バスで多い故障は何?対処法などをご紹介します!

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多くの乗客を乗せるバスは不具合が起こると業務に大きな影響を及ぼしてしまいます。もし故障が起きたら迅速に対応することが必要です。
今回はバスで多くみられる故障と対処法についてご紹介いたします。

 

■バスで置きやすい故障の内容

まずはバスで故障が多いとされている場所を5か所ご紹介いたします。

 

・エア

バスを含む、トラックなど大型の車両にはエア(圧縮空気)が使用されており、主にブレーキの動作を行っています。
バスの場合、エアはクラッチやドアの開閉などにも使われています。エアが故障すると空気が重鎮されなくなり、バスが正常に動かなくなってしまいます。

 

・扉

エアが十分にない状態以外に、人や物が近くにある状態だと、バスの安全装置が作動して警告灯が点灯します。
警告灯が点灯している状態では扉の開閉が行えません。しかし、警告灯が点灯していないにもかかわらず扉が動かなくなることもあります。

 

・警告灯

水温が上がりすぎると水温警告灯が点灯します。水温が上がりすぎるとエンジンがオーバーヒートを起こしてしまいます。
警告灯の点灯以外にオイル焼けの反応やエンジンから発煙しているとオーバーヒートの可能性が高いです。
しかし、中には水温が高くなっていないにもかかわらず警告灯が点灯することもあります。

 

・エアコン

路線バスの場合は頻繁に扉が開閉することに加えて車体が大きいため、車内の温度が冷えにくく暖まりにくい状態になります。
普通自動車に比べて高性能のエアコンを搭載していますが、エアコンガスが不足して冷房が効きづらい、冷却水が不足して暖房が効きづらいといった故障が発生することもあります。

 

・運賃箱

最近はICカードや電子マネーを利用する乗客が増えていますが、現金を使う乗客もまだまだ多くいます。
ICカードや電子マネーが使えない場合は運賃箱の故障が考えられますが、両替機の場合は旧硬貨や旧紙幣に対応できないといったことが原因であることも考えられます。

 

■バスの故障時にできる対処法

不具合が起きた時、すぐに対処することで乗客への影響を軽減することができます。ここからは故障が起きた際の対処法をご紹介いたします。

 

・エア

通常ならバスのエンジンが動くと同時に重鎮されますが、エアが重鎮されない場合は修理が必要になります。
エアが正常に作動するかは始業前の点検時に必ず確認し、速やかに整備できるように努めましょう。エアの故障を放置すると運転中に支障が出るため非常に危険です。

 

・扉の故障

周囲に人や物がない場合は、まず扉のセンサーが汚れていないか確認しましょう。
汚れがある場合は拭き取ります。エアの不具合が原因の場合は、手動で開け閉めをすることになります。

 

・オーバーヒート

オーバーヒートを起こす原因は冷却水の不足です。まずは冷却水が十分にあるか確認しましょう。
車体の下から水が出ている場合や冷却水の減りが早いと感じた時は冷却水が漏れている可能性を疑いましょう。

 

他にもウォーターポンプの故障で、冷却水がうまく循環されずオーバーヒートを起こしてしまうこともあります。
また、水温が正常であるにもかかわらず水温警告灯が点灯しているなら、水温センサーの故障が原因かもしれません。
オーバーヒートは重大な事故を引き起こす原因になるので、速やかに車両交換を行ってください。

 

・エアコンの故障

エアコンは冷房と暖房で考えられる原因が異なります。
冷房の場合はエアコンガスの不足、暖房の場合は冷却水の不足が考えらえます。どちらも自分で補充することができます。
また、暖房が効かない場合はサーモスタットの不具合も考えられます。冷却水が十分にある場合はサーモスタットの交換を行ってみてください。

 

・運賃箱の故障

電子決済に対応している運賃箱の場合は、一度リセットすることで直ることがあります。
もし改善されない場合は、バス会社の規定に則った対応をしましょう。

 

 

バスは交通インフラに欠かせない重要な存在です。故障が起きた時は乗客に不安を与えないよう慌てず冷静に対応しましょう。

 

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