10トントラックとはどんなトラック?大きさなどをご紹介!

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駐車しているトラック

一度にたくさんの荷物を運ぶことができる10トントラックは非常に重宝されます。仕事でトラックを使う方は10トントラックに乗れることで有利になることもあるでしょう。しかし、まだトラックに詳しくない方には、10トントラックが具体的にどのようなトラックか分からないこともあるのではないでしょうか。

今回は10トントラックがどのようなトラックか、運転に必要な免許と併せてご紹介いたします。

■10トントラックの大きさ

まずは10トントラックの大きさについてご紹介いたします。

・10トントラックの大きさ

10トントラックはトラックの中でも大型トラックに分類されます。細かい大きさは10トントラックのメーカーや種類によって異なりますが、一般的には全長12m以内、全幅2.5m以内、全高3.8m以内です。これは大型トラックの大きさの規定で、10トントラックも該当します。

10トントラックのタイプによって荷台の形が異なるため、同じメーカーであってもサイズに差があります。

・10トントラックの積載量

1台の大型トラック

10トントラックは大型トラックなので、道路運送車両法の保安基準では最大積載量が6,500kg以上とされています。最大積載量の上限は荷台の種類によって異なり、その理由は荷台の種類によりサイズが異なるためです。

・人気の10トントラックの種類

人気が高い10トントラックを2種類ご紹介いたします。

<いすゞ/ギガ>

国内でトラックのシェア率ナンバーワンのいすゞが手掛ける、ディーゼルエンジンの10トントラックです。1994年に製造されてからマイナーチェンジやモデルチェンジをしながら現在も販売されています。

車両寸法は全長7,860mm、全高3,460mm、幅2,190mmとなっています。

<日野/プロフィア>

国内外でも人気があり、トヨタの連結子会社である日野の大型トラックです。燃費が良く、高い走行能力を持っています。

車両寸法は11,950mm、全高3,790mm、幅2,400mmです。

■10トントラックの大きさ

・10トントラックの主な形状

10トントラックは、用途に合わせてさまざまな形状があります。

<平ボディ>

フラットな荷台の周囲に、「あおり」と呼ばれる荷物の落下を防止する枠が取り付けられています。

荷台に屋根がないので大きさや形の異なる荷物も積みやすく、食料品や引っ越し、建築業界など幅広い分野で使用されているトラックです。

使い勝手はよいものの、荷台にカバーをかけて荷物の落下や盗難、水濡れから保護する必要があります。

<バンボディ>

荷台がアルミ製の箱型で、天候の影響や盗難、走行中の落下も防げます。

汎用性の高さから、10トントラックをはじめ、小型や中型のトラックにも採用されています。

後方の扉を開閉するタイプが多く、1度に大量の荷物を積み下ろすことを踏まえて昇降装置やフォークリフトがあると便利です。

<ウィングボディ>

ウィングボディ青

バンボディと同じく、箱型の荷台を備えています。

全方位に大きく開閉する形が翼を広げた鳥に似ていることから名付けられました。

荷役作業を効率よく行えますが、開閉時は周囲に適度な空間が必要です。

<冷凍冷蔵車>

見た目はバンボディと似ていますが、荷台に冷凍冷蔵機能を搭載しています。

専用の冷却装置で温度を管理するタイプが主流です。ランニングコストがかかる反面、長距離の運送でも品質を維持できるメリットがあります。

<ダンプカー>

土砂を運ぶタイプと、ペットボトルなど軽い荷物を運ぶタイプの2種類あります。

英語のDump(投げ降ろす)に由来しており、荷台を傾斜させて1度に大量の荷物を降ろせるのが特徴です。

10トントラックに匹敵するものを「10トンダンプ」「大型ダンプ」などと呼びます。

新車のほか、レンタルも利用できますが、コストを抑えるなら中古車を選ぶのがおすすめです。

■10トントラックを運転するには

トラックの模型を持った人

10トントラックを運転するには普通免許ではできません。10トントラックの運転をしたい場合は、大型免許の取得を目指しましょう。

・必要となる免許

10トントラックは大型トラックなので、「大型一種免許」が必要です。

大型一種免許を取得すると、車両総重量11トン以上に加え、最大積載量6.5トン以上、さらに乗車定員30人以上の車両が運転可能になります。どれか一つでも当てはまる場合、大型一種免許がなければ運転はできません。

・免許取得の条件

まずは年齢が21歳以上であることが取得の条件となります。

年齢が21歳以上からとなっている理由として、普通免許、中型免許、大型特殊自動車免許のいずれかを取得してから3年以上の経過が必要になるため、21歳以上でなければ取得ができないのです。

なお、大型免許取得前に免許停止期間がある場合は、3年に加えて免許停止期間も必要な期間として加算されてしまいます。そのため、仮に免許停止期間が30日であった場合、3年と30日の経過が必要です。

なお、免許を取得するために教習所に通う場合、20歳でも通うことができる場合があります。ただし取得期限は教習所に通い出してから9か月と設定されているため、注意しなければなりません。

また、普通免許のみを取得している場合、AT限定免許では取得ができない点も注意してください。

・免許の取得方法

大型の免許取得方法は2種類あります。

一つは従来の取得方法と同じく、教習所に通って免許を取得する方法。実技の練習もできるため、運転に不安がある場合もしっかり学ぶことができます。

もう一つの方法が、免許センターで試験だけを受ける方法です。中型トラックを日頃運転している方でも取得が厳しい方法なので、非常にハードルは高くなっています。

無理なく取得を目指すなら、教習所に通う方法をおすすめします。

■10トントラックのドライバーになるメリット

トラックの横で汗を拭く男性

10トントラックのドライバーになることで、どのようなメリットが期待できるでしょうか。

・需要がある

10トントラックは物流や建築業界で需要がある一方、若手ドライバーの人員が足りていません。そのため、大型免許を保有していれば未経験でも応募できる求人が多いうえ、雇用形態にかかわらず高収入が見込めるでしょう。

生活の多様化に伴い、今後もますます活躍が期待できます。

・運転がうまくなる

10トントラックは車体が大きい分、高度な運転技術が身に付きます。

また、毎日運転することで基本的な運転操作も上達するでしょう。

・道に詳しくなる

10トントラックのドライバーは長距離の移動が多いため、各地の渋滞しやすい道路や抜け道などの知識も身に付きます。

プライベートでも活かせるので、公私ともに人の役に立てるでしょう。

■10トントラックのドライバーに求められるスキル

荷物を積み込む男性

10トントラックのドライバーが業務中に求められるスキルについて、ご紹介いたします。

・運転スキル

10トントラックのドライバーは、状況を先読みして安全に運転するスキルが欠かせません。

また、単独で運転することが多いので、交通にかかわる法律や車両のメンテナンスなど専門知識を身に付けておくと万一の際も安心です。

・荷役業務のスキル

ドライバーの仕事は現地に荷物を運ぶだけでなく、荷役業務も含まれます。

荷主に信頼と安心を提供するサービスの一つと考え、荷物はスピーディーかつ丁寧に扱いましょう。

・荷主とのコミュニケーションスキル

荷役業務と同様に、荷主とのコミュニケーションも大切です。

取引先と円滑なやり取りができれば、新たな依頼を受けたり自社のイメージアップにつながったり、自身だけでなく勤め先にとっても大きなメリットを与えます。

10トントラックは重宝されるため、未経験でも就職に有利なことが多いです。活躍の場を増やすためにも、10トントラックのドライバーを目指してみてはどうでしょうか。

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