中型免許では多くのトラックに乗ることができますが、限定解除をすればさらに多くの車を運転できます。また、中型免許の限定解除をすることでほかにもたくさんのメリットがあります。
今回は中型免許の限定解除をすることで得られるメリットについてご紹介いたしますので、ぜひ中型免許をお持ちの方は参考にしてみてください。
■中型免許の限定解除をするメリット
現状として旧免許で運転ができる範囲は中型車の場合8トン限定となっていますが、限定解除をすることで多くのメリットを得ることができます。
・より多くの車に乗れるようになる
8トンという縛りが無くなることで、より多くの車種に乗れるようになることが最大のメリットです。例を挙げると、マイクロバスも限定解除をすることで運転が可能になります。
中型8トン限定免許では、車両総重量8トン未満であったのが限定解除をすることで11トン未満まで増え、最大積載量も5トン未満から6.5トン未満と大きく増えます。そのため、より大きなトラックや特殊車両に乗れるようになり、活躍の場を増やすことができますよ。
・キャリアアップに役立つ
より多くの車種が乗れるようになることで、キャリアアップのチャンスも増えます。さまざまな種類のトラックに乗れるということは、その分ドライバーとしての需要が高まり、活躍できる現場や業界も広がるため、自分の能力をより活かすことにつながります。長距離ドライバーとしての需要が出てくるのも、中型トラックがすべて運転できるようになる限定解除後です。転職活動でも企業へのアピールポイントとして大きく役立つでしょう。
・大型免許を取得する際に費用が安くなる
今後さらなるスキルアップを目指し、大型免許を取得したいと考えている方の場合、限定解除をすることで大型免許の免許取得費用が安くなります。
教習所で講義を受ける場合、大型免許取得の際に必要な講義数が減るため、時短での取得にも役立ちますよ。
・助成金の対象になることがある
中型免許の限定解除をする場合、条件に当てはまれば国から補助を受けることができます。
対象となる費用は一般教育訓練までにかかった費用の20%、特定一般教育訓練では40%が対象です。補助金の詳しい内容は教習所や、ハローワークで確認してください。
■反対に中型免許の限定解除をするデメリットはある?
中型免許の限定解除は大きなメリットがあるものの、デメリットとされていることもわずかにあります。
・限定解除ができる場所は限られている
取得そのもののデメリットではありませんが、中型免許の限定解除はできる場所が限られているという点がデメリットとされています。
教習所で限定解除をする場合、教習所に中型トラックが完備されていなくてはなりません。そのため、事前に教習所で限定解除ができるかを調べておきましょう。また、技能審査は平日にしか行われていない点にも注意が必要です。
・深視力の検査が必要
中型免許からは「深視力」の検査が必要になります。もしも基準に満たない場合、現行の普通自動車免許に降格されてしまいます。不安な場合は眼科などで事前に問題がないか確認をしておくのも一つの手段です。
■中型免許の限定解除をする方法
中型免許の限定解除をする方法は大きく2種類です。
・教習所に通う
もっとも取得方法として多いのが教習所に通う方法です。一般的には教習所では3~5日の講習が必要になります。講習は1日に受けられる範囲が決まっているので、指定範囲よりも多くの受講はできません。
・試験を受ける
限定解除は技能審査のみです。そのため、運転に自信がある場合は試験のみを受験する方法もあります。ただし、非常に細かいところまで確認されるため、実際には1度で合格するのは難しいでしょう。
中型免許の限定解除をすることで多くのメリットが得られ、ドライバーとして本格的に活躍することができるようになり、活躍の場が広がります。スキルアップのためにも、ぜひ限定解除を目指してみませんか?