トラック

トラックを選ぶ際は荷台の種類に注目!どんな種類がある?

白トラック全面

トラックから荷物を取り出す女性

トラックの荷台にはさまざまな種類があり、運びたいものによって適しているタイプが異なります。そのため、事前に荷台の種類をしっかり把握しておくことが大切です。

今回はトラックの荷台の種類についてご紹介いたします。

■トラックの荷台の種類

トラックイラスト4台分

トラックの荷台は架装やボディとも呼ばれ、トラックの機能を特徴付ける部分です。運ぶものによって適した荷台があるので、比較・検討して業務に最適なものを選択しましょう。

・平ボディ

平ボディは屋根がなく、オープンデッキになっているタイプの荷台です。あおりで囲まれた平らな荷台に荷物を載せて使用します。平ボディはあおりを開くことができるうえに屋根もないので、荷物の積み下ろしをしやすいのがメリットです。ただし雨天時は積荷が濡れてしまうというデメリットがあるので、トラックカバーなどを使用しましょう。

・バンボディ

荷台部分がアルミ製の箱になっているタイプがバンボディです。箱型のため、雨風や直射日光から積荷を保護でき、荷物を落とす心配もありません。開口部はトラック後方のリアドアだけなので、積み下ろしの効率の面でウィングボディと比較されることが多い種類です。

・保冷

温度管理ができるトラックといえば冷蔵車と冷凍車が有名ですが、それとは別に「保冷車」も存在します。その大きな違いは冷却機能の有無で、保冷の場合は冷却機能がありません。しかしボディには断熱パネルが使用されているため、一定の時間は温度を保つことが可能です。短距離での運送に適しています。

・冷凍・冷蔵

生鮮食品や冷凍食品、植物など温度管理が必要なものを運送する際は、冷却機能を備えた冷凍・冷蔵の荷台が使用されます。冷凍は‐18~-30℃前後、冷蔵は0~+5℃前後の温度を保つことが可能です。

・ウィングボディ

バンボディと同様に箱型になっているタイプですが、荷台の側面を大きく開けるタイプをウィングボディと呼びます。車体の横方向から積み下ろしができるうえに開口部が広いため、フォークリフトを使用した荷物の積み下ろしにも適しています。

・土砂禁ダンプ

ダンプは土砂を運ぶ目的でよく使用されますが、土砂禁ダンプは土砂の積載が禁止されています。一般的なダンプよりもあおりが高く、多くの積載が可能な半面、土砂を積むと過積載になってしまうためです。土砂禁ダンプは主に、軽量でかさばるものを運搬する際に使用されます。

■トラックの荷台を変更することはできる?

白トラック全面

中古トラックを購入する際、初めから希望通りの必要な荷台が付いているとは限りません。その場合は、購入した後に荷台を変更しましょう。

・構造変更と二次架装について

荷台の変更を含む構造に大きな変更が生じる場合は、国土交通省へ手続きが必要です。大きな変更とは、車両の長さ・高さ・幅、車体の形状、車両の用途、最大積載量などの変更が該当します。

一方で、軽微な変更である「二次架装」として認められた場合は、手続きを行う必要はありません。二次架装の範囲は、長さ±3cm以内、幅±2cm以内、高さ±4cm以内、車両重量±100kg以内です。ただし自己判断は避け、必ず陸運支局や整備工場で確認しましょう。

・変更には手続きが必要

国内のすべての車両は国土交通省へ登録されており、手続きなしに車両の構造変更を行うことは法律で禁止されています。もし手続きなしに構造変更を行うと、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。

もちろんトラックの荷台を変更する際も「構造変更手続き」が必要です。

・手続きの方法

トラックの荷台の変更は整備工場に依頼すると、構造変更の手続きまで代行してくれるケースがほとんどです。そのため、直接行うことは少ないかもしれませんが、手続きの流れは以下の通りです。

1.陸運局に構造変更手続きと検査の予約を入れる

2.予約日に必要書類を持って陸運局へ出向き、各種書類に記入する

3.自動車重量税を納付する

4.車両の構造変更検査を受ける

5.検査終了後、すべての書類を窓口に提出する

6.新たな車検証の交付を受ける

■まとめ

トラックの荷台は積荷の保護や積み下ろしの作業効率に関わる重要な部分です。荷台の変更を行う場合は、構造変更手続きが必要になることもあるため、覚えておきましょう。

トラックの標識に関する、知っておきたい注意点やルール

標識

街中にはたくさんの標識がありますが、標識の意味する内容をしっかり理解できていますか。標識には案内、警戒、規制、指示などの種類があり、人々が円滑に交通するために立てられています。

これからトラックの運転免許を取得しようと考えている方はトラックの標識についてしっかり覚えておく必要があります。今回はトラックの標識に関する内容についてご紹介いたします。

 ■規制対象になるトラックについて

まずは規制対象となりやすいポイントについてご紹介いたします。

トラックに関する道路標識は?

トラックに関する道路標識は、大型貨物自動車に対するものが中心です。

普通自動車とトラックの道路標識は違うため、間違えずに覚えることが大切です。

トラックの標識で規制になりやすいポイント

トラックの標識で規制になりやすいポイントは3つに分類できます。

<寸法サイズ>

標識で通行可能な車両の最大幅が定められているところがあります。

標識に最大幅が数値で表示されており、その数値を超える車両は通行することができません。これは車両と積荷の幅のトータルが対象になります。車両よりも幅のある荷物を積載する場合は合計幅がどれくらいになるか計測しておきましょう。

同様に高さ制限も標識で表示され、車両と積荷の高さのトータルが対象になります。

<重量>

重量制限に関する標識もあります。トラックの総重量が標識に書かれている数値を超える場合は走行することができません。重量制限のある道を通る場合は、事前にトラックの総重量を確認しておきましょう。最大積載量ではなく荷物を積んだ状態が対象になります。

<その他>

車両の種類によって走行区分を指定している標識もあります。

大型貨物自動車、大型特殊自動車、特定中型貨物自動車の3種類が対象で、この標識がある道路では最も左の車線を走行しなければなりません。

■注意すべき標識

大型トラック

標識には注意しないと見間違えてしまうほど似ているものがあります。特に注意したい2種類の標識についてご紹介します。

通行止めは似た標識がある

大型車両の通行止めを規制する標識には、トラックが描かれているものとバスが描かれているものの2種類があります。

トラックが描かれている場合は大型貨物自動車等、大型特殊自動車、特定中型貨物自動車が対象ですが、バスが描かれている場合は大型乗用車、特定中型乗用自動車が対象になります。両方の絵が描かれている場合は大型貨物もバスも通れません。

通行止めの標識は道幅の狭い道路に多く、見落としてしまうとUターンや後退に時間をとってしまい多くの人に迷惑をかけてしまいます。間違えやすいですが、描かれている絵を見落とさないように気を付けましょう。

車両通行区分について

特定車両の通行区分を指定する標識や大型車両の通行止めを示す標識で注意すべき点が「特定中型貨物自動車も対象になる」という点です。

特定中型貨物自動車とは中型自動車のなかでも車両総重量8~11トン未満、最大積載量5~6.5トン未満の大型に近い中型の貨物自動車です。

2007年6月の法改正以降、中型自動車免許が新設されたものの、これまで通り大型車と同等に扱われるため、中型トラックであっても大型貨物自動車通行止めの標識により通行が規制されることになります。

■知っておきたい標識の知識

標識

知っておきたい標識の知識について3つご紹介いたします。

規制緩和指定道路について

トラックで走行する際、寸法や重量を規制する標識があることを紹介しましたが、道路によっては規制を緩和する標識もあります。

1つは総重量限度緩和道路といい、総重量20トン(最大25トン)までなら走行できるという意味になります。もう1つは高さ限度緩和指定道路といい、高さが3.8メートル(最大4.1メートル)までの車両であれば走行できるという意味になります。

高速道路の区分

トラックの標識には牽引自動車の走行区分を指定するものもあります。

高速道路用とその他の道路用の2種類があり、牽引自動車は一番左側または指定された通行区分を走行しなければなりません。牽引自動車以外の車両も走行できますが、この標識がある道路では牽引車の走行を優先するようにしましょう。

緊急時には通行許可が必要

通行止めの標識が立っている道路でも通行禁止道路通行許可申請を行うことで緊急時の走行が許可される場合があります。

申請には次のものが必要です。

①通行禁止道路通行許可申請書(2通)

②運転免許証の写し

③自動車検査証の写し

④通行予定の区域または道路区間を示す略図

⑤その他の書類 (管轄する警察署長が必要であると判断した書類など)

車両によっては特殊車両通行許可証の写しが必要になることもあります。

■これは覚えておこう!トラックの標識の基礎

トラック規制標識

トラックの標識には多くの種類がありますが、特に間違えやすいものがあります。こちらでは、基礎でありながらも間違えの多い標識を5つご紹介いたします。

・高速のトラックレーンは普通車が走っても大丈夫?

高速道路には、一番左にある第一通行帯にトラックのマークが描かれていることがあります。あれは「特定の種類の車両走行区分」を表しています。ただし注意したいのが、専用や優先という文字の記載がないことです。

つまり、この通行帯を普通自動車やバイクが走っていても問題はありません。当然、大型トラックの周りを走行すると死角になりやすく、事故のリスクは上がりますが、走行すること自体に法的な問題はないのです。

・トラックの補助標識について

標識には補助標識という種類があり、トラックだけを対象にしているものもあるため覚えておきましょう。よく見かけるものとしては、車両の種類に関するものが挙げられます。補助標識では、対象となる車両がある場合は記号で示しており、車両サイズや重量などが記載されています。

・規制標識でトラックとバスが描かれているが…

「大型・大特」と書かれた規制標識には、トラックとバスのシルエットが描かれています。そのため、つい見落としてしまいがちですが、大型車両以外に大型特殊車両も規制の対象です。つまりこの標識がある場所は、大型バス、大型トラック、大型特殊車両のいずれも通ることができません。大型特殊自動車のイラストは存在しないため、覚えておきましょう。

高速を走る黄色トラック

・大型車両の分類

大型車両の分類は道路運送車両の保安基準によって定められています。大型トラックの基準は以下の通りです。

寸法 全長12m以内・全幅2.5m以内・全高3.8m以内

重量 車両総重量8トン以上または最大積載量5トン以上

・高速道路と一般道路ではトラックレーンが異なる

先述したように、高速道路でのトラックの走行レーンは一番左側です。しかし、一般道路ではその反対で、最も中央に近いレーンがトラックの走行レーンに変わります。

これは一般道路の場合、周囲に店舗や民家があることから、トラックなどの大型車が騒音を与えにくいように配慮されていることが理由です。常時右側のレーンを走行する場所があれば、夜間だけ通行規制をかけている場所もあるため、事前に走行する道路の標識を確認しておきましょう。

■トラックに付いている標識について

トラック「危」標識

道路にある標識だけでなく、トラックにも標識が付けられています。こちらでは代表的な3つのマークをご紹介いたしますので、それぞれの意味をきちんと覚えておきましょう。

・危

おそらく最も目にする機会が多いマークではないでしょうか。こちらは総務省消防庁が消防法で定めた引火性液体など危険物の運搬を示すマークです。例を挙げると、ガソリン、灯油、重油などが該当します。

なお、これらの危険物を運ぶ際は、危険物取扱者または危険物取扱免状を所持する人でなければなりません。

・毒

最大積載量5,000kg以上の車両で、毒物及び劇物取締法で指定された物質を運ぶ場合に付けるマークです。こちらは消防法ではなく毒劇法に基づいており、例として塩酸、ニトロベンゼン、発煙硫酸などが挙げられます。

標識以外に物質の名称、成分、含有量、事故が起きた際の応急処置方法を示した書面も必須です。

・高圧ガス

こちらは高圧ガス保安法に基づいた物質を運ぶ車両に付いているマークです。経済産業省が管轄で、高圧ガスには液化石油ガス、可燃性ガスなどがあります。

高圧ガスを運ぶ際は、高圧ガス移動監視者または高圧ガス製造保安責任者の資格が必要です。

自家用車の感覚で運転しているとトラックの標識を誤って捉えてしまうことがあるため注意しましょう。違反をすると厳しい罰則を受けることになります。トラックを運転する際は標識一覧などを用意して意味の確認をするなどの対策をとりましょう。

 

中型免許の限定解除にはメリットがたくさん!?限定解除をすべき理由とは?

トラック免許を取得した人の絵

トラック免許を取得した人の絵

中型免許では多くのトラックに乗ることができますが、限定解除をすればさらに多くの車を運転できます。また、中型免許の限定解除をすることでほかにもたくさんのメリットがあります。

今回は中型免許の限定解除をすることで得られるメリットについてご紹介いたしますので、ぜひ中型免許をお持ちの方は参考にしてみてください。

■中型免許の限定解除をするメリット

現状として旧免許で運転ができる範囲は中型車の場合8トン限定となっていますが、限定解除をすることで多くのメリットを得ることができます。

・より多くの車に乗れるようになる

8トンという縛りが無くなることで、より多くの車種に乗れるようになることが最大のメリットです。例を挙げると、マイクロバスも限定解除をすることで運転が可能になります。

中型8トン限定免許では、車両総重量8トン未満であったのが限定解除をすることで11トン未満まで増え、最大積載量も5トン未満から6.5トン未満と大きく増えます。そのため、より大きなトラックや特殊車両に乗れるようになり、活躍の場を増やすことができますよ。

・キャリアアップに役立つ

より多くの車種が乗れるようになることで、キャリアアップのチャンスも増えます。さまざまな種類のトラックに乗れるということは、その分ドライバーとしての需要が高まり、活躍できる現場や業界も広がるため、自分の能力をより活かすことにつながります。長距離ドライバーとしての需要が出てくるのも、中型トラックがすべて運転できるようになる限定解除後です。転職活動でも企業へのアピールポイントとして大きく役立つでしょう。

・大型免許を取得する際に費用が安くなる

今後さらなるスキルアップを目指し、大型免許を取得したいと考えている方の場合、限定解除をすることで大型免許の免許取得費用が安くなります。

教習所で講義を受ける場合、大型免許取得の際に必要な講義数が減るため、時短での取得にも役立ちますよ。

・助成金の対象になることがある

中型免許の限定解除をする場合、条件に当てはまれば国から補助を受けることができます。

対象となる費用は一般教育訓練までにかかった費用の20%、特定一般教育訓練では40%が対象です。補助金の詳しい内容は教習所や、ハローワークで確認してください。

■反対に中型免許の限定解除をするデメリットはある?

多くのトラック画像

中型免許の限定解除は大きなメリットがあるものの、デメリットとされていることもわずかにあります。

・限定解除ができる場所は限られている

取得そのもののデメリットではありませんが、中型免許の限定解除はできる場所が限られているという点がデメリットとされています。

教習所で限定解除をする場合、教習所に中型トラックが完備されていなくてはなりません。そのため、事前に教習所で限定解除ができるかを調べておきましょう。また、技能審査は平日にしか行われていない点にも注意が必要です。

・深視力の検査が必要

中型免許からは「深視力」の検査が必要になります。もしも基準に満たない場合、現行の普通自動車免許に降格されてしまいます。不安な場合は眼科などで事前に問題がないか確認をしておくのも一つの手段です。

■中型免許の限定解除をする方法

自動車教習所のコース

中型免許の限定解除をする方法は大きく2種類です。

・教習所に通う

もっとも取得方法として多いのが教習所に通う方法です。一般的には教習所では3~5日の講習が必要になります。講習は1日に受けられる範囲が決まっているので、指定範囲よりも多くの受講はできません。

・試験を受ける

限定解除は技能審査のみです。そのため、運転に自信がある場合は試験のみを受験する方法もあります。ただし、非常に細かいところまで確認されるため、実際には1度で合格するのは難しいでしょう。

中型免許の限定解除をすることで多くのメリットが得られ、ドライバーとして本格的に活躍することができるようになり、活躍の場が広がります。スキルアップのためにも、ぜひ限定解除を目指してみませんか?

長尺物の運搬ならお任せ!ポールトレーラーの仕組みをご紹介

ポールトレーラー荷台

ポールトレーラー荷台

トラックを含め、車にはそれぞれ最大積載量が定められています。そのため、大きなものや長尺物は運搬が難しいこともありますが、ポールトレーラーを使えばトラックでも運ぶことができますよ。ポールトレーラーはどのような仕組みになっているのでしょうか。

今回はポールトレーラーについてご紹介いたします。

■ポールトレーラーとは

おもちゃのボールトレーラー

ポールトレーラーがどのようなものか、最初に基本的な情報をご紹介いたします。

・ポールトレーラーとは?

ポールトレーラーを含め、トレーラーとは「被牽引車両(ひけんいんしゃりょう)」のことを指します。トレーラーは他の車両に連結して牽引されることを前提につくられているので、エンジンが搭載されていません。そのため、トレーラーのみで走行することは不可能です。

ポールトレーラーはトレーラーの中でも非常に長い荷物を運べる車両で、荷物をトレーラーの一部として組み込むことができます。

・ポールトレーラーを使うために必要な免許

ポールトレーラーは車両区分が大型特殊自動車です。ただし、大型運転免許とトレーラーを牽引するための免許である牽引免許で運転できるため、大型特殊免許は必要ありません。

なお、日本では公道を走行できる車両の長さは最大で21mまでです。走行には道路管理者の通行許可申請が必要なので、免許があっても自由に走行できるわけではありません。

・ポールトレーラーの強み

ポールトレーラーは荷台部分が伸縮する仕組みになっており、荷物の長さに合わせて自由に車両の長さを変えることが可能です。

また、ポールトレーラーは連結部分が左右に動くようになっているため、比較的運転しやすいのが特徴です。トレーラーはトラックから自由に切り離せるため、作業効率がよく、フェリーでの輸送にも向いています。

トレーラーは貨物部分には重量税がかからないため、同サイズのトラックを所有するよりも重量税が抑えられる点も魅力です。

■ポールトレーラーの仕組み

木材を運ぶトラック

lorry log truck carries clean round logs

最後にポールトレーラーの仕組みについてご紹介いたします。

・ポールトレーラーの仕組み

ポールトレーラーは、車体の下に”ステアリングドローバー”という棒状のパーツが使われています。トレーラーとトラクターが荷台に接する場所にはそれぞれターンテーブルがあり、右左折を行うと頭が振れる構造です。

ステアリングドローバーの周囲にはエアブレーキ用ホースのほか、ブレーキやウインカーを使うための電源ケーブルがあります。

・ポールトレーラーを牽引するトラクターの種類による違い

ポールトレーラーを牽引するトラクターに荷台があるかないかで、仕組みが異なります。

<荷台あり>

通常の大型トラックと似たような外観をしており、荷台前方はポールトレーラーと接続するターンテーブルがあります。連結は「ピントルフック」という連結器が使われており、ポールトレーラーのステアリングドローバーと接続します。積載物が非常に長く、ステアリングドローバーが届かない長さの場合は、ターンテーブルを固定して荷物を運搬しましょう。

なお、積載物がない場合は、荷台部分にポールトレーラーを積むこともできます。

<荷台なし>

荷台がないトレーラーはトラクターヘッドとほぼ同じです。荷台があるトレーラー同様、後方にあるピントルフックをポールトレーラーのステアリングドローバーに接続します。

ただし、荷台があるトラクターとは異なり、ターンテーブルがありません。そのため、第五輪にターンテーブルを付けるのが一般的です。

また積載物がない状態でも、荷台がないためポールトレーラーを積んで走ることはできません。

ポールトレーラーは運送業界で非常に重要な存在です。所持している免許が普通運転免許証だけなら、免許取得に50万円ほどの費用がかかりますが、運送業界などで重宝される存在になれるでしょう。目的に合わせて、ポールトレーラーの免許を取得してみてはどうでしょうか。

小型トラックを購入したい方へ 人気車種やポイントのまとめ

小型トラックは主に2トンほどの大きさのトラックを指し、他のトラックと比較してもさほど大きくないので、運転も楽に行うことができます。しかし、購入する際は、自分が理想とするタイプや車種、購入ポイントについて把握しておく必要があります。

ここで、小型トラックを購入される方に、基本的な情報をご紹介いたします。

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トラックのオイルランプが点灯している!原因や対処法は?

トラック警告灯画像
トラック警告灯画像

Car failure error signs on dashboard macro close up view

トラックにはさまざまな警告灯がありますよね。トラックの運転が仕事であるトラックドライバーなら、警告灯の点灯は非常に気になるのではないでしょうか。点灯中はどこかに不具合があるというサインなので、早く対処したいですよね。

今回はトラックのオイルランプについてご紹介いたします。

■トラックのオイルランプが点灯する原因

まずは、トラックのオイルランプについてと点灯する原因をご紹介いたします。

・オイルランプの役割と種類

トラックにはエンジンにさまざまなオイルが使われており、オイル系統で異常があると、ランプの形をした警告灯が点灯します。このランプのことをオイルランプと呼びます。なお、正式名称は「油圧警告灯」です。

エンジンオイルはトラックを動かすために必要不可欠なので、放置すると重大な事故を起こしかねません。警告灯の中でも、オイルランプは非常に重要度の高いものとされています。

・オイルランプが点灯する原因

<オイル漏れ>

オイルパンが破損すると、エンジンオイルの漏れにつながります。エンジンオイルが急激に減ったまま走行を続けると、エンジンに大きなダメージを与えてしまいかねません。すぐに停車しましょう。

<オイルが減っている>

エンジンオイルが適正値を下回ると、エンジンの焼き付きが起こる可能性があります。エンジンオイルはトラックの走行とともに劣化し、量も減少していきます。そのため、日頃からエンジンオイルの確認を怠らないことが大切です。

<循環ポンプが故障している>

エンジンオイルはエンジン内部に行き渡るよう、循環ポンプにより流れています。循環ポンプが故障すると、エンジンオイルが流れなくなってしまい、エンジンのトラブルにつながります。

■トラックのオイルランプが点灯した際の対処法

黄色とシルバーのトラック

エンジンと密接な関係にあるエンジンオイルに異常があると、オイルランプは点灯します。点灯したら速やかに対処しましょう。

・安全な場所に速やかに停車してオイル残量を確認

安全な場所に停車したら、エンジンが冷めるのを待ってからエンジンオイルを確認します。

<オイル残量が十分な場合>

エンジンオイルがEとF、またはHとLの間にある場合はエンジンオイルの量が足りている状態です。そのため、エンジンオイルの量ではなく、オイル系統の故障が原因と考えられます。整備工場やディーラーに連絡をとり、確認を依頼しましょう。

<オイル残量が不足している場合>

反対にエンジンオイルがEとF、HとLの間にない場合はエンジンオイルの量が不足している状態です。エンジンオイルを補充するか、予備のエンジンオイルがない場合は最寄りのガソリンスタンドで補充しましょう。

・オイルランプの点灯を放置するとどうなる?

オイルランプが点灯したまま放置すると、エンジンが正常に作動しなくなってしまいます。走行に問題があるだけでなく、最悪の場合エンジンブローを起こして廃車になるリスクもあります。エンジンの交換をする場合、100万円以上かかることもあるため、廃車にならなかった場合でも高額な出費が発生しかねません。

オイルランプが点灯した場合は、絶対に放置しないようにしましょう。

■オイルランプの点灯を予防する方法

トラックエンジンを確認する男性

最後にエンジンオイルの点灯を予防する方法をご紹介いたします。

・日頃からメンテナンスや確認をまめに行う

エンジンオイルを含め、できるだけこまめにメンテナンスや確認を行うことがトラックを長く乗るために大切なことです。

エンジンオイルの場合、走行距離3,000~5,000km、または前の交換から6か月で交換が必要になります。なお、小型トラックは大型トラックに比べてエンジンオイルの劣化が早い点にも注意が必要です。

・頻繁に点灯する場合は乗り換えを考えよう

オイルランプは車体の劣化でも点灯することがあります。オイル回りやエンジンオイルに問題がないにもかかわらず、頻繁にオイルランプが点灯する場合は乗り換えを検討してみましょう。

オイルランプはトラックの状態を知らせてくれる重要なサインです。決して見過ごしたり放置したりせず、迅速に対応してトラックを長持ちさせましょう。

ファンベルトの鳴きが気になる…原因や対処法はある?

ファンベルト

ファンベルト

トラックの走行中「キュルキュル…」と音が聞こえたことはありませんか?それはファンベルトの鳴きです。音が小さいからといって油断するのは禁物ですよ。

今回はファンベルトの鳴きの原因や対処法をご紹介いたします。

■ファンベルトの鳴きはなぜ起こる?

ファンベルトはなぜ鳴きが起こるのでしょうか。こちらでは原因について詳しくご紹介いたします。

・そもそもファンベルトとは?

エンジンは冷却するためにラジエーターのファンを回転させています。エンジンからファンに回転する力を与えるためにベルトがつながっており、このベルトがファンベルトです。ファンベルトは合成ゴムでできているため、トラックを走らせていると劣化が起こります。

なお、エンジンにはほかにもベルトが使われておりキュルキュルという音が鳴っている場合、ファンベルト以外が原因になることもあります。鳴きが気になる場合は、まずどこが鳴きの原因箇所なのかを見極めることが大切です。

・ファンベルトの鳴きが起こる原因

ファンベルトの鳴きが起こる原因は主に3つあります。

①ファンベルトの劣化

ファンベルトは合成ゴムでできており、エンジンが熱くなると熱によって伸縮します。しかし、劣化した合成ゴムは硬くなり、伸縮に十分な柔らかさを失ってしまいます。

硬くなったファンベルトは摩擦力の低下につながり、エンジンの回転についていけず、滑りやすくなり鳴きの原因になるのです。

②ファンベルトの張力不足

ファンベルトに張力が不足していると、エンジンの回転を伝えきれずに滑りやすくなってしまいます。

ファンベルトは十分な張力があっても、劣化することでゴムが伸びてしまい滑りの原因になることがあります。反対に、新品のファンベルトであっても張力が不足していると鳴きは起こるため覚えておきましょう。

③故障

ファンベルトそのものに問題がなくても、周辺の機器に故障や不具合があると鳴きの原因になります。

周辺機器の故障で多いのはプーリー(ファンベルトを引っかける滑車)や、テンショナー(ファンベルトの張力を調整する緊張装置)です。サビなどが発生すると、ファンベルトと摩擦が起きて鳴きが起こります。

・放置するとどうなる?

おもちゃのトラック

車の部品の故障は人体のように放置していても改善することはありません。特に劣化が進んで硬くなったファンベルトは使用を続けると切れることがあり、エンジンそのものに問題がなくても走行できない状態になることがあります。走行中に切れると、エンジンが停止するため重大な事故を起こしかねません。

ファンベルトの鳴きが気になる場合は、早急に対策をとるようにしましょう。

■ファンベルトの鳴きを止めるには交換が必要

車のエンジン部分

ファンベルトの鳴き対策には鳴き防止スプレーなどがありますが、あくまでも音に対する応急処置なのでファンベルトの状態が改善することはありません。

鳴きが起きたら、できるだけ速やかに交換を考えましょう。

・ファンベルトの交換時期

ファンベルトの鳴きが交換目安とされています。

ファンベルトの寿命は一般的に5~10年、走行距離5~10万kmとされていますが、短くなることもあります。また、ファンベルトを目視した際に割れ、ヒビ、亀裂が発生している場合も交換の目安です。

・ファンベルトの交換にかかる費用の目安

軽自動車…4,000円

普通自動車…3,000円

大型自動車…6,000円

ここに作業工賃として5,000円ほどが必要になります。

ただしファンベルトの交換は規格、車種、メーカー、依頼先によって異なるため、あくまでも目安として考えてください。

・劣化が原因でない場合

ファンベルトが劣化しておらず、ゆるみなどが鳴きの原因の場合はベルトの張り調整だけで改善することがあります。

調整にかかる費用はおよそ3~4,000円くらいが相場です。

ただしオートテンショナーを使用している場合、調整ができないこともあります。その場合はオートテンショナーに不具合がないかを点検しておきましょう。

ファンベルトの鳴きは車にとって重要な警報のようなものでもあります。見落としたり、慢心せずに適切な対応を行い、安全運転を心がけてくださいね。

トラックの燃費向上には何が必要?ポイントをご紹介します

道路を走るトラック

小銭の上にトラックおもちゃ

トラックは多くのエネルギーを使って走っています。そのため、燃費に悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はトラックの燃費向上方法をご紹介します。少しでも燃費向上させたい方はぜひ参考にしてみてください。

■トラックの燃費向上を意識した運転のポイント

道路を走るトラック

まずは運転方法による燃費向上のポイントを3つご紹介いたします。

・丁寧な運転を心がける

いつでも丁寧な運転を心がけることが燃費向上につながります。スピードの出しすぎはもちろん、急停車や急発進はエンジンへの負担も大きくなり、消費する燃料も大きくなってしまいます。できるだけ運転は丁寧に行い、エンジンに負担を掛けないことが燃費向上のためには重要です。

自分の運転状況を改善するために、タコグラフを活用するのも有効です。タコメーターのグリーンゾーンでシフトチェンジを行うことで、エンジンの回転数を抑えられるでしょう。また、日頃の運転状況を確認し、意識づけることも大切です。

・シフトアップは早めに

シフトレバーを低いギアから高いギアに急激に上げると、非常に燃料の消費が多くなります。最大までアクセルを踏んだ場合、低速運転の3倍もの燃料を消費するともいわれており、急激な速度アップは燃費に悪影響です。

早めにシフトアップをすることで、燃料の消費を最小限に抑えることができますので、できるだけ余裕をもってシフトアップをするように心がけてください。

なお、全日本トラック協会のエコドライブ推進マニュアルでは、低速ギアでスピードを上げると20~40%も燃費が悪くなると発表しています。ギアは1段上にしておきましょう。

・速度に気を付ける

速度は出しすぎないこと以外に、できるだけ一定の速度で走行するとエンジンへの負荷を最小限に抑えることができるため、燃費の向上につながります。

スピードを出しすぎるとエンジンへの負荷以外に、トラックのような車体が大きな車は空気抵抗も増加してしまいます。特に高速道路では影響を受けやすいため、運転速度を一定に保つためにオートクルーズを活用するなども手段として考えておきましょう。

■管理方法による燃費向上のポイント

トラックの下部分

続いて車体の管理方法による燃費向上のポイントを3つご紹介いたします。

・定期的なメンテナンス

いくら運転に気を付けていても、トラックの状態が悪ければ燃費向上は難しいでしょう。トラックにはエンジンオイルやタイヤ、エアフィルターなど多くのパーツが燃費に影響を及ぼします。

特に劣化しやすいエンジオイルはこまめな交換を心がけるなど、日頃から状態をチェックしておくことが大切です。3か月に1度は交換するようにすると、燃費が下がりにくくなります。

・空気圧を高めにする

空気圧は極端に高い、または低いと燃費の悪化やタイヤの消耗を早める原因になります。しかし、空気圧は安全な範囲で高めにすることで路面との抵抗が軽減され、燃費向上につながりますよ。やりすぎは禁物なのであくまでも安全な範囲で行うことが大切です。

注意点として、走行中は摩擦によってタイヤ内部の空気圧が上がります。よって走行中の状態を考えてタイヤ圧を設定するようにしましょう。

併せて低燃費タイヤを導入するなども効果的です。

・車体パーツに工夫

昨今は環境問題への関心が高まっており、さまざまな低燃費アイテムやカー用品が誕生しています。

なかでも有効とされているのが低燃費タイヤですが、ほかにも軽量素材であるアルミ製の部品に交換することで車両総重量が減るため、燃費向上に役立ちます。ホイールやサイドバンパーなど、車両にあったパーツへの交換を検討してみましょう。

また、走行中のトラックの空気抵抗を軽減させる「エアデフレクター」という装備もあります。搭載することで空気抵抗を減らして燃費向上につながるため、こちらも確認してみるとよいかもしれませんね。

燃費向上は費用面だけでなく、環境面でも大きな意味があります。エコドライブを意識し、経済と環境の両方によい結果をもたらしましょう!

ヒルスタートアシストとは?メリットやデメリットと併せてご紹介します

高速道路

ハンドルに手を置く人

トラックのように車両が大きく、重いものを運ぶ車は坂道で停車した際に下がってこないか不安に感じる人が多いと思います。そんな不安はヒルスタートアシストが解決してくれるかもしれません。

今回はヒルスタートアシストについてご紹介いたします。

■ヒルスタートアシストとは

まずはヒルスタートアシストがどのようなものかをご紹介いたします。

・ヒルスタートアシストとは?

ヒルスタートアシストとは、坂道で発進するためにブレーキからアクセルに踏みかえる際、ブレーキから足を離しても一時的にブレーキペダルを踏んでいる状態にしてくれる機能のことです。電子制御ブレーキの一種で、サイドブレーキを操作する手間がかからなくなります。

・ヒルスタートアシストの仕組み

ヒルスタートアシストには油圧ブレーキ制御を使っていることが一般的です。

「Electronic Stability Control(横滑り防止)」では、加速度センサーが使われているので坂道の傾きを計算でき、パーキングブレーキが外された際に、傾きに応じたヒルスタートアシストが作動します。

なおヒルスタートアシストが作動するのは1~2秒なので、ずっとヒルスタートアシストだけで坂道に停車できるわけではありません。

・ヒルスタートアシストは必要?

MT車を運転することが多い場合、坂道での発進に必要な手順が多く面倒に感じてしまうことがありますが、ヒルスタートアシストを使えば軽減することができます。そのため、MT車の運転に不慣れな人や、落ち着いて坂道で発進をしたい人には便利な機能です。

また、トラックのように大型の車両はわずかでも坂道で車が動くと危険ですし、周囲のドライバーにも恐怖を抱かせる可能性があります。ドライバー本人だけでなく、周囲への配慮として導入することも大切かもしれませんね。

■ヒルスタートアシストのメリット

高速道路

ヒルスタートアシストのメリットをこちらでご紹介いたします。

・坂道での発進補助

これまでご紹介してきたように、ヒルスタートアシスト最大のメリットは坂道での発進補助です。トラックのように大型の車両でなくても、これまで車を運転している際に坂道でブレーキからアクセルに踏みかえると車が後退した、または前方に移動したという経験がある人もおられるのではないでしょうか。足がブレーキから離れている時間がわずか1秒程度であっても、大きな事故につながりかねません。

ヒルスタートアシストがあることで安心して坂道の発進が行えるようになります。

・エンストのリスクを下げる

MT車特有の問題ですが、坂道にクラッチとアクセルを間違えるとエンストを起こしてしまいます。特に坂道は急いで踏み替えを行うため、焦りによってミスが起こりやすくなります。

ヒルスタートアシストがあれば1~2秒の間は余裕が生まれるため、クラッチの操作ミスのリスクを軽減させることができるのです。

■ヒルスタートアシストのデメリット

トラックのおもちゃを手にする男

ヒルスタートアシストは非常に便利な機能ですが、当然デメリットや注意点もあります。こちらではヒルスタートアシストのデメリットについてご紹介いたします。

・誤作動がある

癖でパーキングブレーキを使用する、ブレーキの踏み込みが不十分など、さまざまな理由で誤作動を起こすことがあります。

発進のタイミングを合わせることが難しいため、ヒルスタートアシストを使いづらいと感じる人もいるようです。

・過信は禁物

ヒルスタートアシストがあるからといって、過信することは危険です。あくまでも1~2秒の間ブレーキを伸ばしてくれるだけの補助機能なので、落ち着いて速やかにペダルの踏み替えを行いましょう。ヒルスタートアシストの時間が切れてしまうと、当然車は坂道を下っていきます。

・警告灯が点灯している時は使用できない

車の不具合を知らせてくれる警告灯ですが、赤色、黄色(オレンジ)のどちらであっても点灯している間、ヒルスタートアシストは使えません。警告灯が点灯しないよう、日頃からしっかりと点検やメンテナンスを行うようにしましょう。

ヒルスタートアシストは便利な機能ですが、正しく使わなければ事故を起こしてしまいかねません。どのような便利な機能であっても過信せず、日頃から落ち着いて運転できるように心がけましょう。

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