ヒルスタートアシストとは?メリットやデメリットと併せてご紹介します

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ハンドルに手を置く人

トラックのように車両が大きく、重いものを運ぶ車は坂道で停車した際に下がってこないか不安に感じる人が多いと思います。そんな不安はヒルスタートアシストが解決してくれるかもしれません。

今回はヒルスタートアシストについてご紹介いたします。

■ヒルスタートアシストとは

まずはヒルスタートアシストがどのようなものかをご紹介いたします。

・ヒルスタートアシストとは?

ヒルスタートアシストとは、坂道で発進するためにブレーキからアクセルに踏みかえる際、ブレーキから足を離しても一時的にブレーキペダルを踏んでいる状態にしてくれる機能のことです。電子制御ブレーキの一種で、サイドブレーキを操作する手間がかからなくなります。

・ヒルスタートアシストの仕組み

ヒルスタートアシストには油圧ブレーキ制御を使っていることが一般的です。

「Electronic Stability Control(横滑り防止)」では、加速度センサーが使われているので坂道の傾きを計算でき、パーキングブレーキが外された際に、傾きに応じたヒルスタートアシストが作動します。

なおヒルスタートアシストが作動するのは1~2秒なので、ずっとヒルスタートアシストだけで坂道に停車できるわけではありません。

・ヒルスタートアシストは必要?

MT車を運転することが多い場合、坂道での発進に必要な手順が多く面倒に感じてしまうことがありますが、ヒルスタートアシストを使えば軽減することができます。そのため、MT車の運転に不慣れな人や、落ち着いて坂道で発進をしたい人には便利な機能です。

また、トラックのように大型の車両はわずかでも坂道で車が動くと危険ですし、周囲のドライバーにも恐怖を抱かせる可能性があります。ドライバー本人だけでなく、周囲への配慮として導入することも大切かもしれませんね。

■ヒルスタートアシストのメリット

高速道路

ヒルスタートアシストのメリットをこちらでご紹介いたします。

・坂道での発進補助

これまでご紹介してきたように、ヒルスタートアシスト最大のメリットは坂道での発進補助です。トラックのように大型の車両でなくても、これまで車を運転している際に坂道でブレーキからアクセルに踏みかえると車が後退した、または前方に移動したという経験がある人もおられるのではないでしょうか。足がブレーキから離れている時間がわずか1秒程度であっても、大きな事故につながりかねません。

ヒルスタートアシストがあることで安心して坂道の発進が行えるようになります。

・エンストのリスクを下げる

MT車特有の問題ですが、坂道にクラッチとアクセルを間違えるとエンストを起こしてしまいます。特に坂道は急いで踏み替えを行うため、焦りによってミスが起こりやすくなります。

ヒルスタートアシストがあれば1~2秒の間は余裕が生まれるため、クラッチの操作ミスのリスクを軽減させることができるのです。

■ヒルスタートアシストのデメリット

トラックのおもちゃを手にする男

ヒルスタートアシストは非常に便利な機能ですが、当然デメリットや注意点もあります。こちらではヒルスタートアシストのデメリットについてご紹介いたします。

・誤作動がある

癖でパーキングブレーキを使用する、ブレーキの踏み込みが不十分など、さまざまな理由で誤作動を起こすことがあります。

発進のタイミングを合わせることが難しいため、ヒルスタートアシストを使いづらいと感じる人もいるようです。

・過信は禁物

ヒルスタートアシストがあるからといって、過信することは危険です。あくまでも1~2秒の間ブレーキを伸ばしてくれるだけの補助機能なので、落ち着いて速やかにペダルの踏み替えを行いましょう。ヒルスタートアシストの時間が切れてしまうと、当然車は坂道を下っていきます。

・警告灯が点灯している時は使用できない

車の不具合を知らせてくれる警告灯ですが、赤色、黄色(オレンジ)のどちらであっても点灯している間、ヒルスタートアシストは使えません。警告灯が点灯しないよう、日頃からしっかりと点検やメンテナンスを行うようにしましょう。

ヒルスタートアシストは便利な機能ですが、正しく使わなければ事故を起こしてしまいかねません。どのような便利な機能であっても過信せず、日頃から落ち着いて運転できるように心がけましょう。

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