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寿命が長いトラックは中古車でも大活躍!トラックの寿命を延ばす方法は?

トラックドライバーの方には常識かもしれませんが、トラックの寿命は普通自動車に比べて長くなっています。そのため、トラック買い替えの際は中古トラックも非常に重宝されます。

なぜトラックは普通自動車よりも寿命が長いのでしょうか。

今回はトラックの寿命が長い理由や、よりトラックの寿命を延ばす方法をご紹介いたします。

■普通自動車とトラックの寿命の違い

 
まずは普通自動車とトラックの寿命、そして違いについてご紹介いたします。

 

・普通自動車の寿命

一般的に、普通自動車は走行距離が10万~15万kmになると寿命、買い替え時期とされています。この数字はエンジンが正常に作動する距離とされており、これを超えると故障や不具合が発生しやすくなると言われています。

ですが、定期的にメンテナンスをしたり、こまめに消耗品を取り替えたりすることで、寿命を延ばすことも可能になります。

 

・トラックの寿命

一方トラックの寿命は、大型の場合で約70万km、中型の場合で約40万~50万km、小型の場合は約20万kmとされています。寿命に至る走行距離は、小型でも普通自動車よりは長いことがわかります。

 

・なぜこれほど寿命が違う?

 

 

多くのトラックは高速道路をよく利用します。高速道路の走行中はブレーキを使う頻度が減り、また整備されている道なので他の道路に比べてエンジンが長持ちしやすくなっています。

特に、大型は小型よりも高速道路を走る機会が多く、平均寿命を延ばす理由の一つとして捉えることができます。また、トラックは走行距離が長いため、もともと頑丈に作られていることも理由と言えるでしょう。

 

ただし、高速道路を走るトラックでも、積載量が多ければエンジンに負荷がかかるので寿命は短くなってしまいます。

 

・中古トラックを購入する際のポイント

中古市場において、車の状態は走行距離をもとに評価される傾向にあります。

走行距離はパーツの摩耗度合いを計る目安となるからです。

メンテナンスがきちんと行われていたトラックなら、走行距離が長くてもまだまだ使用することができます。どうしても摩耗が気になるようであれば、できるだけ走行距離が少ないトラックを選ぶようにしましょう。

 

■どうすればトラックの寿命を延ばせる?

 

 

トラックの寿命を延ばすためにはこれからご紹介する方法を試してみてください。

 

・エンジンオイル交換

スムーズなエンジンの動きを維持するためには、エンジンオイルの交換が欠かせません。

エンジンオイルが劣化するとエンジンの負荷が大きくなるので、1年に1度は交換することをおすすめします。

 

・冷却水交換

長距離を走行するトラックは、エンジンからたくさんの熱が発生します。冷却水が不足していると走行中にオーバーヒートを起こしかねません。そのため、エンジンの熱を下げるためには、適切な量の冷却水を補充しておくことが大切です。

 

最悪の場合、オーバーヒートによってトラックを廃車せざるを得なくしてしまいます。

エンジンが冷えているときにリザーブタンクの下限値を切っていないか確認するようにしましょう。

 

・タイヤ交換

トラックの寿命を延ばすためにはタイヤ交換も重要です。重たい車体を支えるタイヤは摩擦によって擦り減っています。もしも均一ではなく偏った減り方をしている場合は注意が必要です。偏っていると正常な走行が行えず、エンジンに負荷がかかりトラックの寿命を縮めてしまいます。

 

スリップサインが出ている場合は整備不良で道路運送車両法に違反するため、速やかに交換しましょう。

 

・運転に関する心がけ

トラックの寿命を延ばすには、丁寧な運転を心掛けることも非常に重要です。急停止や急発進はエンジンへの負荷が大きくなるので、なるべく使わないようにしましょう。

他に、過積載もトラックの寿命を短くする原因になるだけでなく非常に危険です。

 

普通自動車に比べてトラックの寿命は長いですが、雑に扱えば当然寿命は短くなってしまいます。トラックを大切に扱うことで寿命が延び、結果的に費用負担の軽減も期待できるようになるでしょう。

 

トラックのクラッチの寿命はどれくらい?定期的にメンテナンスを行おう

トラックには多くの重要な部品があり、どれもメンテナンスをこまめに行うことが大切です。ところで、皆さんはトラックのクラッチの寿命がどれくらいかご存じでしょうか。また、前回メンテナンスをした時期を覚えていますか?

今回はトラックのクラッチの寿命について説明しますので、是非メンテナンスの参考にしてみてくださいね。

■トラックのクラッチとは

 

クラッチはエンジンとトランスミッションの間にあるパーツです。エンジンはクラッチによってトランスミッション(変速機)からの指示を受け取り、最適な力をタイヤに伝える役目を担っています。クラッチがあることで、トラックはスムーズな走行が可能となります。

 

トラックなど大型車のクラッチは人力だけでは踏み込めないため、補助装置として圧縮エアーを利用したクラッチブースターが採用されています。

 

■トラックのクラッチを交換せずに走行するとどうなる?

 

 

クラッチは経年劣化するので、定期的に交換しなくてはなりません。クラッチは変速するたびに接続と断絶を繰り返すため、摩耗や破損が起こりやすい場所です。

 

クラッチが劣化するとトランスミッションから正しい変速の指示がエンジンに伝わらなくなってしまいます。そのためトラックの変速を制御できず、最悪の場合は走行不能にいたります。

 

トラックのように車体の大きな車はクラッチが摩耗しやすく、劣化をそのままにしているとギアが入りづらい、急発進・急停車の指示がうまくいかない、坂道が奏功しにくいといった問題が発生します。

 

クラッチを交換しないと突然トラックが止まり、場合によっては大きな事故につながることもあります。

 

トラックに使われるクラッチは非常に高い耐久性を重視して製造されています。

そのクラッチが寿命を迎えるということは、他の部品も経年劣化していると考えられるため、クラッチディスクの交換だけでなく、周辺パーツの交換も行いましょう。

 

■トラックのクラッチの寿命

 

automotive parts. Set of new metal car part. Auto motor mechanic spare or automotive piece isolated on white background. Automobile engine service


 

こちらではトラックのクラッチの寿命に関する情報をご紹介いたします。

 

・トラックのクラッチの寿命

クラッチペダルを踏んだときに遊びの部分が多くなった、クラッチが滑りやすくなったと感じる、クラッチをつないだ際に異音がしたときはクラッチの寿命が近いサインです。

 

一般的にクラッチの寿命は走行距離10万km、年数でいうと7~8年が目安とされています。どちらのタイミングで交換するかはトラックの使用頻度を参考に考えましょう。

 

・クラッチの寿命を延ばすには?

クラッチの寿命はクラッチディスクの摩耗によるものです。クラッチペダルに足を置いたままの走行や、半クラッチを不要に使うなどの行為は摩耗を早めてしまう原因につながるため注意しましょう。

 

また、エンジンに負荷をかける急発進、急停車などの回数を少なくすることもクラッチペダルの寿命を延ばすコツです。エンジンブレーキはクラッチに負担をかけやすいので、エンジンブレーキの多用も避けるようにしましょう。

 

・交換費用の目安

クラッチの交換は工賃を含めて約15万~30万円が相場とされています。小型トラックよりも大型トラックの方が高額になるので、あらかじめ整備を依頼する工場などに問い合わせておくことをおすすめします。

 

なお、寿命を迎えたクラッチを修理することはできません。そのため、クラッチを適切に使うためには定期的に交換することが必須と言えます。

 

クラッチはトラックがスムーズに走行するために欠かせない必須のパーツです。外部からは見えにくいですが、まだまだ使えると安心せず、定期的に状態を確認して寿命を迎える前に交換するようにしましょう。

 

トラックの故障が多い場所は?原因や対策をご紹介!

荷物を運んだり、長距離を移動するトラックは故障に備えておくことが重要です。

今回はトラックで故障しやすい場所や原因などについてご紹介いたします。万が一の際に慌てないためにも、是非ご一読ください!
 

■トラックの故障が多い場所と原因

 

Car engine filter on dark background.


 

普通自動車に比べて耐久性の高いトラックですが、正しい扱いができていないと故障してしまうリスクは高くなります。故障を防ぐには故障しやすい場所と原因を把握することが大切です。

まずはトラックの中で故障することが多いとされる場所を3つご紹介いたします。

 

・エンジンの故障

荷重や長距離移動によってトラックのエンジンには大きな負担がかかりやすくなっています。エンジンの整備不良による故障もありますが、エンジンそのもの以外に周辺の機器が故障することも原因としてよく挙げられます。

 

特に多いのはオルタネーターやバッテリー、燃料ポンプなどの故障です。エンジンそのものに問題がなくても、エンジンの周辺が故障することでエンジンへの負担が増して故障の原因となります。

 

・オーバーヒートによる故障

バルブやパッキンが経年劣化で傷んでしまうと、そこから冷却水がにじみ出てしまいます。冷却水が十分でないと、エンジンがオーバーヒートを起こす原因になります。オーバーヒートを起こすとトラックは走行不能になってしまうこともあります。

冷却水は日頃からこまめに量を確認して、下限値を下回っていないか注意しましょう。

 

・クラッチの故障

トラックをスムーズに動かす役割をもつクラッチも故障の多い場所です。使い続けることでどんどん摩耗し、使い方によっては摩耗の速度を速めてしまいます。

 

半クラッチの使い過ぎは摩耗の原因になりますが、全く使わないと破損することがあるので上手に使用することが大切です。

 

走行中に異音がしたり、操作に違和感があった場合は、クラッチが故障する前兆であることが多くなっています。少しでもおかしいと感じたらすぐに確認しましょう。

 

■トラックのエンジンがかからない場合の原因

 

 

トラックのエンジンがかからない場合は、これらが故障の原因になっているかもしれません。

 

・故障の原因で考えられること

①バッテリーが上がっている

キーを回してもセルが回転しない場合は、バッテリーによるものと考えられます。

ヘッドライトをつけて普段より暗いようであれば、バッテリー上がりの確立が高いでしょう。バッテリー液の量やバッテリーターミナルなどを確認したうえで充電してもエンジンがかからないときは、バッテリーの交換が必要です。

 

②オルタネーターが故障している

バッテリーに電気を送る小さな発電機をオルタネーターと呼びます。オルタネーターが故障すると走行中に発電されず、エンジンが動かなくなります。

 

オルタネーターはファンベルトが切れたために故障することもあるので、ファンベルトが劣化していないかも確認しましょう。

オルタネーターそのものが故障した場合、交換が必要になりますが、高額になりやすいので事前に見積もりを出してもらうことをおすすめします。

 

③ガス欠

燃料が足りないだけなら給油をすれば解消されます。

ですが、ディーゼルエンジンの場合、燃料ラインに空気が入り込み、燃料が足りていてもエンジンがかからなくなることがあります。

 

もし燃料が十分に入っているにも関わらずエンジンがかからない場合はエア抜きを行ってみましょう。

 

④気温

気温が低いとエンジンオイルが硬くなり、トラックの動作に影響することがあります。気温の低い日にエンジンがかからない場合は、5分間隔でエンジンをかけ、温めてみることで様子をみてください。

 

・原因が分からないときはどうする?

トラブルの原因についてご紹介してきましたが、場合によっては原因が分からないこともあります。

 

素人の判断ではトラックの状態をかえって悪化させることもあるので、もし原因が分からない場合は、早めに専門家に相談するようにしてください。

 

故障は機械にとって避けられないものですが、原因を知っているのと知らないのとでは対応に差がでます。適切な対応をして、トラックを長く使ってくださいね。

 

ボルボのトラックはおすすめ?故障しやすいって本当?

2021年1月にボルボのトラックがリコールされたことで不安を覚えている方もおられるのではないでしょうか。

 

不具合の報告や事故はありませんでしたが、これからボルボのトラックを購入しようと考えている方にとっては気になる問題です。

そこで今回は、ボルボのトラックや故障率についてご紹介いたします。
 

■ボルボトラックの特徴

 

 

最初にボルボトラックの特徴をご紹介いたします。

 

・ボルボのトラックにはどんな特徴がある?

ボルボは100年以上の歴史あるスウェーデンの自動車メーカーで、乗用車だけでなくトラックの製造・販売もしています。

 

ボルボでは数十回も車をぶつけてテストをしたり、PCによるシミュレーションを繰り返すなど、厳しい衝突安全評価基準を設け、高い安全性能を誇る車を製造しています。

 

・ボルボのトラックを選ぶメリット

ボルボのトラックは自動でギアチェンジができるため、非常に低燃費です。坂を下る際もギアを回す必要がありません。

 

ボルボトラックの頭上には窓が設けてあり、休憩中に車内で日光浴を楽しむことができます。また、車内が広いのでリラックスした休憩時間を過ごすこともできます。

 

ボルボのトラックは独特の落ち着いたおしゃれなデザインをしています。

タイヤに泥がつきにくく、きれいなトラックの状態を維持することが可能です。

 

・人気のUDトラックスもボルボのトラック!?

全世界60か国以上の輸送ソリューションを提供する日本の人気社用車であるUDトラックスですが、UDトラックスの前身「日本デイゼル工業」は日産自動車の傘下に入ったのち、ボルボになりました。現在はボルボといすゞの資本提携により、いすゞの傘下になっています。
 

■ボルボのトラックは故障しやすい!?実態を調査!

 

 

・ボルボトラックの故障率

故障率のデータは各自動車メーカーの機密事項であるため公表されていません。

ですが、アメリカのJ.D.パワー社が自動車メーカーの故障の報告件数について独自調査を行った結果があります。

 

2018年の調査によると、対象となったメーカー14社のうちボルボは12位にランキングされています。このランキングは上位に行くほど品質の良いメーカーとされています。

 

この調査は普通自動車を対象にしているため、トラックのみの故障率は不明ですが、トラックも同じ故障率である可能性が高いとみえます。

 

・なぜボルボのトラックは故障しやすいのか?

そもそも日本はスウェーデンに比べて高温多湿なので、環境が適さないことも故障に繋がる原因ではないかと言われています。特に電子基板、樹脂、ゴムなどは日本メーカーに比べて耐熱性が低いので劣化しやすいようです。

 

・しかし安全性は高い!?

故障率が高い傾向にあると言われていますが、普通自動車に搭載されている衝突回避システムを2009年からトラックに採用するなど、ボルボはトラックの安全性を重視しています。

 

他にも、ドライバーが事故を起こしにくくするための工夫、90度を見渡せるライトの搭載、上記で紹介した数々の厳しいテストを複数回実施するなど、信頼のおけるメーカーであることを物語っています。これほど多くのテストはほかのメーカーでは行われていません。

 

・ボルボのトラックはアフターフォローが充実

ボルボのトラックはアフターフォローも充実しています。

また、一定の基準をクリアした認定中古車や、保証が用意されている中古車など、新車と変わらない安心感を持って乗ることができるものも嬉しい点です。
 

ボルボトラックの故障は国産メーカーよりも多い傾向にありますが、高い安全性は高評価を受けています。こまめなメンテナンスを行えば、日本でも活躍してくれることでしょう。