バスは子どもからお年寄りまで、人気がある乗り物です。
ピストン運行や送迎などに幅広く使えることから、所有する企業や自治体も増えています。
バスを新車で購入するとなると、数百から数千万円、高いものなら数億円を超えます。
しかし、中古バスなら新車と比較してもお得に購入できます!
今回は中古バスを比較検討中の方に、購入前にチェックしておきたいポイントをご紹介いたします。
■中古バスを購入するメリット
・本体価格がお手頃
新車と比較すると、購入費用を1/5程度に抑えることができる中古バス。
中古といっても年式が古いものばかりではありません。
過去1度でも使用されると中古バス扱いになるため、新車に近い掘り出し物もあります!
・納車が早い
中古バスはすぐに走行できるよう整備された状態で販売されているため、契約がまとまり次第、すぐに納車できます。
販売業者が1台でも多くのバスを売りたいという理由から、納品までの期間を比較的短めに設定しているとも考えられます。
・設備の充実しているバスが多い
快適に乗車するためのオプションがすでに装備されている中古バスもあります。
新たにオプションを追加する費用が発生しないので、新車と比較して大変お買い得です。
自動扉、バックモニター、ヒーター、カーナビなど用途に合わせて充実した装備の中古バスを見つけてください。
■中古バス購入時はここをチェック!
・修復歴
信じたくありませんが、過去に事故を起こした事故車両が販売されているケースもあります。
プロによる修理と整備を済ませ、安全に走行できる状態で販売されていますが、いつ不良を起こすか分かりません。ピストン運行や長距離運行の目的で中古バスを購入するのであれば避けておいたほうが無難です。
中古バスの販売店に過去の修復歴が残っているかスタッフに確認し、内容を見せてもらえるか交渉してみましょう。
・定期点検記録簿の有無
中古バス販売店が信頼できる店かどうかチェックしておくことも必要です。
定期点検記録簿があるかどうか店舗に尋ねてみてください。
点検記録を見ればメンテナンス内容が把握できるだけでなく、販売責任者として信頼できる店かどうかも判断しやすくなります。
・以前の使用場所
中古バス購入にあたり、以前どのような場所を走行していたのかについて知っておいた方がよいでしょう。
海辺や温泉地のそばを観光や送迎目的で使われていたなら、周辺環境の影響を少なからず受け、車両の傷みが疑われます。
損傷した部品の交換が終わっているなら問題ありませんが、中古バス購入後に新たな傷みが発見された場合、程度によっては高額な部品交換代が発生します。
■中古バスを選ぶ時のポイント
・レンタカー利用されていたバスは狙い目!
レンタカー事業の運営には厳しい規制があります。
規則に基づいた車両メンテナンスが行われていたはずなので、前歴がレンタカーだった中古バスは比較的に安心度が高く狙い目です!
・自社工場で修理ができるか
中古バスに限らず、サービスを外注すると経費がかかります。
車両メンテナンスを外部に委託している版売店は、メンテナンス費用を車両本体価格に上乗せして値段をつけます。
一方車両メンテナンスが自社工場で行えれば、車両本体価格を上乗せする必要はありません。
比較してみるとどちらがお得に購入できるかすぐに分かりますね。
中古バスはメンテナンスを自社工場で行なう販売店を選びましょう。
・安全性重視なら2014年以降のモデルがおすすめ
なぜ2014年以降のモデルがおすすめなのでしょうか。
年式が新しいから?そうではありません。
現在では必須装備であるABS(アンチロックブレーキシステム)が、バス装備に義務化されたのが2014年11月です。つまり2014年11月以降に製造されたバスには全てABSが付けられています。
ABSは急ブレーキを踏んだ際、タイヤロックを自動的に防いでくれるので、進行方向の安全性を保ってくれます。バスには必要不可欠な便利な装備です。
ABSを後付けする場合、費用や時間がかかります。
費用を抑えて中古バスを選んだのに、オプションで高くついてしまっては本末転倒。
はじめからABSが搭載されている2014年11月以降に製造されたバスを選びましょう。