パッカーとはどんな車?パッカー車の基本情報をご紹介!

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パッカー車のおもちゃ

私たちの生活を支えるうえで非常に重要なパッカー車。これまでお世話になったことがないという方はいないのではないでしょうか。パッカー車は衛生的な暮らしを守るために非常に重要です。人の役に立っていると実感したい方にはぴったりかもしれません。

今回はパッカー車とはどのような車かをご紹介いたします。

■パッカー車とは

まずはパッカー車がどのような車か、種類と併せてご紹介いたします。

・パッカー車とは

「ゴミ収集車」と聞くとどのような車か想像しやすいのではないでしょうか。ほかには「塵芥車(じんかいしゃ)」と呼ばれています。パッカー車の正式名称で、車検証では塵芥車となります。

パッカー車は業界によって呼び名が異なる特徴がありますが、役割は車両の荷台部分にゴミを投入し、自動的に荷箱に押し込んで圧縮する機能を持った車両のことです。

・パッカー車の圧縮形式

パッカー車最大の特徴である、ゴミの圧縮方法には3種類あります。

<圧縮板式>

別名、プレス式と呼ばれている種類です。ゴミの投入口の手前と奥にある圧縮板の2段階で強力にゴミを圧縮することができます。手前ではゴミを細かく粉砕、奥では小さく潰す仕組みを持っています。

<回転板式>

パッカー車の背面

別名、巻き込み式と呼ばれています。圧縮板はなく、代わりに回転板があります。圧縮板式に比べてゴミを圧縮する力は弱く、ゴミを小さく潰すというよりも奥に押し込んでいく仕組みになっています。そのため、圧縮板式に比べると積載可能なゴミの量も少ないです。

<荷箱回転式>

別名、ロータリー式と呼ばれている種類です。巨大な円柱状のドラムが回転しており、投入口に入れたゴミが回転によって荷箱に送り込まれます。ドラム部分は常に回転しています。

3種類の中でもっとも圧縮する力が弱く、積載量も少ないため最近は減少傾向にあります。

■パッカー車の運転で気を付けたいこと

停車中のパッカー車

パッカー車はゴミを扱う仕事のため、マイナスなイメージがあるかもしれませんが、生活に欠かせない重要な役割があります。また、最近は規則正しい就業ができるため、以前よりも注目が高まっています。

パッカー車を使う仕事に就きたい方は下記の3点をよく覚えておいてくださいね。

・必要な免許

パッカー車の運転には特別な資格は必要ありません。パッカー車は運転免許さえあれば乗ることができます。ただし、パッカー車には小型から大型まで様々な大きさがあるため、運転する車種によって中型や大型免許が必要になってきます。

また、以前はマニュアル車が一般的でしたが、最近はオートマチック車のパッカー車も増えています。しかしパッカー車での活躍の場を広げたいのであれば、汎用性の高いマニュアル車の運転が可能な方が有利になるでしょう。

・操作は必ず複数人で

パッカー車では火災や回転板に巻き込まれるという事故の発生が報告されています。火災は可燃ガスを含んだカセットボンベが摩擦によって引火したとされており、作業員が1人であったために、回転板への巻き込みの際、停止ボタンを押すことができなかったことが原因です。巻き込み事故は特に起こりやすい事故とされており、万が一のことを考えて必ず2人以上で作業を行うよう徹底することが重要です。

・パッカー車の事故の多くは運転者の意識で防ぐことが可能

パッカー車で起こりやすい事故である巻き込みを含め、多くの事故は運転手や作業員の意識で大幅に改善されます。パッカー車の停止位置、作業手順、パッカー車の周囲の確認などは作業時には常に意識しましょう。

人々の暮らしを支え、衛生的な環境を維持するパッカー車の仕事は非常にやりがいがあります。安全にパッカー車を利用し、社会貢献を目指してみませんか?

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