トラックの圧縮エアーが溜まらない?コンプレッサーの故障が原因かも…

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ヘルメット被った男性

トラックの圧縮エアーが溜まらない原因として考えられるのは、コンプレッサーの故障です。トラックには圧縮エアーを動力とする機能が多く備わるため、不足するとさまざまなトラブルに発展します。

今回はトラックのコンプレッサーについて、故障のサインや原因、メンテナンスの方法も併せてご紹介いたします。

■圧縮エアーが溜まらない原因はコンプレッサー?

・トラックのコンプレッサーとは

トラックのコンプレッサーとは、圧縮エアーの供給源となるパーツです。圧縮エアーはエアブレーキのほか、クラッチ操作やシフト操作などにも用いられているため、その供給源であるコンプレッサーはトラックの重要なパーツと言えます。

・故障すると圧縮エアーが溜まらない

トラック後ろタイヤ

コンプレッサーが故障すると、圧縮エアーが溜まらなくなります。通常はエアタンク内で圧力の低下を圧力スイッチが感知すると、コンプレッサーから圧縮エアーがエアタンク内に充填される仕組みです。しかし、コンプレッサーが故障していた場合はエアタンク内へ圧縮エアーが供給されなくなるため、圧縮エアー不足の状態に陥ってしまいます。

・圧縮エアーが不足すると…

圧縮エアーが不足することによって以下の不具合が発生します。

  • エアサスが機能しない
  • エアブレーキが効かない
  • クラッチ操作ができない
  • シフトチェンジのアシスト機能が使えない

これらの不具合が発生すると、トラックを正常に運転することは難しくなります。大きな事故につながってしまう可能性もあるため、圧縮エアー不足には注意しなければなりません。

■トラックのコンプレッサーが故障する原因

・コンプレッサーの故障のサイン

コンプレッサーの故障が疑われる場合には、いくつかのサインがあります。

<①小刻みに揺れる>

トラックの走行中、モーターベアリングや圧縮機ベアリングの摩擦により普段よりも小刻みに揺れる場合はコンプレッサーの故障が考えられます。

<②異音がする>

トラックの起動時や運転中に異音がする場合、トラック本体とコンプレッサーをつなぐベルトが劣化、または磨耗している可能性があります。

<③圧縮エアーに水が混ざる、エアーが漏れる>

コンプレッサーが故障すると、エアタンク内の冷却不足やドレントラップの排出不良によって圧縮エアーに水が混ざることがあります。また、昇圧不良や吐出空気量の低下が発生すると、コンプレッサー内でエアーが漏れることもあります。

・コンプレッサーが故障する原因

コンプレッサーが故障する原因として最も一般的なのが寿命です。コンプレッサーの耐用年数は7~10年が目安ですが、頻繁にブレーキ操作を行なっていたなど、コンプレッサーの起動頻度が高かった場合は、平均の耐用年数より早く故障してしまうこともあります。

また、定期的なメンテナンスを怠っている場合も寿命を早めるため注意しましょう。コンプレッサーはトラックのパーツの中でも耐久性の高いパーツです。そのため、コンプレッサーが故障している状態の場合、他のパーツも故障していたり劣化が進んでいたりする可能性も考えられます。

・エアドライヤーは定期的に交換を

トラック全面を点検する男性

エアドライヤーとは、コンプレッサーとエアタンクの間に設置されているパーツです。コンプレッサーから供給される圧縮エアーの中に含まれる水分や油分を取り除き、乾燥した圧縮エアーをエアタンクに充填する役割があります。

このエアドライヤーに使用される乾燥剤は、定期的に交換が必要なパーツです。乾燥剤の交換を怠っていた場合、コンプレッサーから圧縮エアーが供給される際に不具合が発生してしまう可能性があります。エアドライヤーの乾燥剤は定期的に交換しましょう。

■まとめ

トラックのコンプレッサーが故障していた場合、大きな事故につながってしまう可能性があります。少しでも異常を感じた場合は、すぐにメンテナンスを依頼しましょう。

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