フォークリフト事故は命に係わる!【事故の原因や対策ご紹介】

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しっかり勉強すればフォークリフトの資格は誰でもすぐに取得できます。
ですが資格が容易に取得できたからといって取り扱いを軽視していると大きな事故を起こす危険性が高くなります。
今回は実際にあったフォークリフトの事故をご紹介します。
キャリアアップのためにフォークリフトの資格をとろうと考えている方や、現在フォークリフトに携わる業務に就いている方は事故対策について今一度考えてみてください。

■起こりやすいフォークリフト事故の内容

フォークリフトで起こりやすい4つ事故をご紹介させていただきます。

・墜落と転落

操作に慣れていると自らの技能を過信したり、効率的な方法だからとパレットやツメの上に乗って作業をしていると、作業中にフォークリフトから墜落したり高所から転落するなど大ケガをしてしまいます。

・はさまれ(巻き込まれ)

フォークリフトの操作中は周囲に人がいないかきちんと確認しましょう。
確認を怠ると、自身または他の作業員を挟んでしまうというといった事故が発生してしまいます。

・転倒

たくさんの荷物をスピーディーに運ぶことは大切です。
ですが時間を気にしすぎるとフォークリフトの操作が雑になり、フォークリフトを転倒・横転させてしまいます。またスピードを出し過ぎにも注意しましょう。急ブレーキによる強打やすぐに止まれず下敷きになるという事故も発生してしまいます。

・衝突

ドライバーの不注意以外にフォークリフトの点検ミスや整備不良も事故を起こす原因になります。例えばブレーキの整備不良は思わぬ追突事故を発生させてしまう可能性があるので、常日頃から操作中に違和感がないか意識して操作するよう心掛けましょう。

他にも、荷役装置の爪を下げ忘れたまま走行すると荷役装置のマストをぶつけてしまう、棚や荷物に引っ掛けてしまう、冷凍倉庫で爪が凍ってしまい滑るなどの事故パターンもあります。

■実際に発生したフォークリフト事故

実際に報告されたフォークリフトによる事故事例を一部ご紹介いたします。

・フォークリフトのいたましい事故事例

作業員の確認ミスや、フォークリフトの不具合などでいたましい事故が起きています。

【はさまれ事故】
作業員がフォークリフトのエンジンをかけたまま荷役装置のマストと運転室のヘッドガードとの間を通ってパレット上に昇降しようとした際に、マスト傾斜用操作レバーに体の一部が触れてしまい、後傾したマストのクロスメンバーとヘッドガードの間に挟まれてしまう事故がありました。※クロスメンバー:マストの強度を高めるために横方向に設けられているバー

【衝突・はさまれ】
作業員がフォークリフトに給油中、同僚が次に給油をしようとバックで接近したところ、ブレーキの利きが悪く激突してしまい、フォークリフトと計量器に挟まれるいたましい事故がありました。

・毎年30件近い事故がある

ご紹介したように、フォークリフトは確認や操作を誤ると重大な事故につながります。
厚生労働省に報告される事故の発生件数は、毎年30件近くまでのぼるそうです。
毎日同じ作業を繰り返しているとしだいに緊張感が薄れてしまいますが、油断せずしっかりと気を引き締めて操作するようにしましょう。

■どうすればフォークリフト事故を防げるのか

事故を未然に防ぐための3つのポイントをご紹介させていただきます。

・安全確認を怠らない

自分は大丈夫というという気持ちが事故につながります。
日頃から作業員全員が指差し確認や呼称確認を徹底し、緊張感をもって作業をしましょう。

・フォークリフトの点検・整備を徹底する

どれだけ安全確認を徹底していてもエンジン内部や荷役装置に不具合があれば事故やトラブルにつながります。フォークリフトを使用する前に点検・整備をしっかり行いましょう。
また毎月フォークリフトを点検する日を設ける、多少コストがかかってもパンクしにくいタイヤに変えるといった安全のためのルールも必要です。

・荷物の量を考える

作業効率を優先しすぎてパレットを不安定に積む、作業手順を考えないで積むなど危険な積み方をしてしまうと事故の原因となってしまいます。
パレットの積み方や1回の積載量を見直し、荷崩れが起きないように注意しましょう。
一つひとつの作業を丁寧にこなすことで、フォークリフト事故を防げる確率が上がります。

重大事故が年間30件も発生していると考えると、フォークリフト事故は決して他人事ではありません。どんなに操作に慣れていても、少しの油断が大きな事故に繋がります。
自分と他人を守るためにも、安全対策を怠らずにいつまでも初心を忘れないことが大切です。

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