2021年1月にボルボのトラックがリコールされたことで不安を覚えている方もおられるのではないでしょうか。
不具合の報告や事故はありませんでしたが、これからボルボのトラックを購入しようと考えている方にとっては気になる問題です。
そこで今回は、ボルボのトラックや故障率についてご紹介いたします。
■ボルボトラックの特徴
最初にボルボトラックの特徴をご紹介いたします。
・ボルボのトラックにはどんな特徴がある?
ボルボは100年以上の歴史あるスウェーデンの自動車メーカーで、乗用車だけでなくトラックの製造・販売もしています。
ボルボでは数十回も車をぶつけてテストをしたり、PCによるシミュレーションを繰り返すなど、厳しい衝突安全評価基準を設け、高い安全性能を誇る車を製造しています。
・ボルボのトラックを選ぶメリット
ボルボのトラックは自動でギアチェンジができるため、非常に低燃費です。坂を下る際もギアを回す必要がありません。
ボルボトラックの頭上には窓が設けてあり、休憩中に車内で日光浴を楽しむことができます。また、車内が広いのでリラックスした休憩時間を過ごすこともできます。
ボルボのトラックは独特の落ち着いたおしゃれなデザインをしています。
タイヤに泥がつきにくく、きれいなトラックの状態を維持することが可能です。
・人気のUDトラックスもボルボのトラック!?
全世界60か国以上の輸送ソリューションを提供する日本の人気社用車であるUDトラックスですが、UDトラックスの前身「日本デイゼル工業」は日産自動車の傘下に入ったのち、ボルボになりました。現在はボルボといすゞの資本提携により、いすゞの傘下になっています。
■ボルボのトラックは故障しやすい!?実態を調査!
・ボルボトラックの故障率
故障率のデータは各自動車メーカーの機密事項であるため公表されていません。
ですが、アメリカのJ.D.パワー社が自動車メーカーの故障の報告件数について独自調査を行った結果があります。
2018年の調査によると、対象となったメーカー14社のうちボルボは12位にランキングされています。このランキングは上位に行くほど品質の良いメーカーとされています。
この調査は普通自動車を対象にしているため、トラックのみの故障率は不明ですが、トラックも同じ故障率である可能性が高いとみえます。
・なぜボルボのトラックは故障しやすいのか?
そもそも日本はスウェーデンに比べて高温多湿なので、環境が適さないことも故障に繋がる原因ではないかと言われています。特に電子基板、樹脂、ゴムなどは日本メーカーに比べて耐熱性が低いので劣化しやすいようです。
・しかし安全性は高い!?
故障率が高い傾向にあると言われていますが、普通自動車に搭載されている衝突回避システムを2009年からトラックに採用するなど、ボルボはトラックの安全性を重視しています。
他にも、ドライバーが事故を起こしにくくするための工夫、90度を見渡せるライトの搭載、上記で紹介した数々の厳しいテストを複数回実施するなど、信頼のおけるメーカーであることを物語っています。これほど多くのテストはほかのメーカーでは行われていません。
・ボルボのトラックはアフターフォローが充実
ボルボのトラックはアフターフォローも充実しています。
また、一定の基準をクリアした認定中古車や、保証が用意されている中古車など、新車と変わらない安心感を持って乗ることができるものも嬉しい点です。
ボルボトラックの故障は国産メーカーよりも多い傾向にありますが、高い安全性は高評価を受けています。こまめなメンテナンスを行えば、日本でも活躍してくれることでしょう。