ユニック車の修理で知っておきたい!故障しやすい場所と注意点

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ユニック車は重たい荷物の移動などに使われるため、負担がかかり故障することがあります。もし故障したらどうすればよいのでしょうか。
今回はユニック車の修理についてご紹介いたします。もしもの時に備えて、ユニック車の修理について知っておきましょう。

 

■ユニック車で修理が必要になりやすい場所

まずはユニック車で修理が必要になりやすい場所を5点紹介いたします。

 

・ブーム

ブームが故障すると、クレーンとして使うことができなくなってしまいます。ブームを動かし、エンジンを停止させると上げたブームが勝手に下がってしまう故障もあります。また、ブームそのものに故障箇所がなくても、操作レバーなどが故障することで影響を及ぼすこともあります。

 

・アウトリガー

アウトリガーはクレーンを使っている際に、車両が傾かないように支える役割をします。アウトリガーは油圧で動く仕組みで、PTOによってエンジンの回転の力を油圧に変化させて動かします。クラッチをしっかり踏み込んでPTOスイッチを入れることで解消されることが多いですが、アウトリガーが動かない場合は、油圧装置の故障なども疑ってみてください。

 

・PTOのスイッチ

PTOが正常に動作しない場合は、PTOスイッチの故障、シャフトの故障、配線が切れているケースなどが考えられます。
ユニック車の場合、PTOは油圧を必要とするブームやアウトリガーなどさまざまな部位に作用します。PTOを入れたまま走行すると、走行中に大きな力が油圧装置にかかってしまい、故障の原因になります。走行中は忘れずPTOを切るようにしましょう。

 

・安全装置

安全装置には種類があり、ワイヤーの過巻き防止、未格納警報、高さ制限などに搭載されています。安全装置が故障すると意図しない時に作動して、作業の妨げや事故につながる危険性が高まります。ユニックを安全に使うには定期点検を行い、安全装置がきちんと作動するか確認しましょう。

 

・ラジコン装置

ラジコン装置はユニック車のクレーン操作に欠かせません。ラジコン装置の電波状況が悪いと、クレーンに正常な指示が出せなくなります。電波が悪いだけなら、ユニック車に近づくことで改善されることがあります。また、ラジコン装置は電池切れにも注意が必要です。
電波状況や電池に問題がないにもかかわらずラジコン装置が使えない場合は、ラジコン装置の故障またはクレーンの受信機が故障している可能性が考えられます。

 

■ユニック車に関する注意点

ユニック車の修理に関する注意点を4点ご紹介いたします。

 

・定期的なオイル交換

ユニック車は動作による負荷を軽減させるために給脂が必要です。故障を防ぐためにも可動部の給脂はこまめに行いましょう。
また、クレーンを作動させるにはギアオイルが必要です。ギアオイルはクレーンの使用によって汚れや劣化が発生します。ギアオイルの状態もこまめに確認し、定期的に交換するようにしてください。

 

・ワイヤーロープの交換

ワイヤーロープは消耗品なので、劣化が見られたらすぐに交換してください。交換目安は素線の10%以上が切れている、直径減少が7%以上、腐食やもつれ、曲がりなどが見られる状態です。

 

・点検の徹底

ユニック車の修理回数を減らすには点検が欠かせません。作業前点検、月次点検、年次点検は必須です。法令でも定められていることなので、徹底するよう心がけましょう。

 

・買い替えの方が安くなることがある

ユニック車はクレーンが故障しても平トラックとして使うことができますが、クレーンを搭載する場所がある分、同サイズの平トラックに比べて積載量が少なくなります。
できれば修理をして使うことをオススメしますが、修理内容によっては買い替えをした方がコストを抑えられることもあります。
中古のユニック車ならお得に買い替えができることもあるので、選択肢の一つとして入れて検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

ユニック車はさまざまなシーンで活躍します。長く大切に乗るためにも必要な点検と修理をきちんと行いましょう。

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