ユニック車は事故が多い!?操作の注意点とコツを覚えて安全に運転しよう!

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重い資材を運搬し、クレーンでの作業が行える便利なユニック車ですが、実は事故が多いんです。ユニックを安全に運転するための注意点や操作のコツをまとめました。実際に起きている事故事例の原因と対策も載せているので、実際の現場で慌てないよう、この記事を参考にしてくださいね。

■ユニック車の操作の注意点

様々な現場で使用されるユニック車も、運転を一歩誤れば大きな事故につながります。まずはユニック車の操作上の注意点をみていきましょう。

・ユニックのアウトリガー
ユニック車のアウトリガーは、使用時に最大まで張り出しましょう。左右共に、最大まで張り出しておかないと、車体が安定せず転倒しやすくなります。
もし、アウトリガーを最大まで張り出せない時は、空車時定格総荷重表における最小張り出し時の性能で作業を行うようにしましょう。
空車時定格荷重表とは、荷台が空車の時に吊り上げられる最大の荷重を示した表です。アウトリガーが最小張り出しの時は、吊り上げられる最大荷重は少なくなります。安全に作業できる範囲をこの表で確認しながら作業を行いましょう。

・空車時の定格総荷重を確認
荷台から荷下ろしをしていくとユニック車の車体は軽くなり、徐々に不安定になっていきます。特にブームを前方へ旋回させる時に、不安定さが顕著になります。荷下ろしする際は十分に注意しましょう。
また、空車時定格総荷重表は、側方と後方で荷物を吊り下げることを想定した表です。前方で吊り下げる場合は、空車時定格総荷重表の25%以下の荷重までとなります。
荷物を吊り下げる方向によって、車体の安定度が大きく変わってきます。空車時定格総荷重に基づき、安全を担保した状態で作業しましょう。

・ブームの操作やしまい忘れ
ブームは最大まで伸ばすと、過荷重となり車体の転倒につながります。ブームは伸ばしすぎないよう定格荷重表を確認し、作業半径やブームの長さが適切になるよう操作しましょう。また、作業後にブームをしまい忘れないように注意してください。クレーンを操作するリモコンの電池が切れるとブームの操作ができなくなってしまうので、予備の電池を必ず用意しておきましょう。

■ユニック車の操作のコツ

操作のコツを意識して作業に臨むことで、安全に操作でき次第に技術が向上していきます。
是非参考にしてみてください。

・レバー操作はゆっくり行う
作動時の振動や、作動油の音を確認しながら、ゆっくりとレバーを操作します。安全を第一に考え、ブームの動きにスピードが出ないよう注意しましょう。

・フックを目線の高さに合わせる
ワイヤーをかける時は、フックが目線の高さになるように調整します。吊り上げ作業を行うまでの間は追突を避けるため、目線の高さまでフックを巻き上げておきましょう。

■ユニック車で多い事故、その原因と対策

 

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ユニック車は、事故が多い建機です。実際に起こった事故の事例をから原因と対策を考えていきましょう。

・転倒事故
<アウトリガー沈下により、車体が転倒>
転倒したことで運転席が変形、運転者が負傷したという事故です。その原因は、アウトリガーを設置した場所の地盤が、崩壊しやすかったことにあります。ユニック車のアウトリガーを設置する前に地盤の状況を確認し、丈夫な敷板などを敷いて地盤を養生してから設置しましょう。

・吊り荷の落下
<吊り荷が強風に煽られ落下>
この時の事故では、吊り荷が作業員の上へ落下し下敷きになっています。原因は、強風の中作業を続行したことです。作業が安全に行える状況かどうかその場その場で適切に判断し、必要ならば作業を中止する措置を取りましょう。

・ユニック車が逸走し、車両と接触
<作業員が運転席から降りた際にユニック車が逸走>
これにより、隣接していた車両と接触し事故となりました。この事故の原因は、パーキングブレーキを掛け忘れたこと、歯止めをしっかりと行わなかったことにあります。
パーキングブレーキと歯止めは、ユニック車の停車時に必ず行う手順です。特に傾斜地ではとても重要な手順になります。

■まとめ

いかがでしたか?
これらの事故はほんの一部に過ぎません。常に事故が起こる可能性を想定して、具体的に対策が取れるよう意識し、事故を未然に防ぎましょう。

 

 

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