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タコグラフ装着義務は白ナンバーも!?義務の内容をご紹介

タコグラフ

タコグラフ

大型トラックやバスなどを運転する際に必要となるのがタコグラフの装着です。タコグラフの装着は国土交通省によって義務とされており、違反した場合は罰則があります。白ナンバーでも内容は異なるものの、義務付けられているので注意しましょう。

今回はタコグラフの装着義務についてご紹介いたします。

■そもそもタコグラフって何?

トラック運転手

まずはタコグラフがどのようなものかをご紹介いたします。

・タコグラフとは

タコグラフとは「運転記録計(tachograph)」のことで、車の速度、時間、距離といったいわゆる「法定三原則」を記録するものです。

タコグラフは1950年にドイツで誕生しました。名前の由来は「回転速度計(Tachometer)」と「記録(Graphink)」とされています。法定三原則を記録することで、運転者の労働状況を記録し、問題がないかを確認できる仕組みです。

一般的には、長距離運転や労働時間が長くなりやすいバスやトラックなど大型車両に搭載されており、運転者が心身の安全を保てるように活用されています。最近ではタクシーにも装着が義務付けられました。

・タコグラフの種類

タコグラフには大きく分けて2種類あります。

<アナタコ>

アナタコはアナログタコグラフのことで、記録方法がアナログ式になっています。一般的にはスピードメーターの裏に円形の記録用紙がセットされており、回りながら記録します。なお、タクシーの場合は時計の裏側にセットされることが一般的です。

24時間で記録用紙を一周し、速度が放射線状に描かれます。

ただし、記録された内容を正確に読み取るには知識が必要で、なかには情報を改ざんする人もいました。

これまでタコグラフはアナタコが主流でしたが、現在は数を減らしつつあります。

<デジタコ>

一方でデジタコはデジタルタコグラフのことで、記録方法がデジタル式になっています。

デジタコでは記録用紙ではなく、SDカードなどの媒体に情報を記録します。アナタコでは法定三原則のみの記録でしたが、デジタコではGPSを使った位置情報の記録や、アイドリング、エンジン回転数など多くの情報を記録できるようになりました。なかにはインターネットを使って、運転者と管理者が連絡できるようなものもあります。

また、印刷すればデータが誰でもわかりやすく見やすい表になって出力される仕組みです。

現在はデジタコがタコグラフの主流になりつつあります。

■タコグラフの装着義務について

トラックと男性

タコグラフは装着義務があるため、該当する場合は必ず装着しましょう。こちらではタコグラフの装着義務についてご説明いたします。

・タコグラフの装着義務の対象

タコグラフの装着義務対象は下記の車両です。

①トラックなど事業用自動車で車両総重量7トン以上、または最大積載量4トン以上の車両

②大都市部の法人タクシーやハイヤー(個人は対象外)

③100km以上の路線を運航する貸切バス

④路線バス

この条件から、緑ナンバーの車両はタコグラフの装着義務があるといえます。事業用車両の場合、使用していない予備の車両などを含む、すべての車両に装着が義務付けられています。

ただし、装着するのはデジタコ、アナタコのどちらでも構いません。

・白ナンバーも対象!

自家用車である白ナンバーには装着義務がないと考える方もおられるでしょうが、実際、装着義務自体はあります。緑ナンバーとの大きな違いは、白ナンバーの場合は所轄の運輸支局の監査がないことと、行政処分がないという2点です。

白ナンバーであっても、車両総重量8トン以上、または最大積載量5トン以上の車両であれば装着義務があることを覚えておいてください。

※白ナンバーは2014年に法改正された「道路運送車両保安基準」に自家用車は含まれていないため、装着義務対象が従来のままです。

白ナンバーであっても、タコグラフを装着していないと罰則や罰金が科せられます。

・違反するとどうなる?

対象であるにもかかわらずタコグラフの装着をしていない場合、反則金や行政処分が下されることがあります。

①運行記録計の不備…反則金が科せられる。行政処分は対象外。

②記録義務違反…車両の使用停止などの行政処分の対象。

③記録改ざん…車両の使用停止、営業停止などの行政処分対象。

タコグラフの装着義務に違反すると、事業が行えなくなる可能性があるため、必ず装着するようにしましょう。助成金制度もあるため、うまく活用すれば費用を抑えてタコグラフを導入することができますよ。

トラックのエンジン警告灯が点灯!原因や対応方法は?

車の状態を知らせてくれる警告灯は非常に重要です。特に車の心臓でもあるエンジンは不具合に早く気が付くかどうかで寿命が変わるため、トラックのエンジン警告灯が点灯した際は速やかに対応しましょう。

今回はトラックのエンジン警告灯について解説いたします。

■エンジン警告灯とは

トラックには多くの警告灯が搭載されています。メーターパネルには30種類ほどもの警告灯があり、その中の一つがエンジン警告灯です。

・エンジン警告灯とは

エンジン警告灯は別名「エンジンチェックランプ」とも呼びます。エンジン内の状態を把握するために搭載されており、警告灯もエンジンの形をしています。

エンジン内の状態に異常が発生すると点灯する仕組みです。エンジンは車の心臓部なので、もしエンジン警告灯が点灯した場合はすぐに対処しましょう。

・警告灯の色について

エンジン警告灯は点灯した際の色によって状態がわかります。エンジン警告灯では黄色、またはオレンジ色と、赤い色の2種類です。

黄色やオレンジ色の場合はエンジン内に異常があるものの、まだ走行ができる状態です。しかし赤い色が点灯した場合、重大な異常が発生しているため、すぐにトラックを停止しましょう。走行を続けると大きな事故につながりかねません。

・エンジン警告灯が点灯する原因

エンジン内の異常といっても、様々な種類があります。エンジン警告灯が点灯する原因として多いものについてこちらでご紹介いたします。

搭載しているエンジンがディーゼルエンジンの場合、排出ガス浄化装置の詰まりが原因になることが多いです。フィルターに目詰まりが起きると、排ガスの処理がうまくできずにエンジン警告灯が点灯してしまいます。

搭載しているエンジンがガソリンエンジンの場合、大きな原因は2つあります。

1つは排ガス測定装置であるO2センサーの異常です。O2センサーは排気ガスの中に含まれる酸素濃度を測定する役割があり、酸素濃度を測定することでガソリンの燃焼状態を把握しています。耐久性が高い部品ではありますが、もし異常があった場合は速やかに交換するようにしましょう。

もう1つの原因は、エアフロメーターの異常です。エアフロメーターはエンジンが吸い込んだ空気量を測定する装置で、燃料噴射装置を電子制御しているトラックに搭載されています。

エアフロメーターが原因の場合、エアフレメントの掃除やフロートメーターの交換によって直ることがあります。

■エンジン警告灯が点灯したら

エンジン警告灯が点灯した場合の対処法について、こちらでご紹介いたします。

・安全な場所に停車

黄色やオレンジ色の場合はすぐに対応しなくても問題はありませんが、もし赤い色のエンジン警告灯が点灯した場合は速やかに安全な場所に停車させましょう。

ただしエンジン内に異常が起きているため、加速や減速はゆっくり行うようにしてください。荒い運転をすると、さらにエンジンに負荷がかかり悪化してしまいます。

停車後はディーラーや整備工場などに連絡を入れましょう。

黄色やオレンジ色の点灯の場合も、赤い色ほど緊急性は高くないものの、できるだけ早く対処するようにしてください。

・点灯が消えたら安心?

自分で整備工場にトラックを持ち込む場合、走行中にエンジン警告灯が消えるケースもあります。しかし消えた場合も持ち込みをやめようと考えてはいけません。

生き物の身体とは違い、トラックは放置しても異常が勝手に直ることはないからです。点灯が消えても異常が続いている可能性もあるため、必ず専門家に確認を依頼しましょう。

・エンジン警告灯の調子が悪いときはどうする?

中にはエンジン警告灯そのものにトラブルが発生する場合もあります。エンジン警告灯が点滅する場合は配線などに異常のある可能性がありますので、整備工場などで原因を確認しましょう。

エンジン警告灯が正常に動かないと、万が一の際に重大な事故を起こしかねません。放置することは絶対に避けてください。

エンジン警告灯が点灯した場合、慌てず落ち着いて対応することが重要です。停車する際は、道路の路肩などではなく、駐車場など開けた安全な場所を選んでくださいね。

トラックの車検は普通自動車と何が違う?費用相場などもご紹介!

車種を問わず安全に車を運転するためにも、車検を受けることは義務です。安心してトラックを運転するためにも、必ず定期的に車検を受けましょう。

今回はトラックの車検がどのようなものか、費用相場と併せてご紹介いたします。

■トラックの車検とは

まずはトラックに必要な車検の内容や費用についてご紹介いたします。

・トラックの車検項目

トラックの車検項目には大きく分けて5つの種類があります。

<エンジンルーム点検>

パワーステアリング装置

点火装置

バッテリー、電気配線

エンジンオイルの量、漏れ

排気ガス

冷却装置

燃料装置の漏れ

公害発散防止装置

<室内点検>

ハンドル

ブレーキペダル

パーキングブレーキ

クラッチペダル

<足回り点検>

舵取り車輪

ホイール

ショックアブソーバー

サスペンション

ブレーキのマスターシリンダー、ディスクキャリパー

ディスクブレーキ

ドラムブレーキ

<下回り点検>

ステアリングのロッド、アーム

トランスミッション、トランスファ

プロペラシャフト、ドライブシャフト

デファレンシャル

ブレーキホース、パイプ

エキゾーストパイプ、マフラー

フレーム、ボディ

これ以外にも道路運送車両法に基づいた車両の大きさ、投下装置、排気音などの検査も必要です。

・トラックと普通車の車検の違い

トラックと普通車の車検では2つの大きな違いがあります。1つは車検の有効期限、もう1つは車検費用の金額です。

車は家庭で使う乗用車と、荷物の運搬などで使う商用車に分類されます。トラックの場合は商用車になり、乗用車よりも頑丈で走行距離も長い傾向にあります。また、商用車は乗用車に比べて検査項目が多いため車検費用が高くなっています。

・有効期限と費用相場

トラックの車検の有効期限は車両重量によって分かれます。

重量が8トン未満のトラックの場合…初回2年、2回目以降は1年

重量が8トン以上のトラックの場合…初回から1年

乗用車に比べて有効期限が短くなっているため、車検の有効期限を忘れないように気を付けましょう。有効期限は車検証、またはフロントガラスの車検標証(ステッカー)に記載されています。

また、トラックの車検費用には2種類あります。

国で定められた法定費用と、業者が車検に定めた点検整備費用です。法定費用には重量税、自賠責保険料、申請手数料が含まれています。

一方、整備点検費用には点検の技術料、故障診断料、検査代行手数料が含まれています。

一般的には大型トラック20万円以上、中型トラック15万円以上、小型トラック10万円以上が相場です。

・もし車検に落ちたら

車検に落ちた場合、再検査が必要です。再検査に通らなければ車検証も発行されず、公道を走ることができません。再検査が必要な場合は、自分で該当箇所の修理をすることはできず、必ず専門業者で修理を行うことが求められます。

■トラックの車検を受けるには

トラックの車検を受ける前に車検の種類を知っておきましょう。

・トラックの車検の種類は3種類

<ユーザー車検>

ユーザー車検は管轄の陸運支局にトラックを持ち込んで受ける車検です。業者を介さずに自分で必要書類を揃え、検査も自分で行います。そのため、手数料などがかからず非常に車検費用を安く抑えることができます。ただし、時間と手間がかかる点には注意が必要です。

<整備車検>

整備車検では車検手続きから整備までを一貫して業者や整備工場に依頼する車検の方法です。

トラックを預けておけば車検に必要なことをすべて行ってもらえるため、手間がかかりません。また、プロに行ってもらうことで安心してトラックに乗ることができます。

<車検代行>

車検代行ではトラックの所有者が自分で点検整備を行い、検査場での検査のみ業者に依頼する方法です。

車検代行の場合、最低限の点検整備しか行われないため、分解検査など細かい部分まで検査したい場合には向いていません。ただし、途中まで自分で行うため、車検費用は抑えることができます。

・車検費用を抑えるポイント

車検費用を抑えるには、もっとも費用が安いユーザー車検がおすすめです。

また、トラックの車検費用は車両総重量によって決まるため、減トンしておくことも費用削減に役立ちます。

車検を業者に依頼する場合は、必ず相見積もりをとり、各業者の費用とサービス内容を比較するようにしましょう。

トラックの車検は費用も高く、負担に感じている方は少なくないでしょう。しかし、安全にトラックに乗るためには欠かすことができません。これからも車検を正しく行い、安全運転を心がけましょう。

トラックの最大積載量を変更したい!変更するにはどうすればいい?

トラックは種類によって最大積載量が定められています。しかし、物をたくさん運びたい場合には規定通りでは不足することもありますよね。

そこで今回はトラックの最大積載量を変更する方法についてご紹介いたします。運搬効率がアップするため、ぜひご一読ください。

■トラックの最大積載量を変更した増トン車

トラックの最大積載量を変更したトラックについて最初にご紹介いたします。

・増トン車とは

最大積載量を増やしたトラックのことを「増トン車」または「増トントラック」と呼びます。トラックの最大積載量は車種によって異なりますが、原則として「車両総重量から車両重量と乗車定員を1人55kgとして差し引いた重量」です。

増トン車は2007年から道路交通法が改正されたことにより、上限が上がりました。

・最大積載量を変更するメリット

最大積載量を増やした増トントラックでは、標準仕様よりも多くの荷物を一度に運ぶことができます。そのため、大型トラックを購入せずに多くの荷物を運搬できるようになり、維持費や購入費用を抑えることが可能になります。

また、クレーンなどの架装を行える点もメリットです。

6.5トン以下の場合は中型免許で対応できるため、大型免許を持っていない人でも運転が可能になっています。

・最大積載量を変更するデメリット

大型トラックよりも維持費は安くなりますが、通常の4トントラックに比べると自動車税などは高くなってしまいます。

また、中型トラックの最大積載量を上げる場合、重量によっては大型トラックに区分されてしまうことがあるため、事前にトラックの車種などをよく確認しておきましょう。特に架装がある場合は重量がかさむため、注意が必要です。

また、最大積載量が増えることでトラックの燃費が悪くなるということも覚えておきましょう。

・減トン車もある

トラックは最大積載量を増やすだけでなく、減らすことも可能です。最大積載量を減らしたトラックは「減トン車」といいます。

減トンをすると最大積載量は減ってしまうためメリットがないと考える方もおられるかもしれませんが、自動車税が安くなるというメリットがあります。

■トラックの最大積載量を変更する方法

では実際に最大積載量を変更する場合、どのような方法があるのかをご紹介いたします。

・手続きがいる場合といらない場合がある

基本的に車両は常に車検証に記されている通りでなくてはなりません。そのため、最大積載量を変更すると手続きが必要になるケースがあります。まずはどのような場合に手続きが必要になるのかを把握しておきましょう。

<いる場合>

手続きが必要なケースは、大幅な変更をトラックに加える場合です。具体的には、ボディーの載せ替えや架装の導入などが挙げられます。また、座席シートの増減によって乗車定員を変更する場合も手続きが必要です。

<いらない場合>

反対に手続きが不要となるケースは軽微な変更です。車両の大きさなどが一定基準以内であれば手続きはいりません。

具体的には下記の通りです。

・車両全長±3cm以内

・車両全幅±2cm以内

・車両全高±4cm以内

・車両重量±100kg以内 ※小型車は±50kg以内

ただし範囲から出てしまっていると違法改造とみなされることがあるため、念のため整備工場や陸運支局で確認するようにしましょう。

・必要な場合の手続き

最大積載量の変更の手続きを行う場合、必要書類を揃えて陸運支局で検査を受けなくてはなりません。必要書類は下記の通りです。

・構造変更申請書

・車検証

・自動車税納税証明書

・自動車重量税納付書

・該当車両の自賠責保険証

・点検整備記録簿(手続きの代行を依頼する場合は委任状も)

最初に陸運支局にて手続きと検査の予約をします。中には代行してくれる整備工場もあるため、自分で手続きが難しい場合は探してみましょう。ただし代行の場合は手数料が必要です。

・運転免許証に注意しよう

小型トラックや中型トラックを増トンする場合、必ず免許証を確認しましょう。

たとえば2017年3月12日以降に取得した普通免許証では車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満、それ以前に取得した普通免許証では車両総重量5トン未満、最大積載量3トン未満の車両でなくては運転できません。

取得した年月日によって運転可能な範囲が異なるため、免許の区分はよく確認しておきましょう。

最大積載量を変更すれば、新たに自動車免許を取得しなくても活躍の場を増やすことができます。費用を抑えて最大積載量を増やしたい場合は増トンを考えてみてはどうでしょうか。

大型特殊免許で運転できる車両はたくさんある!運転可能な車両をご紹介します

大型トラック

大型トラック

一つの免許で多くの車両が運転できると、仕事の幅が非常に広がり、お得ですよね。様々な業界や分野で活躍したいのであれば、大型特殊免許の取得を目指してみてはどうでしょうか。大型特殊免許は様々な車両を運転することができる免許です。

今回は大型特殊免許で運転できる車両や、免許の取得方法をご紹介いたします。

■大型特殊免許で運転できる車の種類

大型特殊免許は取得するだけで様々な車を運転することができます。まずは大型特殊免許についてご紹介いたします。

・大型特殊免許とは

大型特殊免許は大型の特殊車両を公道で走らせるために必要な資格です。公道で走らせることはできますが、それぞれの特殊車両を操作するためには他の資格が必要になります。

種類としては2種類ありますが、第二種は国内で活かせる車両がないため、第一種を取得することが一般的です。

第二種を取得する場合は、フルビット免許証(全ての免許区分が記載されている免許証のこと)を取得することを目標にしている人が多いようです。

大型特殊免許を取得した場合、全長12m以下・全幅2.5m以下・全高3.8m以下の特殊車両の運転に加え、小型特殊自動車、原動機付自転車を公道で走らせることが可能になります。また、大型特殊免許を取得していても普通自動車の運転はできません。

・大型特殊免許で取得できる車両例

工事現場

続いて大型特殊免許で運転可能な車両の例をご紹介いたします。

<工事車両>

クレーン車、ブルドーザー、ショベルカー、ロードローラー

<路面整備車両>

除雪車、路面清掃車

<農耕車>

大型トラクター、大型コンバイン

■大型特殊免許を取得するには

クレーン車

仕事で活躍の場を増やすには、大型特殊免許の取得を目指してみてはどうでしょうか。大型特殊免許の取得方法をご紹介いたします。

・条件

年齢…18歳以上

視力…両眼で視力0.7以上

※片眼0.3未満の場合、もう片方の視力が0.7以上で視野が左右150度以上であること(眼鏡、コンタクトによる矯正可)

聴力…両耳で10mの距離で、90㏈の警音器の音が聞こえること(補聴器使用可)

色彩識別…赤、青、黄の区別ができること

運動能力…自転車等の運転に支障を及ぼす恐れのある四肢又は体感の障害がないこと、または補助手段を講ずることによって運転に支障を及ぼす恐れがないと認められること

なお、大型特殊免許の限定解除を行う場合は条件がありません。

・注意点

上記でも説明したように、大型特殊免許はあくまでも公道を走行するための免許なので、操縦するには別途資格の取得が必要になります。

また、大型特殊免許の取得はどんな教習所でもできるわけではありません。そのため、まずは取得できる教習所を探してみましょう。

・費用

大型特殊免許の取得方法は3種類あります。そのため、取得したい方法と併せて費用も調べておきましょう。

①教習所に通って取得する方法

普通免許を取得している場合は7~13万円程度。

普通免許を取得していない場合は16~22万円程度。

②合宿で取得する方法

7~10万円程度。

③試験のみを受験して取得する方法

受験料2,950円、試験車使用料1,550円、免許交付料2,050円(合計6,550円)

試験に通らなかった場合、免許交付料はかかりません。

・取得方法

もっとも多い取得方法である、教習所に通う方法での取得方法をご紹介いたします。

普通免許ありの場合は最低4日必要です。技能の講習が6時限必要になります。普通免許なしの場合は、技能12時限に加え、学科22時限が必要になり最低でも6日以上かかります。

普通免許を取得していれば学科が免除されます。農耕者限定の限定解除では学科教習がありませんので、運転したい車の種類から必要な講習を調べておきましょう。

操作をするには他の資格が必要になりますが、大型特殊免許を取得すれば特殊車両の移動をさせることはできます。少しでも仕事の幅を増やしたい方は、まず大型特殊免許の取得を目指してみてはどうでしょうか。

小回りの利く2トントラックを活用しよう!2トントラックはどんなトラック?

2人のトラック運転手

2人のトラック運転手

トラックの中でも小型とされている2トントラックは、小回りが利くサイズなので様々な現場で活躍しています。大型トラックに比べ、運転免許のハードルも比較的低いため、2トントラックが運転できると様々な業界で活躍できますよ。

今回は2トントラックがどのようなトラックか、運転に必要な免許と併せてご紹介いたします。

 

■2トントラックの大きさ

まずは2トントラックの大きさについて説明します。

 

・2トントラックの大きさ

2トントラックは標準で全長6,230mm、全幅1,910mm、全高3,060mmとなっています。ショートサイズでは全長4,840mm、全幅1,890mm、全高2,000mmで、ワイドスーパーロングは全長6,950mm、全幅2,190mm、全高3,180mmです。

 

・2トントラックの積載量

2トントラックの最大積載量は2~3トンとなっています。トラックの「○○トン」は最大積載量によって決まっていますが、あくまでも目安です。最大積載量以外に車両総重量にも制限があるため、車両や付属する装置がある場合は2トン以下になることもあります。

 

・人気の2トントラックの種類

後ろから見たトラック

人気が高い2トントラックを2種類ご紹介いたします。

 

<いすゞ/エルフ>

日本国内でナンバーワンのシェア率を誇るいすゞの中でも非常に人気があるエルフは、低燃費が魅力の小型トラックです。最新エンジンが搭載されており、非常に静かなので夜間走行も安心して行えます。ただし運転には中型免許が必要なので注意してください。

車両サイズは全長4,990mm、全幅1,890mm、全高3,035mmです。

 

<三菱ふそう/キャンター>

小型トラックの中でもトップクラスの低燃費が魅力のキャンターです。豊富な安全装置が搭載されている点も魅力といえます。コンパクトなサイズなので、狭い場所や住宅街でも運転しやすいという特徴があります。

車両サイズは全長4,690mm、全幅1,69mm、全高1,990mmです。

 

 

■2トントラックを運転するには

段ボールを持っている女性

続いて2トントラックの運転に必要な免許についてご紹介いたします。

 

・2トントラックは普通免許でも運転できる?

2トントラックは一部の普通免許で運転が可能です。道路交通法の改正により、平成29年3月12日以降に取得した普通免許では走行はできませんが、平成29年3月11日以前に取得している場合は普通免許で運転ができます。

平成29年3月12日以降に普通免許を取得した場合は、準中型免許の取得が必要です。

 

・2トントラックの運転でとっておきたい免許

2トントラックの運転をしたい場合、準中型以上の免許が必要です。

準中型免許は2017年に新たに設けられた免許区分です。平成19年6月2日~平成29年3月11日の期間に普通免許を取得した人は、自動的に「5トン限定中型免許」になっています。5トン限定中型免許は準中型免許とは異なり、運転可能な2トントラックと、運転できない2トントラックがあります。

また、準中型免許でも最大積載量によっては運転できないものがあります。

そのため、すべての2トントラックを運転できるようにしたい場合は、中型免許やさらに大きなトラックが運転可能な大型免許を取得するようにしましょう。

 

・免許取得の条件

中型免許の取得は、20歳以上かつ普通免許を取得してから2年以上が経過していなければなりません。ただし、準中型免許であれば18歳以上から取得が可能です。免許によって運転可能な2トントラックの種類が異なるため、就職活動などを行う場合は、運転を求められる車種を調べておくことをおすすめします。

 

・免許の取得方法

2トントラックに必要な運転免許は比較的受験のハードルが低くなっています。そのため、免許センターで試験を受けるだけの方法を考える方もおられるかもしれませんが、普通自動車とは運転の感覚が異なるので、教習所に通って取得する方法をおすすめします。

教習所では実技で運転の練習ができるため、運転の不安を軽減させることができます。

 

2トントラックは多くの業界で使われており、未経験であっても重宝されます。免許取得の条件となるハードルも低いため、まだ免許を持っていない方はぜひ取得を目指してみてください。

トラックの修理にはどれくらい費用がかかる?タイプ別修理費用の相場ご紹介!

よく使うものは意図せず故障することがありますよね。トラックによく乗る方にも覚えがあるのではないでしょうか。

今回はトラックの修理費用相場を部位別にご紹介いたします。今まで修理が必要なかった方も、万が一に備えて知っておいてくださいね。

 

■トラックの外装でかかる修理費用相場

トラックの修理費用は車種や車体の大きさによって異なります。一般的に車体が大きく頑丈なトラックは部品の製造コストがかかるため、それに伴って修理費用も高額になります。

まずはトラックの外装に多い修理について4種類をご紹介いたします。

 

・バンパー

何かにぶつかったり、走行中に石を弾いてしまうことが多いバンパーは修理が多くなる場所です。バンパーの修理費用は傷の大きさなどで異なります。
小さな傷の場合1万円程度で修理可能ですが、範囲が広くなると高額になります。全体を交換する場合は5万円から20万円と非常に差が出てきます。
また、へこんだ場合も傷同様に範囲が広くなると高額になります。小さなへこみは1万円以下で直せることもあります。

 

・ドア

開閉時にうっかり傷をつけてしまいがちなドアも修理頻度が多い場所です。
塗装が剥げた場合は数千円で修理できますが、傷やへこみの範囲が大きくなるとバンパーの修理費用と同じくらいの費用がかかります。
損傷がひどく、交換が必要な場合は10万円以上必要になるケースもあります。

 

・荷台

トラックの荷台は荷物と直接触れ合うため、摩擦や積み下ろしの衝撃によって損傷しやすい場所です。とくに、平トラックなど屋根がない車両は塗装が剥げた状態で走行し続けると、傷ついた場所が酸化してサビの発生にもつながります。定期的に床板の交換を行いましょう。
床板の交換費用はトラックのサイズによって相場が異なり、小型は6万円、中型は9万円、大型は12万円程度とされています。ただし使用する床板の種類によって費用が異なります。

 

・タイヤ

タイヤは消耗品なので適切なタイミングでの交換が必要です。一般的に3年ごとの交換が推奨されていますが、タイヤの減りやスリップサインが出ている場合は、3年未満でも交換するようにしましょう。
1本あたりの交換費用は500円からが相場ですが、タイヤを持ち込む場合は1,500円からが相場となっています。

 

■トラックの内装でかかる修理費用相場

続いてトラックの内装に関する修理費用を3種類紹介します。

 

・シート

運転席のシートは摩擦や体重により徐々に破れていきます。シートが傷むと運転中に感じる負担が大きくなるため、できるだけ早く修理することをオススメします。
擦り切れや穴は2万円以下で修理可能ですが、シートの張り替えになると5万円ほど、シートを丸ごと交換する場合は最大20万円ほどかかることもあります。費用はシートの素材などによって変動しますので、修理を依頼する際に確認しておきましょう。

 

・エアコン

荒れた道を走行し続けたことで部品が故障し、エアコンから異音や異臭がしたりすることもあり、あまり効かなくなります。違和感がある場合は修理に出しましょう。
エアコンの修理費用で特に高額になるものが、コンプレッサーやコンデンサの修理です。相場として8万円前後が必要となります。
エアコンに使用する冷却ガスの漏れや詰まりの修理費用は、4万円前後が相場とされています。

 

・エンジン

車の心臓部であるエンジンは、修理費用が高額になりやすい場所です。放置すると走行不能になることもあるので、異常が起きた場合はすぐに修理に出しましょう。
エンジンを丸ごと交換する場合は数百万円ほど必要になるかもしれません。修理内容によっては買い替えも視野に入れたほうが良いでしょう。

 

 

決して安くはないトラックの修理費用ですが、安全で快適な走行をするためにはこまめな修理を心がけてください。買い替えを検討する場合は、中古トラックの購入で費用を抑えることもできます。

寿命が長いトラックは中古車でも大活躍!トラックの寿命を延ばす方法は?

トラックドライバーの方には常識かもしれませんが、トラックの寿命は普通自動車に比べて長くなっています。そのため、トラック買い替えの際は中古トラックも非常に重宝されます。

なぜトラックは普通自動車よりも寿命が長いのでしょうか。

今回はトラックの寿命が長い理由や、よりトラックの寿命を延ばす方法をご紹介いたします。

■普通自動車とトラックの寿命の違い

 
まずは普通自動車とトラックの寿命、そして違いについてご紹介いたします。

 

・普通自動車の寿命

一般的に、普通自動車は走行距離が10万~15万kmになると寿命、買い替え時期とされています。この数字はエンジンが正常に作動する距離とされており、これを超えると故障や不具合が発生しやすくなると言われています。

ですが、定期的にメンテナンスをしたり、こまめに消耗品を取り替えたりすることで、寿命を延ばすことも可能になります。

 

・トラックの寿命

一方トラックの寿命は、大型の場合で約70万km、中型の場合で約40万~50万km、小型の場合は約20万kmとされています。寿命に至る走行距離は、小型でも普通自動車よりは長いことがわかります。

 

・なぜこれほど寿命が違う?

 

 

多くのトラックは高速道路をよく利用します。高速道路の走行中はブレーキを使う頻度が減り、また整備されている道なので他の道路に比べてエンジンが長持ちしやすくなっています。

特に、大型は小型よりも高速道路を走る機会が多く、平均寿命を延ばす理由の一つとして捉えることができます。また、トラックは走行距離が長いため、もともと頑丈に作られていることも理由と言えるでしょう。

 

ただし、高速道路を走るトラックでも、積載量が多ければエンジンに負荷がかかるので寿命は短くなってしまいます。

 

・中古トラックを購入する際のポイント

中古市場において、車の状態は走行距離をもとに評価される傾向にあります。

走行距離はパーツの摩耗度合いを計る目安となるからです。

メンテナンスがきちんと行われていたトラックなら、走行距離が長くてもまだまだ使用することができます。どうしても摩耗が気になるようであれば、できるだけ走行距離が少ないトラックを選ぶようにしましょう。

 

■どうすればトラックの寿命を延ばせる?

 

 

トラックの寿命を延ばすためにはこれからご紹介する方法を試してみてください。

 

・エンジンオイル交換

スムーズなエンジンの動きを維持するためには、エンジンオイルの交換が欠かせません。

エンジンオイルが劣化するとエンジンの負荷が大きくなるので、1年に1度は交換することをおすすめします。

 

・冷却水交換

長距離を走行するトラックは、エンジンからたくさんの熱が発生します。冷却水が不足していると走行中にオーバーヒートを起こしかねません。そのため、エンジンの熱を下げるためには、適切な量の冷却水を補充しておくことが大切です。

 

最悪の場合、オーバーヒートによってトラックを廃車せざるを得なくしてしまいます。

エンジンが冷えているときにリザーブタンクの下限値を切っていないか確認するようにしましょう。

 

・タイヤ交換

トラックの寿命を延ばすためにはタイヤ交換も重要です。重たい車体を支えるタイヤは摩擦によって擦り減っています。もしも均一ではなく偏った減り方をしている場合は注意が必要です。偏っていると正常な走行が行えず、エンジンに負荷がかかりトラックの寿命を縮めてしまいます。

 

スリップサインが出ている場合は整備不良で道路運送車両法に違反するため、速やかに交換しましょう。

 

・運転に関する心がけ

トラックの寿命を延ばすには、丁寧な運転を心掛けることも非常に重要です。急停止や急発進はエンジンへの負荷が大きくなるので、なるべく使わないようにしましょう。

他に、過積載もトラックの寿命を短くする原因になるだけでなく非常に危険です。

 

普通自動車に比べてトラックの寿命は長いですが、雑に扱えば当然寿命は短くなってしまいます。トラックを大切に扱うことで寿命が延び、結果的に費用負担の軽減も期待できるようになるでしょう。

 

トラックのクラッチの寿命はどれくらい?定期的にメンテナンスを行おう

トラックには多くの重要な部品があり、どれもメンテナンスをこまめに行うことが大切です。ところで、皆さんはトラックのクラッチの寿命がどれくらいかご存じでしょうか。また、前回メンテナンスをした時期を覚えていますか?

今回はトラックのクラッチの寿命について説明しますので、是非メンテナンスの参考にしてみてくださいね。

■トラックのクラッチとは

 

クラッチはエンジンとトランスミッションの間にあるパーツです。エンジンはクラッチによってトランスミッション(変速機)からの指示を受け取り、最適な力をタイヤに伝える役目を担っています。クラッチがあることで、トラックはスムーズな走行が可能となります。

 

トラックなど大型車のクラッチは人力だけでは踏み込めないため、補助装置として圧縮エアーを利用したクラッチブースターが採用されています。

 

■トラックのクラッチを交換せずに走行するとどうなる?

 

 

クラッチは経年劣化するので、定期的に交換しなくてはなりません。クラッチは変速するたびに接続と断絶を繰り返すため、摩耗や破損が起こりやすい場所です。

 

クラッチが劣化するとトランスミッションから正しい変速の指示がエンジンに伝わらなくなってしまいます。そのためトラックの変速を制御できず、最悪の場合は走行不能にいたります。

 

トラックのように車体の大きな車はクラッチが摩耗しやすく、劣化をそのままにしているとギアが入りづらい、急発進・急停車の指示がうまくいかない、坂道が奏功しにくいといった問題が発生します。

 

クラッチを交換しないと突然トラックが止まり、場合によっては大きな事故につながることもあります。

 

トラックに使われるクラッチは非常に高い耐久性を重視して製造されています。

そのクラッチが寿命を迎えるということは、他の部品も経年劣化していると考えられるため、クラッチディスクの交換だけでなく、周辺パーツの交換も行いましょう。

 

■トラックのクラッチの寿命

 

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こちらではトラックのクラッチの寿命に関する情報をご紹介いたします。

 

・トラックのクラッチの寿命

クラッチペダルを踏んだときに遊びの部分が多くなった、クラッチが滑りやすくなったと感じる、クラッチをつないだ際に異音がしたときはクラッチの寿命が近いサインです。

 

一般的にクラッチの寿命は走行距離10万km、年数でいうと7~8年が目安とされています。どちらのタイミングで交換するかはトラックの使用頻度を参考に考えましょう。

 

・クラッチの寿命を延ばすには?

クラッチの寿命はクラッチディスクの摩耗によるものです。クラッチペダルに足を置いたままの走行や、半クラッチを不要に使うなどの行為は摩耗を早めてしまう原因につながるため注意しましょう。

 

また、エンジンに負荷をかける急発進、急停車などの回数を少なくすることもクラッチペダルの寿命を延ばすコツです。エンジンブレーキはクラッチに負担をかけやすいので、エンジンブレーキの多用も避けるようにしましょう。

 

・交換費用の目安

クラッチの交換は工賃を含めて約15万~30万円が相場とされています。小型トラックよりも大型トラックの方が高額になるので、あらかじめ整備を依頼する工場などに問い合わせておくことをおすすめします。

 

なお、寿命を迎えたクラッチを修理することはできません。そのため、クラッチを適切に使うためには定期的に交換することが必須と言えます。

 

クラッチはトラックがスムーズに走行するために欠かせない必須のパーツです。外部からは見えにくいですが、まだまだ使えると安心せず、定期的に状態を確認して寿命を迎える前に交換するようにしましょう。

 

トラックの故障が多い場所は?原因や対策をご紹介!

荷物を運んだり、長距離を移動するトラックは故障に備えておくことが重要です。

今回はトラックで故障しやすい場所や原因などについてご紹介いたします。万が一の際に慌てないためにも、是非ご一読ください!
 

■トラックの故障が多い場所と原因

 

Car engine filter on dark background.


 

普通自動車に比べて耐久性の高いトラックですが、正しい扱いができていないと故障してしまうリスクは高くなります。故障を防ぐには故障しやすい場所と原因を把握することが大切です。

まずはトラックの中で故障することが多いとされる場所を3つご紹介いたします。

 

・エンジンの故障

荷重や長距離移動によってトラックのエンジンには大きな負担がかかりやすくなっています。エンジンの整備不良による故障もありますが、エンジンそのもの以外に周辺の機器が故障することも原因としてよく挙げられます。

 

特に多いのはオルタネーターやバッテリー、燃料ポンプなどの故障です。エンジンそのものに問題がなくても、エンジンの周辺が故障することでエンジンへの負担が増して故障の原因となります。

 

・オーバーヒートによる故障

バルブやパッキンが経年劣化で傷んでしまうと、そこから冷却水がにじみ出てしまいます。冷却水が十分でないと、エンジンがオーバーヒートを起こす原因になります。オーバーヒートを起こすとトラックは走行不能になってしまうこともあります。

冷却水は日頃からこまめに量を確認して、下限値を下回っていないか注意しましょう。

 

・クラッチの故障

トラックをスムーズに動かす役割をもつクラッチも故障の多い場所です。使い続けることでどんどん摩耗し、使い方によっては摩耗の速度を速めてしまいます。

 

半クラッチの使い過ぎは摩耗の原因になりますが、全く使わないと破損することがあるので上手に使用することが大切です。

 

走行中に異音がしたり、操作に違和感があった場合は、クラッチが故障する前兆であることが多くなっています。少しでもおかしいと感じたらすぐに確認しましょう。

 

■トラックのエンジンがかからない場合の原因

 

 

トラックのエンジンがかからない場合は、これらが故障の原因になっているかもしれません。

 

・故障の原因で考えられること

①バッテリーが上がっている

キーを回してもセルが回転しない場合は、バッテリーによるものと考えられます。

ヘッドライトをつけて普段より暗いようであれば、バッテリー上がりの確立が高いでしょう。バッテリー液の量やバッテリーターミナルなどを確認したうえで充電してもエンジンがかからないときは、バッテリーの交換が必要です。

 

②オルタネーターが故障している

バッテリーに電気を送る小さな発電機をオルタネーターと呼びます。オルタネーターが故障すると走行中に発電されず、エンジンが動かなくなります。

 

オルタネーターはファンベルトが切れたために故障することもあるので、ファンベルトが劣化していないかも確認しましょう。

オルタネーターそのものが故障した場合、交換が必要になりますが、高額になりやすいので事前に見積もりを出してもらうことをおすすめします。

 

③ガス欠

燃料が足りないだけなら給油をすれば解消されます。

ですが、ディーゼルエンジンの場合、燃料ラインに空気が入り込み、燃料が足りていてもエンジンがかからなくなることがあります。

 

もし燃料が十分に入っているにも関わらずエンジンがかからない場合はエア抜きを行ってみましょう。

 

④気温

気温が低いとエンジンオイルが硬くなり、トラックの動作に影響することがあります。気温の低い日にエンジンがかからない場合は、5分間隔でエンジンをかけ、温めてみることで様子をみてください。

 

・原因が分からないときはどうする?

トラブルの原因についてご紹介してきましたが、場合によっては原因が分からないこともあります。

 

素人の判断ではトラックの状態をかえって悪化させることもあるので、もし原因が分からない場合は、早めに専門家に相談するようにしてください。

 

故障は機械にとって避けられないものですが、原因を知っているのと知らないのとでは対応に差がでます。適切な対応をして、トラックを長く使ってくださいね。