから目立ちやすい

ダンプは乗用車に比べて非常に目立ちやすく、ちょっとスピードを出そうものなら「交通マナーが悪い」といった印象を与えてしまいます。

 

・映画の影響

ダンプ運転手の荒々しいイメージは、昔大ヒットした映画の主人公が強く影響しているからかもしれません。当時は映画に出てくる役者を意識したような運転手もいましたが、現在そのような姿の運転手はほとんど見かけません。

 

・フレンドリーな態度

そもそもダンプ運転手はみんなフレンドリーです。相手との間に壁ができないよう、わざと敬語を使わない人もいます。その態度に親密さを感じる人もいれば、「マナー知らず」と感じる人もいます。

 

■ダンプ運転手の運転マナーに対する誤解

 

ダンプ運転手がマナー違反だと勘違いされてしまいやすい行動を3つ挙げてみました。

 

・車高が高いから車間距離を詰めてしまう

ダンプは乗用車よりも車高が高く見晴らしがよいので、前方の車との距離を詰めてしまうことがあります。また、重たい荷物を積んでいると余裕をもってブレーキを踏んでも止まるまでに時間がかかり、乗用車に圧迫感を与えてしまいやすくなります。

・安全運転のため車間を広くとる

ダンプ運転手は万が一のときを考えて、車間距離を広めにとります。

ですが、事情を知らない一般のドライバーからは「あんなに車間距離を開けるなんて何を考えているんだろう」と思われがちです。安全のために距離を空けているのに「空いている」と勘違いして割り込む乗用車にヒヤリとするダンプ運転手も多いようです。

 

・路上駐車を避けて車線変更をしない

ダンプなどの大きな車が左側車線を走ると、駐車車両やバイク、自転車などを避けるために、都度車線を変更しなければなりません。大きな車が頻繁に車線変更すると危険ですし、後続車に迷惑がかかります。このような理由から、あえて右側の追い越し車線を走るという運転手もいるようです。しかし一般ドライバーは「ずっと右側を走るなんてマナー違反だ」と感じてしまうようです。

■ダンプ運転手にはマナーの良い人が増えている

 

ダンプ 運転

 

マナーを守って安全運転を心がけているダンプ運転手がほとんどですが、中には擁護できないものもあります。

 

・実際にマナーが悪い運転手は一部だけ

決して多くありませんが、ゴミやタバコのポイ捨てをするダンプ運転手もいます。

また、住宅街でエンジンをかけたまま待機をして、エンジン音や振動で住民が迷惑するといったマナー違反者もいます。真夏や真冬の待機は非常に厳しいですが、マナー違反がクレームに繋がらないよう、蓄冷クーラー・蓄熱マットなどで対策を行うことも大切です。

 

今回の内容で、ダンプ運転手はマナーが悪いとは言い切れないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

どんな業界でもいえることですが、一部のマナー違反者によってほかの人まで悪者扱いされてしまいます。マナーが悪いと思われないためにも、自分の行動を振り返ることを心がけていきましょう。

 

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