トラックの中でも小型とされている2トントラックは、小回りが利くサイズなので様々な現場で活躍しています。大型トラックに比べ、運転免許のハードルも比較的低いため、2トントラックが運転できると様々な業界で活躍できますよ。
今回は2トントラックがどのようなトラックか、運転に必要な免許と併せてご紹介いたします。
■2トントラックの大きさ
まずは2トントラックの大きさについて説明します。
・2トントラックの大きさ
2トントラックは標準で全長6,230mm、全幅1,910mm、全高3,060mmとなっています。ショートサイズでは全長4,840mm、全幅1,890mm、全高2,000mmで、ワイドスーパーロングは全長6,950mm、全幅2,190mm、全高3,180mmです。
・2トントラックの積載量
2トントラックの最大積載量は2~3トンとなっています。トラックの「○○トン」は最大積載量によって決まっていますが、あくまでも目安です。最大積載量以外に車両総重量にも制限があるため、車両や付属する装置がある場合は2トン以下になることもあります。
・人気の2トントラックの種類
人気が高い2トントラックを2種類ご紹介いたします。
<いすゞ/エルフ>
日本国内でナンバーワンのシェア率を誇るいすゞの中でも非常に人気があるエルフは、低燃費が魅力の小型トラックです。最新エンジンが搭載されており、非常に静かなので夜間走行も安心して行えます。ただし運転には中型免許が必要なので注意してください。
車両サイズは全長4,990mm、全幅1,890mm、全高3,035mmです。
<三菱ふそう/キャンター>
小型トラックの中でもトップクラスの低燃費が魅力のキャンターです。豊富な安全装置が搭載されている点も魅力といえます。コンパクトなサイズなので、狭い場所や住宅街でも運転しやすいという特徴があります。
車両サイズは全長4,690mm、全幅1,69mm、全高1,990mmです。
■2トントラックを運転するには
続いて2トントラックの運転に必要な免許についてご紹介いたします。
・2トントラックは普通免許でも運転できる?
2トントラックは一部の普通免許で運転が可能です。道路交通法の改正により、平成29年3月12日以降に取得した普通免許では走行はできませんが、平成29年3月11日以前に取得している場合は普通免許で運転ができます。
平成29年3月12日以降に普通免許を取得した場合は、準中型免許の取得が必要です。
・2トントラックの運転でとっておきたい免許
2トントラックの運転をしたい場合、準中型以上の免許が必要です。
準中型免許は2017年に新たに設けられた免許区分です。平成19年6月2日~平成29年3月11日の期間に普通免許を取得した人は、自動的に「5トン限定中型免許」になっています。5トン限定中型免許は準中型免許とは異なり、運転可能な2トントラックと、運転できない2トントラックがあります。
また、準中型免許でも最大積載量によっては運転できないものがあります。
そのため、すべての2トントラックを運転できるようにしたい場合は、中型免許やさらに大きなトラックが運転可能な大型免許を取得するようにしましょう。
・免許取得の条件
中型免許の取得は、20歳以上かつ普通免許を取得してから2年以上が経過していなければなりません。ただし、準中型免許であれば18歳以上から取得が可能です。免許によって運転可能な2トントラックの種類が異なるため、就職活動などを行う場合は、運転を求められる車種を調べておくことをおすすめします。
・免許の取得方法
2トントラックに必要な運転免許は比較的受験のハードルが低くなっています。そのため、免許センターで試験を受けるだけの方法を考える方もおられるかもしれませんが、普通自動車とは運転の感覚が異なるので、教習所に通って取得する方法をおすすめします。
教習所では実技で運転の練習ができるため、運転の不安を軽減させることができます。
2トントラックは多くの業界で使われており、未経験であっても重宝されます。免許取得の条件となるハードルも低いため、まだ免許を持っていない方はぜひ取得を目指してみてください。