パッカー車を安全に運用しよう!トラブルを起こさないために注意すべきこととは?

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生活の環境をキレイに維持する為に必要なパッカー車の運用も、一つ間違えればトラブルや事故につながります。トラブルを起こさないためにも、安全対策は必須です。パッカー車を運用するにあたって、注意したい点や安全対策についてまとめました。

■事故に注意!パッカー車の安全対策

パッカー車の扱いは、一歩間違えると大きな事故に繋がり、時には命を落とす危険もあります。事故は安全確認を怠ったことで起こることがほとんどです。まずはよくあるパッカー車の事故事例とその対策をご紹介します。これを参考にして、安全に作業をできるよう心がけましょう。

・火災事故
ガスボンベやスプレー缶による火災は頻繁に起こる事故です。パッカー車の車内で生じた摩擦が火花を発生させ、ガスボンベやスプレー缶に残ったガスに引火して爆発し、火災に繋がるというものです。この火災で作業員が火傷を負ったり、パッカー車が廃車になったりすることがよくあります。パッカー車にゴミを入れる前に、ガスボンベやスプレー缶のガスの残量を確認し、残っている時は必ずガスを抜くようにしましょう。

・巻き込み事故
パッカー車の回転板に巻き込まれる事故も多く発生しています。その原因には、洗車時に回転板を停止していなかった、入れてはいけないものを誤って入れてしまい取り出す際に間に合わず巻き込まれた、というものがあります。洗車などの作業を行う際は、まずは回転板が動いていないかなど、安全確認を怠らないようにしましょう。
ごみを投入する前に異物などを分別しておき、誤ってものを入れてしまった場合は、慌てず緊急停止ボタンを使用します。すぐにボタンを押せるよう、必ず二人で作業するようにしてください。

・パッカー車の転落事故
ごみピットの近くで作業をしていたら、パッカー車が突然動いてピットに転落した、という事故事例もあります。この時パッカー車は路肩に停車させており、サイドブレーキがかかっていなかったために事故に繋がりました。転落防止のために、路肩に手摺りを設置する、作業を行う前にサイドブレーキがかかっているかを確認し、輪留めを使って確実にパッカー車を固定しましょう。

■ゴミの過積載に要注意!サイズと積載量は?

パッカー車はサイズに種類があり、最大積載量が決められています。過積載によりパッカー車がバランスを崩してピットへ転落した、という事故も発生しておりとても危険です。過積載は道路交通法違反にあたり、ごみ処分施設で指摘され、所管課から指導が入ります。繰り返し過積載を行うと、ごみ処理施設への搬入を拒否される場合があります。一般的なパッカー車のサイズと最大積載量をチェックしておきましょう。

・小型車
車体寸法:全長約5m、全幅約1.8m、全高2.3~2.5m
車体総重量:約6.5トン
最大積載量:2トン

・中型車
車体寸法:全長6~7m、全幅約2.1m、全高約2.8m
車体総重量:約8トン
最大積載量:2トン

・大型車
車体寸法:約9m、全幅2.5m、全高約2.8m
車体総重量:約22トン
最大積載量:7.4トン

■パッカー車運用の注意点

パッカー車を購入した後、どのように運用すればいいか?これらのポイントを押さえて長くパッカー車を使用できるようにしていきましょう。

・PTOの切り忘れ
パッカー車は作業の為、頻繁に乗り降りする必要があります。ここでよくあるのが、PTOの切り忘れです。アクセルを踏んだ時や、ギアチェンジの時に気づくことが多いです。運転中にPTOを切り忘れると、ヒューズが飛んだり、油圧ポンプや油圧ホースが破損したり、PTOのプロペラシャフトが歪んでスイッチが入りにくくなったりと、様々なところで故障の原因になります。
また、動作不良を起こし作業員が巻き込まれる可能性も高くなります。PTOの切り忘れには十分注意しましょう。

・レールを保護
パッカー車の重要なメンテナンスの一つに、モリブデングリスでレールを保護するというものがあります。モリブデングリスは、回転部の摩耗を防ぎ保護する役割を担います。定期的にモリブデングリスを塗布するよう心がけましょう。モリブデングリスは一気に塗らず、グリースガンを使って塗布するのが良いでしょう。

・CNGのパッカー車
一般的に流通しているのは、ディーゼル車かCNG(天然ガス)車です。
圧縮天然ガスは黒煙やSOxが出ないクリーンエネルギーとして注目されており、運用コストも安いというメリットがあります。
しかし、天然ガスに対応したガソリンスタンドや、故障時に対応してくれる工場がまだ少ないのが現状です。またCNG車を運用するためには特別な講習を受ける必要があります。これらを把握した上でCNGの運用を検討しましょう。

■まとめ

パッカー車は、生活にはなくてはならない車両の一つです。これからパッカー車の購入をお考えの方は、これらのポイントを押さえて、長く安全にパッカー車を運用していきましょう。

 

 

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