バッテリー液の補充は自分でもできる!適量を守って快適に運転しましょう!

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バッテリー液補充

車のバッテリー液は市販されているので、自分でも補充できます。ただし、バッテリー液の成分は硫酸を含むため、取り扱いには注意が必要です。

今回は、バッテリー液の補充方法についてご案内いたします。

■バッテリー液の基礎知識

まずはバッテリー液についてご説明いたします。

・バッテリー液の成分

バッテリー液は無色透明で、蒸留水を使って薄めた濃度の低い硫酸(希硫酸)です。

酸性で腐食性が強く、付着すると金属が酸化したり皮膚炎を起こしたりする恐れがあるため、取り扱いには十分に注意する必要があります。

バッテリー液が体に付着した際はすぐに大量の水で洗い流し、車のボディに付着した場合は濡れた布でしっかりと拭き取りましょう。

・バッテリー液が減る理由

<蒸発>

蒸発には、自然蒸発とバッテリーの充電中に起こる蒸発の2パターンがあります。後者は必要以上に充電されることで、液中の酸素ガスと水素ガスが分解されて起きる現象です。

<バッテリーの取り付け不良や経年劣化>

バッテリーの取り付け方や経年劣化も関係していると言われています。3年以上経過したバッテリーは劣化が進み、放置していると性能が低下するので、定期的に充電するか適切な環境で保管しましょう。

また、「バッテリーの使用頻度が高い」「エンジンルームが高温になる」「バッテリーの寿命が近い」などの場合は、バッテリー液の減少が激しくなるので、日常的に点検するように心がけてください。

・バッテリー液を補充せずにいると

バッテリー液が不足している状態で放っておくと、露出した金属部分が劣化し、さらにバッテリー液の減少が進みます。

爆発や火災につながる可能性もあるので、早めに交換しましょう。

■バッテリー液の確認方法

バッテリータンク

バッテリー液の補充は、液量を確認してから行いましょう。

・点検頻度

バッテリー液の点検は、月に1回が理想です。難しい場合は3~6か月を目安に確認しましょう。

また、突然のバッテリートラブルを回避できるよう、長距離や高速道路を走行する前は点検しておくことをおすすめします。

・点検する方法

<液量の確認>

容器の側面には、「LOWER LEVEL」と「UPPER LEVEL」と呼ばれるラインがあります。バッテリー液がこの中間にある場合は適量を意味します。

  1. バッテリー液の入った容器を横から目視する
  2. 容器を照明で照らして残量の影を目視する

ラインの中間を下回っている場合は、バッテリー用の精製水を補充してください。

硫酸自体は蒸発しないので、液の補充には高純度の精製水を使用します。

なお、UPPER LEVELのラインが見当たらない場合は、液口栓の蓋を外して中を除き、液面が注入口(スリーブ)の下まで届いているかを確認しましょう。届いていれば、表面張力により表面が歪んで見えます。

■バッテリー液の補充方法

木のボンネット開いたおもちゃ

バッテリー液の取り扱いには、十分な注意が必要です。補充時に必要な用具もご紹介いたします。

・バッテリー液の補充/点検時の注意

  1. 火気を近付けない
  2. 金属の工具やアクセサリーをバッテリーの端子に触れさせない(スパークして火災につながる恐れがあるため)
  3. バッテリー液に触れない
  4. 適量を守る

・バッテリー液の補充に必要な道具

  1. 精製水(バッテリー補充液)
  2. 手袋
  3. ゴーグル

<あると便利なもの>

  1. 液量を確認するためのライト
  2. 液を入れすぎた際に使用する抜き取り用のスポイトやバケツ
  3. 容器を開ける際に使用するマイナスドライバーやスパナ
  4. 固く絞った布

また、付着した場合に備えて流水用の水を用意しておくと安心です。

・バッテリー液を補充する手順

作業を始める前にエンジンを止め、エンジンが冷えた状態で補充しましょう。

  1. 静電気除去シートに触れて静電気を逃がす
  2. 固く絞った布で蓋の表面を拭く(静電気を逃がすため)
  3. 6つある液口栓を取り外す
  4. 注入口は独立した小部屋につながっているので、6か所すべてに注入する
  5. ライトや目視で量を確認したら、液口栓をしっかりと閉める

バッテリーに液が付着した場合は、濡れた布で拭き取りましょう。

バッテリー液は、適量を維持することが大切です。過充電や自然蒸発により量が減るので、定期的に点検・補充をするように意識してください。

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