
トラックは車両のサイズや積載量に応じて細かく分類されており、さまざまな場面で活躍しています。
なかでも小型の1.5トントラックは、扱いやすさが魅力のトラックです。
今回は1.5トントラックについて、必要な免許や人気の車種、導入するメリットも併せてご紹介いたします。
■1.5トントラックの特徴と必要な免許
まずは、1.5トントラックの魅力を簡単にご紹介いたします。
・1.5トントラックとは
最大積載量1.5トンの小型トラックで、運転に慣れていなくても無理なく扱える大きさが特徴と言えます。
トラックメーカーごとに若干の差があるものの、サイズはおおむね以下の通りです。
車体サイズ:全長4,430mm前後、全幅1,695mm前後、全高1,970mm前後
荷台サイズ:長さ3,120mm前後、幅1,620mm前後、高さ380mm前後
車体がコンパクトなため、一人暮らしの引っ越しや不用品回収、小口の配送など、町中を中心に活躍しています。
・1.5トントラックの運転に必要な免許は?
2017年3月11日以前に免許を取得している方は普通免許で運転できますが、翌12日以降は準中型免許以上の免許を取得する必要があります。
現行の普通免許で運転できる車両の規格は、車両総重量が3.5トン未満、最大積載量は2.0トン未満です。
そのため、いすゞや三菱ふそう、日野が取り扱う1.5トンクラスのトラックは、車両総重量が3.5トンを超えるので運転できないものの、トヨタのダイナカーゴは規格内に収まるよう設計されているので、現行の普通免許でも運転できます。
■人気トラックメーカーの1.5トントラック

主要なトラックメーカーが取り扱っている1.5トントラックのサイズをご紹介いたします。
・三菱ふそう キャンター
耐久性に優れ、先進の安全機能が搭載されていながらも、手頃な価格に設定されています。
車体サイズ:全長4,680mm、全幅1,695mm、全高1,975mm
荷台サイズ:長さ3,120mm、幅1,615mm、高さ380mm
・いすゞ エルフ
車両のコンディションを自己診断し、トラブルや消耗品の交換を報告するコネクテッド性能を搭載しています。
車体サイズ:全長4,685mm、全幅1,695mm、全高1,965mm
荷台サイズ:長さ31,32mm、幅1,629mm、高さ380mm
・日野 デュトロ
運転時の快適性に注力され、乗り心地のよいシートを採用しています。
海外の過酷な自動車レースに参加した経歴をもち、耐久性も折り紙付きです。
車体サイズ:全長4,685mm、全幅1,695mm、全高1,980mm
荷台サイズ:長さ3,100mm、幅1,600mm、高さ380mm
・トヨタ トヨエース
トヨタ製小型トラックの主力として人気を博していましたが、現在は新車の販売がありません。
しかし、中古市場では依然として根強く支持されています。
車体サイズ:全長4,430mm、全幅1,695mm、全高1,965mm
荷台サイズ:2,850mm、幅1,600mm、高さ380mm
■1.5トントラックを導入するメリット

1.5トントラックを導入した場合に考えられるメリットをご紹介いたします。
・車両価格や維持費が安い
他のトラックよりも車体が小さい分、車両価格や維持費が手頃です。
近距離配送がメインの場合、費用を抑えられるのは大きなメリットでしょう。
・小回りが利く
1.5トントラックは、普通自動車と同じ感覚で運転できます。
細い道や住宅街にも入り込める機動力が強みですが、車種によっては必要な免許が異なるので注意しましょう。
・運転できる人が多い
4トントラックなどを運転するには、中型免許以上の免許が必要です。
対して1.5トントラックの場合、取得した時期次第で普通免許にて運転ができるので、相対的に運転できる人の数が多くなります。
トラックの運転に慣れていない新人ドライバーでも、1.5トントラックなら十分に活躍できるでしょう。
・駐車場に停めやすい
車体がコンパクトで、店舗併設の駐車場やコインパーキングなど、一般的な駐車スペースに停められます。
駐車場を探す手間が省けるので、配送や積み込み業務もスムーズに行えるでしょう。
1.5トントラックは、小回りが利いて誰でも運転しやすいのが特徴の小型トラックです。
車体は小さいものの、導入することで得られるメリットは大きい魅力的なトラックと言えるでしょう。