日本国内のトラックメーカーを比較!代表車種や特徴は?

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白トラック並列駐車

日本には非常に多くのトラックメーカーがあります。

日本のトラックは海外でも非常に需要が高く、壊れにくさや機能性の高さが評価されています。新しくトラックを買うなら、それぞれのトラックメーカーの特徴などを抑えておくと参考になります。

今回は日本国内のトラックメーカーについてご紹介いたします。

■日本国内のトラックメーカーと代表車

それぞれのトラックメーカーと代表車をご紹介いたします。

・三菱ふそう

元は三菱自動車工業株式会社の傘下でしたが、2003年に分社し独立したトラックメーカーです。

現在はメルセデスベンツを輩出するドイツの自動車メーカー「タイムラ―」の連結子会社です。

燃費のよい高トルクのエンジンが特徴で、走りが安定しているので長距離にも適しています。シートの座り心地もよく、長距離ドライバーからも強く支持されています。

国内シェア率はそれほど高くありませんが、世界的に愛されているトラックメーカーです。

<代表車種>

スーパーグレート、ファイター、キャンター

・いすゞ

3台の白トラック全面

1916年創業の国内最古の自動車メーカーでありながら、現在は乗用車の製造を行なっていないのがいすゞです。

国内では日野に続いて2番目にトラックのシェア率が高くなっています。

いすゞはディーゼルエンジン技術が非常に高く、自動車だけでなく船舶用のエンジンにも携わっています。

また、購入時の値引き幅が非常に大きいことから、少ない初期費用で購入できるのも人気の理由です。

<代表車種>

ギガ、フォワード、エルフ

・日野

日野自動車株式会社はトヨタグループの連結子会社で、国内のトラックでトップクラスのシェア率を誇っています。

高い技術力が評価されており、トラックだけでなく、バスも非常に人気があります。

高いエンジン馬力でありながら低振動かつ、耐久性に優れたトラックで、大型車では顧客満足度1位の実績をもつトラックメーカーです。

消防車などにも日野のトラックが使われています。

<代表車種>

デュトロ、レンジャー、プロフィア

・UDトラックス

元は日産ディーゼル株式会社の傘下でしたが、後にスウェーデンの自動車メーカー「ボルボ」の傘下になり、現在はいすゞの傘下になったトラックメーカーがUDトラックスです。

車両重量がほかのトラックメーカーに比べて重い傾向にありますが、エンジン馬力とクラッチが強いため坂道に強いと定評があります。

また、UDトラックスは世界で初めて尿素SCRシステムを導入したメーカーでもあり、燃費がよく車両価格も安いことから人気です。

<代表車種>

クオン、コンドル、カゼット

・マツダ

マツダのトラック

日本では乗用車のイメージが強いマツダですが、欧州をターゲットにしたトラックも販売しています。

ハンドリング性能に優れており、運転がしやすく乗り心地もよいと欧州からは非常に高い人気がありましたが、2020年までに商用車の製造から完全撤退することが発表されました。

そのため、今後は見かける機会も非常に少なくなっていくことが予測されます。

<代表車種>

タイタン、ボンゴ、スクラム

・トヨタ

トヨタも日本では乗用車のイメージが強いメーカーですが、一時はトラックの製造をメインにしていたこともあります。

トヨタは非常に耐久性が優れており性能も高いため、中古車でも高い価値があります。

そのため、高い値段で買い取ってもらうことができます。

<代表車種>

ダイナ、トヨエース、タウンエース

・日産

日産も乗用車のイメージが強いメーカーですが、トラックの製造も行なっています。

数や種類は多くありませんが、主にマイクロバスや小型のトラック、軽バンの人気が高いメーカーです。

<代表車種>

アトラス、クリッパー

■人気トラックメーカーの小型トラック

小型トラックの特徴をご紹介いたします。

・小型トラックのサイズや必要な免許

最大積載量は2~3tで、荷台の寸法が3m以下のショートタイプと、4m以上のロングタイプがあります。

普通免許でも運転できますが、車種によっては制限がかかるので注意しましょう。

・人気トラックメーカーの小型トラック

主要トラックメーカーが取り扱う、人気の小型トラックをご紹介いたします。

<三菱ふそう キャンター>

低速時に発揮する力強い走りが特徴です。

他にも、技術を集結させた最先端の安全性能に加えて、運転中の疲労軽減を意識した内装、メーカートップレベルの燃費性能など、独自の進化を遂げてきました。

<いすゞ エルフ>

小型クラスでは国内1位を誇る、いすゞの主力トラックです。

圧倒的な燃費性能と静粛性の高いエンジン、細部まで計算された操作性など、コンパクトながら業界をけん引する風格があります。

<日野 デュトロ>

エコに注力したラインアップが特徴です。

耐久性の高いボディに視認性のよい機能的レイアウト、高い安全機能などが多くのドライバーから支持されています。

小型トラックの代表的存在と言えるでしょう。

<UDトラックス カゼット>

新次元トランスミッションの採用により、路面状況にとらわれない快適走行を実現しました。

2015年には、燃費性や快適性、機能性を活かした中型仕様の「カゼットRK」が誕生し、トラック界の新星として注目を集めています。

■人気トラックメーカーの中型トラック

中型トラックの特徴をご紹介いたします。

・中型トラックのサイズや必要な免許

最大積載量4t前後、全長12m以内と、十分な容量と俊敏な機動力を発揮するトラックです。

運転するには中型免許以上の免許が必要ですが、取得時期によっては普通免許でも運転できるケースもあります。

・人気トラックメーカーの中型トラック

主要トラックメーカーが取り扱う、人気の中型トラックをご紹介いたします。

<三菱ふそう ファイター>

高度な予防安全システムや燃費効率に優れた高性能エンジンを搭載しており、人、もの、環境にやさしいトラックです。

さらに運行管理システムを導入するなど、中型トラックの高みを目指す姿勢はとどまるところを知りません。

<いすゞ フォワード>

いすゞは中型クラスで初のオートマチックトランスミッションを採用するなど、高い技術力とチャレンジ精神に溢れたトラックメーカーです。

また、あらゆるニーズに対応できる豊富なラインアップが評価され、日本はもちろん海外から複数のオファーを獲得しています。

<日野 レンジャー>

充実したサービスが低コストで利用できるため、長年にわたり一定の人気を誇ります。

輸入車を思わせる面持ちが特徴で、レース参戦など話題が尽きません。

貨物用以外に特殊車両としての活躍も著しいトラックです。

<UDトラックス コンドル>

2017年に自社生産が終了し、いすゞよりOEM供給を受けています。

力強いエンジンと先進の安全技術により、運転中の負担を和らげ、高品質の走行性と燃費性を実現しました。

■人気トラックメーカーの大型トラック

大型トラックの特徴をご紹介いたします。

・大型トラックのサイズや必要な免許

大型トラックは車両総重量が11t以上、最大積載量が6.5t以上と非常に大きく、現代の物流において不可欠な存在です。

運転するには大型免許が必要で、取得すればほとんどのトラックを運転できます。

・人気トラックメーカーの大型トラック

主要トラックメーカーが取り扱う、人気の大型トラックをご紹介いたします。

<三菱ふそう グレート>

特殊車両に使用されるほど、信頼性の高いトラックです。

現在は中古市場での取り扱いに限られますが、多くのファンを抱えており、名車と呼ばれ続けています。

なお、後継車はスーパーグレートです。

<いすゞ ギガ>

力強いディーゼルエンジンや高性能の安全機能、快適性、環境性能など、大胆な挑戦を繰り返してきたトラックです。

カーゴやトラクター、ダンプ仕様など、豊富なラインアップが揃います。

<日野 プロフィア>

独自開発のハイブリッドシステムにより、クラストップレベルの低燃費を実現しています。

さらにドライバーの疲労度を把握する技術など、トラックメーカーとして持ちうる技術のすべてを余すことなく反映させたトラックです。

<UDトラックス クオン>

UDトラックスが製造する唯一のトラックで、トラックメーカーならではの技術が集結されています。

ポテンシャルの高いエンジンはもちろん、日本初の全輪ディスクブレーキを標準装備するなど、走行性能へのこだわりが強く感じられるトラックです。

日本は車の品質が高く、世界でも高い評価を得ています。

トラックメーカーもさまざまな特徴があるため、お気に入りのトラックメーカーを見つけてみてください。中古トラックなら、お手頃な価格で気になる車種が購入できるかもしれませんよ。

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