トラック

トラックの事故車は本当に買取不利にならない?

事故

 

トラックはどんな状態でも買取できるといわれることが多くありますが、本当に事故車でも買取可能なのでしょうか。もし可能でも不利になるのでは?と疑問に感じている方も多いと思います。

そこで今回はトラックの事故車は本当に買取不利にならないのかをご説明いたします。

■何故、事故車でもトラックは不利になりにくい?

 

トラックは何故、事故車でも高価買取が可能といわれるのでしょうか。理由は日本国内ではなく、海外にありました。

 

・日本ではなく海外需要が高い

日本製のトラックは性能の高さと丈夫さから、海外で非常に高い人気を誇っています。そのため、日本国内では避けられやすい傾向にある事故車も海外では購入したいという人がたくさん見つかります。国内ではなく、海外に向けて販売するために事故車のトラックでも高価買取してもらえるというワケです。

 

・海外で需要が高い理由

丈夫さや性能の高さだけなら新車を買えばいいのでは?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、新車のトラックは非常に高価です。中古車のトラックも人気ですが、発展途上中の新興国では経済的に安く手に入る事故車の方が需要は高い傾向があります。

 

■全損でも買取可能!?

 

多少のキズや凹みであれば問題ありませんが、全損した事故車の場合はどうなるのでしょうか。こちらで全損したトラックの買取についてご説明いたします。

 

・2つのパターンに当てはまれば買取額がつく

たとえ全損していても、2つのパターンに当てはまることで買取額が付くようになっています。

 

①パーツとして価値がある

全損して修理ができない、または修理をしようにも非常にコストがかかる場合、トラックを解体してパーツ販売を行います。たとえ全損していても、パーツが使えるのであれば価値がつくようになっています。パーツは国内でも修理用として需要があります。

 

②中古車として海外で販売できる

日本の車は海外で人気が高いことをご説明しましたように、安く手に入る中古車は非常に需要が高くなっています。修理をして走れる状態になるのであれば、海外で中古車として販売されます。日本製というだけで価値があると考える買い手もいますので、購買意欲の強い海外の業者は日本まで事故車を買いに来ることもあります。

 

日本のトラックは上記2つのケース両方に該当します。そのため、たとえ全損の事故車であっても買取ができるようになっているのです。

 

■トラックの事故車を売る際の注意点

トラック 海外

 

事故車トラックを売却したい場合は3つの注意点に気を付けてください。

 

・虚偽申告をしない

事故歴を隠そうと虚偽の申告をすることは絶対にやめておきましょう。買取業者は数多くの事故車や中古車を見てきた、トラック買取のプロです。虚偽申告をしてもばれてしまいます。仮に虚偽申告で通ったとしても、買取契約書などには事故歴や修復歴の項目がありますので、虚偽申告をして契約を結ぶと私文書偽造罪などに該当することがあります。

誤魔化さずに正直に伝えた方が印象も良いですし、後のトラブルを防ぐことができます。

 

・評価に全く影響しないわけではない

たとえ全損している事故車トラックであっても買取ってもらえますが、買取業者も無条件で買取を行っているわけではないので、事故車であれば当然査定額にも影響します。トラックによっては買取を拒否する業者もあることは知っておいてください。

 

・海外販路がある業者に売る

たとえ事故車トラックの買取をしてもらえたとしても、海外販路をもたない業者であれば高額査定が狙いにくくなります。業者選びの際は必ず海外販路があるかを確認しましょう。また、海外販路があっても間に別の業者が入る場合は中間マージンをとられることがあります。

 

キントラでは事故車はもちろん、不動車であっても買取を行っています。国内最大級の展示場を持つほか海外への販路もあり、買取から販売まで全て自社一貫で行っているので高価買取、安価販売が可能になっています。

もし事故車トラックの売却をお考えの方は是非、キントラまでご相談ください。

 

トラック売却を考えている方、必見!【トラック売却の流れご紹介】

トラックとお金

 

トラックの売却は初めてだとどうすればいいのか分からず、不安に思う方もおられるのではないでしょうか。不安な場合は、事前に簡単な流れや必要なものを調べておくことをおすすめします。

今回はトラックの売却流れをご紹介いたします。

 

■トラック売却の流れ

 

まずは大まかなトラック売却の流れをご紹介いたします。

 

①買取査定

売却の前にまず査定をします。店頭で査定してもらう場合に予約が必要なこともあるので、依頼する業者はどのような対応になるのか事前に確認しておきましょう。

店頭での査定以外に、オンラインや電話、ファックスでの査定もあります。これらは簡易的な査定なので、正確な買取金額を把握することは難しいですが、ネットで複数の業者に査定をしてもらえるので大体の目安の金額が分かります。

 

②商談と取引

査定金額に満足したら商談に入ります。実際に売却したいトラックの状態を細かく確認してもらい、実際の査定金額が決定します。内容に納得したら商談成立し、売却する日を決定します。売却する日までに必要な書類などを集めておきましょう。

 

③売買完了

実際に店舗に持ち込んで売却する方法と、業者に引き取りに来てもらう方法があります。業者によっては引き取りに出張料金がかかるので、引き取りを依頼する際は出張料金についても確認しておきましょう。売却時にはトラックと一緒に書類を提出します。

 

業者によって多少の違いはありますが、大まかな流れは同じです。

 

■トラック売却に必要なものは?

車検査

 

トラックの売却には書類の提出が必要になりますので、必ずどんな書類が必要になるのか確認しておきましょう。業者からも説明がありますが、こちらでも必要な書類についてご紹介いたします。

 

・必要書類

必ず必要になる書類は以下の通りです。

 

①委任状

②譲渡証明書

③自動車損害賠償責任保険証明書

④印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの)

⑤自動車検査証(車検証のこと。原本が必要)

⑥自動車納税証明書(有効期限、または継続用と書かれているもののみ有効)

 

自動車納税証明書は毎年5月に送付される納税通知書に同封されています。領収印があるもので、最新のものが必要になります。もし紛失している場合は、管轄の県税事務所で再発行してもらいましょう。また、委任状と譲渡証明書は実印が必要です。

 

・ケースによって必要になる書類

これら以外にも書類が必要になるケースもあります。こちらでは3つのケースで必要になる書類をご紹介いたします。

 

<所有者が亡くなっているケース>

本来の所有者が亡くなっている場合、トラックは遺産扱いになります。必要な書類は7つあります。

 

①亡くなった方の戸籍謄本

②遺産分割協議書(相続人の実印の押印が必要)

③相続人の印鑑登録証明書

④相続人の委任状

⑤相続人の譲渡証明書

⑥亡くなった方の全部事項証明書

※全部事項証明書は家族構成等によって必要書類が異なるので問い合わせておきましょう。車検証の住所と現住所が違う場合は「戸籍の附表」が必要です。

 

<社用車のケース>

緑ナンバー(社用車)はどちらか1つの書類が必要です。

 

①事業計画許可申請書

②事業用自動車等連絡書

保有している台数がトラック売却後に5台以上ある場合は事業計画許可申請書、5台未満の場合は事業用自動車等連絡書が必要になります。

 

<車検証に記載されている住所が異なるケース>

個人の場合

①住民票※引っ越しが1度の場合

②戸籍の附表※複数回引っ越している場合

 

法人の場合

①会社の印鑑登録証明書

②会社の登記簿謄本

 

■売却時の注意点はある?

悩む

 

 

最後に売却時の注意点を3つご紹介いたします。

 

・中間マージンが発生しない業者を選ぶ

トラック売却は必ずトラック買取専門業者に依頼することをおすすめします。中でも買取から売却まで他社が入らず、全て自社のみで行っているところであれば中間マージンが発生しないので高価買取してもらいやすくなります。

 

・複数の業者から見積もりをとる

トラックは時期によって需要がある車種が変わるので、相場というものが存在しません。そのため、1社しか見積もりをとらない場合、現在の市場適正価格に見合った金額かが分かりません。見積もりは4社ほどから取っておくことをおすすめします。

 

・即決を控える

査定後に即決をすることはおすすめできません。ほかの買取業者と見積もりを比較し、金額だけではなくどのような違いがあるのかも知ってから業者を決めましょう。また、業者を決めた後も買取額の交渉をすると買取金額がアップすることがあります。もちろん無理に買取額のアップを迫ることは印象が悪くなり売却がうまく進まなくなることもあるので、節度を守ることも大切です。

 

トラックの売却を初めてする方にとっては面倒に感じることもあるかもしれません。しかし、満足のいく取引をするには欠かせないことばかりです。

もし困ったことがあったら業者に問い合わせ、疑問点や不安を解消しておきましょう。

 

厄介なトラックの錆落としはどうする?【錆落としの方法などご紹介】

トラック

 

中古トラックや長年トラックを使っていると、気になる錆。少しくらい錆びていても大丈夫だと思って放置していませんか?トラックの錆を放置すると、後々トラブルに繋がりかねません。

今回はトラックの錆落としについてご紹介いたします。

 

■錆があることの問題

 

トラックが錆びることでどのような影響があるのでしょうか。まずは錆がトラックに与える問題を3つご紹介いたします。

 

・安全な積載ができなくなる

トラックは多くの重たい荷物を一度に運ぶことができますが、前提として高い強度が必要になります。しかし荷台の構造部など強度に影響を及ぼす部分まで錆つくと、荷台の強度が低下して安全な積載ができなくなってしまいます。放置されたトラックなどが錆で穴が開いている状態を目撃したことがある方もおられるのではないでしょうか。錆は放置しているとトラックに穴を開けるほど非常に厄介な存在です。

 

・買取査定額に影響する

もし将来、トラックを乗り替える際に古いトラックを中古トラック買取業者に売却しようとした場合、錆によって大幅なマイナス査定になることがあります。少しでも高く売却したいのであれば、日頃から錆対策をしておきましょう。

 

・車検に通らなくなることも

錆が少ししか付いていない場合は車検に問題なく通れても、腐食が進んで車体番号が見えない状態になっていたり、フレームに穴が開くと車検に通らなくなってしまいます。塗装やパテで穴埋めなどをしても、車体の錆びやすい場所を熟知した検査員がハンマーで車体を叩いて腐食がどこまで進んでいるかを確認するため、誤魔化すことは難しいでしょう。

 

 

■どうして錆がつくのか

トラック

 

錆対策を行うためにも、何故トラックに錆がつくのかを知っておきましょう。

 

・錆が付きやすい場所は?

トラックやダンプで錆が付きやすい場所は荷台部分と足回りになります。

上述したように荷台部分が錆びると安全な荷物の運搬が不可能になります。足回りの錆は進行すると車体番号が分からなくなり、車検に通らなくなってしまいます。見た目が悪くなるだけでなく、安全な走行も困難になります。

 

・錆が付く理由

新車のトラックは防錆材でコーティングされており、錆びにくくなっています。しかし使用しているうちに荷台は荷物によって擦れてコーティングが剥がれやすくなってしまい、足回りは走行中に石が当たったりすることでコーティングが剥がれてしまいます。また、雪国では溶雪材を使うため車体に付着することで錆の原因になりやすくなります。

コーティングが剥がれた場所に空気や水が触れることで鉄がイオン化を起こし、錆になるといわれています。

 

・錆防止対策

錆落としで錆を落とすことはできますが、できればあらかじめ錆が付きにくい状態にしておきましょう。定期的に防錆材でコーティングをすることや、荷台に防錆マットを敷くことで金属部分の露出を防ぎ、錆防止対策になります。

 

 

■錆落としの方法と注意点

ホイール 拭く

 

もしトラックに錆がついてしまったら、正しい方法で錆落としをしましょう。ここでは錆落としの方法と注意点をご紹介いたします。

 

・錆落としの方法

トラックに付いた錆は一刻も早く錆落としをすることが大切です。市販のグッズを用いることで簡単に錆落としをすることができます。

軽度の錆であれば市販の錆取りクリームや除去剤で錆落としをした後、塗装とコーティングで露出した部分を保護しましょう。

サンドペーパーを使う場合は目が粗いもので最初に錆落としを行い、徐々に目が細かいサンドペーパーで凹凸を滑らかに整えます。サンドペーパーで大きな錆落としができたら、クリームや除去剤で残った錆を落とし、最後に塗装とコーティングを行います。

 

・錆落としの注意点

自分で錆落としを行うのが難しい場合や、錆が酷い場合は無理に錆落としを行わず、業者やプロに相談するようにしてください。プロならアフターケアもしっかり行ってくれるので、コーティングなども安心して任せることができますし、仕上がりもきれいです。

 

錆は少しくらいなら大丈夫だと思って放置していると、取り返しのつかないところまで進行してしまうことがあります。錆に気が付いたらできるだけ早く錆落としを行いましょう。

大切なトラックを盗難から守れ!トラック盗難の手口と対策方法

トラック 運転手

トラック 運転手

トラックの車両本体はもちろん、装備されたパーツも大変価値が高いため、盗難犯に狙われやすい車両です。大切なトラックが盗まれたら仕事に支障が出ることはもちろんですが、心理的・経済的ダメージも大きいですよね。

そこで今回は、トラック盗難の手口と対策方法についてご紹介いたします。

 

■トラック盗難の手口

 

まずはトラックの盗難手口について紹介します。悪質なものが多いので、決して「自分は大丈夫」と過信しないでくださいね。

 

・屋外の保管は鍵穴を狙われやすい!

事業者によって屋外でトラックを保管しているところもあると思います。

「屋外で保管している=敷地内に入ればいつでも鍵穴を狙うことができる」ということになります。トラックから離れるときは短時間であっても必ず鍵をかけて、鍵を外し忘れないようにしましょう。

 

・工具を使った盗難

たとえ屋内で保管していても安心はできません。もし窓の隙間が少しでも空いていると、細い工具を使って窓の鍵を外されてしまいます。強引な手口ではドアハンドルを工具でえぐり取って侵入するという手口もあります。

 

・ハンドルロックを破壊

ハンドルロックがかかるタイプのトラックもありますが、ハンドルロックは破壊することができます。破壊されたハンドルロックでは何の制御もできないため、ハンドル操作が可能になってしまいます。

 

・イモビライザーの破壊

最近はイモビライザー(自動車盗難装置)を搭載しているトラックも多くあります。しかしイモビカッターという特殊な機械を使用すれば、たった数秒でイモビライザーを無効にしてしまうことが可能です。

 

・酷い場合はレッカー車を使うことも

その場で車両を動かすことができない場合は、レッカー車を使って盗難するという手口もあります。レッカー車を使われてしまうと、トラック自体に様々な盗難防止策を凝らしても全て意味がなくなります。

 

 

■トラックの盗難を防ぐには

トラック キー穴

 

悪質なトラックの盗難を防止するにはどうすればいいのでしょうか。対応策を4つ挙げてみました。

 

・できる限り屋内で保管する

保管場所はできる限り屋内を選びましょう。シャッターを無理やりこじ開けられることもありますが、トラックを盗難するにはシャッターをかなり高くまで上げなければなりませんので、時間稼ぎには有効といえます。また、窓は必ず隙間がないこと、ワイヤー入りの窓ガラスを使うという工夫も有効です。

 

・スペアキーを車内で保管しない

スペアキーをトラックの中で保管していませんか?スペアキーをトラック内に保管することはやめましょう。盗難被害が多く報告されています。自分で管理できる安全な場所に保管してください。

 

・人感センサーや防犯カメラの設置

トラックに比べると、人感センサーや防犯カメラを設置する費用なんて安いもの。価値のあるトラックを守るためには、盗難防止のための投資も考えましょう。特に、大型トラックは目立つので人が近づくとライトが灯るようにしておくだけでも抑止力になります。

 

・盗難防止対策をしていることをアピール

費用をかけなくてもできる盗難防止策が「盗難防止策をとっているアピール」です。

たとえば「盗難防止装置取付車」や「GPS発信機装着車」と書かれたシールを目立つところに貼っておくだけで、アピールをしていないトラックに比べて盗難リスクをはるかに下げることができます。

 

■盗難されたトラックはどうなる?

盗難

 

盗難されたトラックはどうなってしまうのでしょうか。

最後に盗難されたトラックがどうなるのかをご紹介します。

 

・不正に解体され販売に

そのまま販売するとキズや社名ロゴなどで盗難車であることがばれてしまうため、盗難後は解体されて販売されるケースが多いです。

 

・海外への輸出

解体した状態なら海外への輸出が行いやすくなります。不正な方法で手に入れたトラックを海外で高く売りさばけば多額の資金を手にすることができます。

 

・別のトラックと組み合わせて販売

そのままではトラックが盗難車であるとばれてしまう場合、他のトラックの部品と入れ替えて販売されることもあります。

 

・売り上げは組織犯罪の資金になっている可能性も…!?

これらの売上は組織犯罪の資金になっていることもあり、非常に大きな問題とされています。自分の大切なトラックが勝手に販売されて犯罪の資金にされているなんて、普段からトラックに乗っている方には非常に憤りを感じることだと思います。

 

トラックを盗難から守るということは、大切な自分のトラックだけでなく次に犯罪被害に遭うかもしれない方を守るということにも繋がります。今一度、トラックの盗難防止策について考えてみませんか?

 

トラックの税金はどれくらい?自家用と事業用の違いとは

トラック 税金

トラック 税金

 

トラックの維持費として必要なもののひとつに自動車税があります。

トラックの自動車税は自家用と事業用で異なるため、あらかじめ知っておくことが大切です。また、トラックに関する税金は自動車税だけではありません。

今回はトラックに関する税金についてご紹介したいと思います。

■トラックにかかる税金について

 

まずはトラックにかかる税金の種類をご紹介します。

 

・自動車税

一般車両と同じく、トラックにも自動車税がかかります。

自動車税は車種や排気量以外に用途でも異なり、毎年4月1日になると所有者に課税されるようになっています。一部の電気自動車やエコカー対象のトラックであれば自動車税の軽減措置がとられることもあります。ただし平成18年(2006年)3月以前のトラックの場合は増税対象になります。

 

・自動車重量税

トラックの税金で差が出やすいのが自動車重量税です。自動車重量税はトラックの区分、重量、経過年数をもとに税額が決定されます。

自動車税との大きな違いは、個人で納付する必要がないという点です。新車購入時と車検時に支払う仕組みであるため、うっかり納税を忘れてしまうということになりません。

 

・その他の税金

トラックの税金の大きなものとして、「燃料税(ガソリン税)」も挙げられます。

燃料税は実際に支払う金額の半分を占めており、トラックのような大型車の場合、年間に支払う燃料税はかなり大きな金額になります。

 

 

■自家用と事業用で異なるトラックの税金額

トラック 税金

 

自家用と事業用トラックでは同じ車種であっても税金額が異なります。

トラックを個人で所有し、自身の荷物などを運搬する場合は自家用トラックになります。

対して友人や知人に依頼されて有償で荷物を運ぶと営利目的の使用とみなされます。

自家用の登録をしているのに営利目的で使用することは違法になります。

例として3~4tのトラックについて税金を紹介します。

 

・自家用トラックの場合

自家用トラック(エコカー対象ではない)の場合、自動車税は20,500円、自動車重量税では約16,400円がかかります。

 

・事業用トラックの場合

3~4tの事業用トラックの場合、自動車税が15,000円、自動車重量税が10,400円となります。

 

自家用トラックと比較すると、自動車税では5,500円、自動車重量税では6,000円の違いがあります。国の運搬や流通事業などに関わることから、事業用トラックは自家用に比べて固定費が軽減される傾向にあります。

 

 

■トラックの税金を節約する方法はある?

トラック

 

トラックの税金を負担に感じる方もいらっしゃると思います。

減税する方法はないのでしょうか。最後に減税の方法を2つご紹介します。

 

・エコカーに乗り換える方法

先述では、エコカー対象になると税金が軽減されるとお伝えしました。

エコカーに乗り換えると燃費が改善されるだけでなく減税の対策にもなります。

最大で75%を減税することができるので、非常に大きな節約に繋がります。

トラックは経年や走行距離に関係なく高額買取が可能になることもあるので、古いトラックを売却してエコカー対象のトラック購入費用に充てることを考えてみるのも1つの方法です。

 

・減トンする方法

トラックの自動車税は最大積載量などによって決定されますので、減トンして最大積載量を減らすことは減税が期待できます。

トラックの重量を増やして最大積載量を減らすという方法で手軽に減トンできますが、注意点として変更手続きが必要、新たに取り付けるパーツの購入費用が発生するということが挙げられます。

減トンが本当に節税に繋がるかは、使用するパーツなどにもよるので、よく考えてから行いましょう。

 

トラックの税金はトラックを維持する費用として非常に大きな割合を占めています。

税金の仕組みを知ることでできる対策はほかにもありますので、どんな対策があるか調べてみてはいかがでしょうか。

 

トラックの車検費用はいくら?節約方法もご紹介!

トラックの車検費用相場

車を使用している以上、必ず行わなければならない車検。もちろん、トラックも必ず車検を行わなければなりません。しかし、トラックの車検費用を負担に感じている方もおられるのではないでしょうか。

今回はトラックの車検に関する基本的な知識と節約方法についてご紹介いたします。

 

■トラックの車検費用相場

 

トラックの車検費用の相場はいくらなのか、種類ごとにご紹介いたします。

 

・必要な費用は2種類ある

トラックの車検時に必要な費用は、法定費用と点検整備費用の2つです。

点検整備費用は整備工場によって差が出ます。

一方、法定費用は自賠責保険料、自動車重量税、申請手数料の3つから成り立ち、全国どの整備工場で受けても費用は一律です。同じ車種のトラックであっても用途が事業用か自家用かで費用が異なり、事業用トラックは国内の流通を支えるために重要とされているため、自家用トラックに比べ自動車重量税が安くなります。

・トラックの種類別車検費用相場

車検の法定費用はトラックの大きさや用途ごとに異なります。

 

<軽トラックの法定費用>

26,170~34,970円

 

<小型トラックの法定費用>

自家用…25,070~56,570円

事業用…29,000~43,000円

 

<中型トラックの法定費用>

自家用…29,820~80,200円

事業用…40,640~63,040円

 

<大型トラックの法定費用>

自家用…29,820~124,320円

事業用…40,640~82,640円

 

法定費用はトラックの車両総重量ごとに細かく異なるので、必ず自分の乗っているトラックの車両総重量を調べておきましょう。エコカー減税の対象となる場合は費用の減額が期待できます。

 

 

■トラックの車検方法と有効年数について

トラック車検

Professional repairman wearing uniform while working in hangar with autos and technics

 

続いてトラックの車検方法や期限をご紹介いたします。

 

・トラックの車検方法

トラックは一般車両の車検と同様に、整備車険、ユーザー車検、車検代行の3種類から選ぶことができます。おすすめの車検方法を後ほどご紹介いたします。

 

・有効年数は?

トラックの車検は検査区分によって有効年数が定められています。

トラックは「貨物自動車」に該当し、車両総重量が8t未満か以上かで区切られます。

 

8t未満の貨物自動車…初回は2年、以降は1年ごと

8t以上の貨物自動車…初回の車検から1年ごと

 

車検の有効年数は車検証で確認することができます。

 

・どんな設備費用がかかりやすい?

法定費用に対し、整備工場ごとに費用が変動する点検整備費用。費用がかかりやすい設備は次の3ヵ所です。

 

①タイミングチェーン…10~20万円

②ファンベルト…1万~1万5,000円

③バッテリー…2,000~5万円

 

エンジン回りなどの動力部分の交換が必要になるケースが多いようです。

 

 

■トラックの車検費用を節約する方法はある?

車検

 

トラックの車検にかかる費用を下げるには次の4つの方法があります。

 

・減トンする

トラックは車両総重量で車検費用が異なるため、減トンする方法は非常に有効です。

車両に手を加えるので、構造変更の手続きが必要になることを必ず覚えておきましょう。

車検と同時に構造変更手続きをすれば車検費用を下げることができます。

 

・整備の相見積もりをとる

法定費用を下げることはできませんが、車検整備費は依頼先次第で費用が異なるので相見積もりをとることをおすすめします。サービスや費用など総合的に納得できる整備工場に車検を依頼するようにしましょう。

・ユーザー車検をする

車検はディーラー車検、カー用品店車検、ガソリンスタンド車検など様々なところに依頼できますが、もっともコストが低いのはユーザー車検です。

ユーザー車検は管轄の陸運支局に自分で直接トラックを持ち込んで受ける車検です。

点検整備や検査手数料のコストが低いので、車検費用を抑えられます。

 

・刑務所で車検をする

刑務所では職業訓練の1つとして自動車整備を取り入れています。

車検整備を受けられる刑務所は全国で8ヵ所しかありませんが、近くにあるのなら利用してみるのもおすすめです。

 

トラックは車体が大きい分分、高額な車検費用が必要になります。

法定費用は一律で決まっていますが、整備費用は今回ご紹介した方法で抑えることができるかもしれません。少しでも出費を抑えたい方は、是非試してみてくださいね。

 

軽トラックの荷台ではみ出し可能なサイズはどれくらい?

トラック

 

トラックは目的に合わせて様々なタイプがありますが、運搬するものによってはどうしても荷台からはみ出してしまうこともありますよね。安全を考えると、荷台からはみ出してしまうことは避けたいですが、やむを得ない場合はどれくらいまでならはみ出しても大丈夫なのでしょうか。

今回は軽トラックの荷台からはみ出し可能なサイズについてご紹介いたします。

 

■軽トラックの分類と最大積載寸法について

まずは軽トラックの分類と最大積載寸法についてご説明いたします。

 

軽トラックの分類

ご存知の通り軽トラックは軽自動車に分類されます。そのため軽自動車の車両規定に従わなくてはなりません。軽トラックはトラックでありながら、軽自動車でもあるので気を付けましょう。

 

軽トラの最大積載寸法は?

軽トラックを含む全てのトラックは道路交通法で最大積載寸法が定められています。

最大積載寸法は長さ、幅、高さ、積載方法の4つについて規定があり、特別に許可されている場合以外は必ず守らなくてはなりません。

 

軽トラックで荷台からはみ出してもいいとされている範囲は以下の通りです。

 

<長さ> 車両の長さの10分の1を超えないもの

<幅>  車両の幅を超えないもの

<高さ> 地上から2.5m以内

<重さ> 最大で350kgまで

 

■積載物が荷台からはみ出してしまう場合

トラック

 

どうしても荷台から荷物がはみ出してしまうという場合は、荷台を改造することで解決できるかもしれません。

 

やぐらを活用する

軽トラックは大きく3種類に分けられますが長さは全て3,395mmとなっており、はみ出しが許されているのは10分の1に相当する339mmです。その場合は軽トラックの荷台にやぐらを組むなどの方法で解決することもあります。積載物によってどんな改造が必要になるのか考えましょう。

 

制限外積載許可申請書を提出する

どうしても荷台から規定以上はみ出してしまう場合は、制限外積載許可申請書を提出し、許可をもらってみるのはいかがでしょうか。ただし、申請したからといって必ずしも許可が下りるわけではありませんので、その点を留意しておきましょう。

 

荷台を改造する際の注意点

荷台を改造する場合や、荷台からはみ出してしまうほどの大きな物を乗せる場合は、以下の4点について注意が必要です。

 

①運転手の視野を狭めたりハンドルなどの操作が妨げられていないか

②バックミラーに後方の状況が写らなくなっていないか

③外部から方向指示、ナンバープレート、ブレーキランプ、尾灯、後部反射鏡が確認できないようになっていないか

④荷物が転落・荷崩れする可能性はないか

 

■制限外積載許可申請書とは

制限外積再許可申請書について、もう少し掘り下げてみましょう。

・制限外積載許可申請書とは

制限外積再許可とは、車両に載せる積載物が規定を超えてしまう場合に必要な許可です。
特殊車両だけでなく軽トラや普通自動車の場合でも必要になります。

・どれくらいまでのはみ出しが許可される?

申請書を提出して許可をとっても、荷台からのはみ出しには上限があります。

【長さ】
車両の長さから1.5倍までであること

【幅】
車両の幅から1メートル以内
※ただし車両の左右は0.5メートル、積載時の幅は3.5メートルを超えないことが条件

【高さ】
4.3メートルまでであること

・許可が有効となる期限

原則として、走行するたびに許可をとる必要があります。
条件によっては最大で3カ月かまで許可されます。条件は以下のとおりです。

①運転手が同じであること
②車両が同じであること
③貨物が同じであること
④積載方法が同じであること
⑤走行ルートが同じであること

どれか1つでも異なる場合は、新たに申請を提出し直さなくてはなりません。

・申請書を提出する場所

申請書を提出する場所は2種類あります。

①出発地点を管轄する警察署
②出発地を受け持ち区域とする交番、または駐在所

ただし、交番や駐在所への申請は、制限外積載のうち全長12メートル未満の長さかつ、複数回運搬を行わない場合に限り申請が可能です。

なお、出発地が遠方の場合は郵送で受け付けてもらえることもあります。
また、申請書の郵送が可能な場合も許可証を受け取るには出発するまでに警察署に直接受け取りに行かなくてはなりません。

申請から発行までにかかる日数は、早ければ翌々日には許可が下ります。目安として1週間程度みておきましょう。
日数や取り扱いは警察署によって異なるので、あらかじめ確認して余裕をもった行動を心掛けましょう。

・申請に必要な書類

①制限外許可申請書(2部)
②走行ルートが分かる経路図
③積載物の諸元
④積載方法の概略図
⑤運転者の運転免許証の写し ※複数人運転者がいる場合は一覧が必要
⑥車検証の写し

なお、申請者は運転手になります。
これまでは申請書に押印が必要でしたが、2020年12月28日以降は申請の様式に関係なく押印が不要になりました。

・特殊車両通行許可も必要?

走行する道路が道路法で定められた制限値を超える場合は、特殊車両通行許可が必要になります。
多くの場合は大型トラックなどで該当しますが、軽トラで該当するケースは非常にまれです。念のため道路法の規定を確認しておくことをおすすめしますが、軽トラの場合は基本的に不要です。

■はみ出しではここにも注意

トラック

荷台からのはみ出しを規定内に収めたとしても、他にも注意する点が2つあります。

 

最大積載量

軽トラックには最大積載量が350kg以下という制限があります。これはビールケース14箱に相当します。土砂などは重たいので積載量をすぐにオーバーしてしまいます。あらかじめ積み込む物の重さを把握しておきましょう。

 

高さ

軽トラックの最大積載寸法は地上から高さ2.5mまでとなっています。屋外の駐車場であれば問題ありませんが、屋内の立体駐車場などを利用する場合は高さ制限に引っかかる可能性があります。屋内の立体駐車場を頻繁に利用する方は高さに注意し、最高でも2m未満に留めておく方が良いでしょう。

 

■荷台からはみ出して走行するとどうなる?

荷台から積載物がはみ出したまま走行すると、罰則の対象になります。具体的にどのような罰則があるのかをこちらでご紹介いたします。

・免許証の加点

軽トラの荷台から積載物がはみ出していると「過積載」とみなされ、道路交通法違反として罰則の対象になります。点数ははみ出しの割合によって変動します。

5割未満…1点
5割以上10割未満…2点
10割以上…3点

悪質な過積載と判断された場合は、運転手だけでなく荷主への罰則、事業者への資格制限措置が課されることもあります。最悪の場合は事業者に対して事業許可の取り消しが行われることもありますので、はみ出しがある場合は必ず制限外積再許可をとるようにしましょう。

・罰金

罰金も免許証の加点と同様に、はみ出しの割合によって異なります。

5割未満…2万5,000円
5割以上10割未満…3万円
10割以上…3万5,000円

通常は免許証の加点と罰金の両方が課されます。
なお、車両通行が禁止されている場所を走行した場合はさらに重い罰則があります。

軽トラックの荷台から荷物がはみ出している場合は、いつも以上に慎重かつ丁寧な運転を心がけなくてはなりません。安全運転をすることで荷物が壊れたり事故を防ぐことにも繋がります。最大積載寸法を頻繁に超えてしまう場合は大きなトラックへの乗り換えも視野に入れましょう。

 

トラックのバッテリートラブルを防ぐには日頃のメンテナンスが大切!

トラックは重たい荷物遠くまでを運ぶため、日頃の整備が不可欠です。
たとえ整備をしていても、条件が揃ってしまうと運悪く突然バッテリー上がってしまうということもあります。
今回は突然のバッテリー上がりの対処法やバッテリーの状態を把握するための確認方法などについてご紹介いたします。

■トラックのバッテリーが上がってしまう原因

トラックのバッテリーが上がってしまう原因や、また上がってしまうとどうなるかについてご説明いたします。

・バッテリーの寿命を縮める行動をとっていませんか?

バッテリーの容量不足は過放電が原因です。過放電が続いたり、繰り返すことによって充電不足や劣化を起こします。経年劣化が進んだバッテリーは容量が減少し、また過放電になるという悪循環に陥ります。

バッテリーの寿命を縮めてしまう行動は以下の通りです。

① セルモーターの過度な使用
② エアコン・オーディオ等の過度な使用
③ 低速走行による発電量不足
④ バッテリーの容量不足、または経年劣化
⑤ 自然放電と充電不足

これら5つの行動が、バッテリー上がりを引き起こしてしまうので気を付けましょう。

・バッテリーが上がるとどうなる?

バッテリーが上がってしまうと、電力供給能力が低下してしまいます。そのため、エンジンを始動させるセルモーターをはじめ、ヘッドライトが暗くなったり、エアコンが効かないなど多くの部品に不具合が生じます。

また、バッテリーが上がることにより電力供給が正しく行われなくなるため、電装部品が動作不良を起こしてしまい、エンジンが正常に稼働できなくなります。最終的に燃料供給が停止し、走行不能となります。

■トラックのバッテリーが上がったときの応急処置

次に、バッテリーが上がってしまったときの対処法についてご紹介させていただきます。

・ブースターケーブル

ブースターケーブルとは、故障車と救援車のバッテリーを接続することで、故障車のバッテリー充電を行うことができます。

双方のトラックにブースターケーブルを接続し、救援側のエンジンをかけた状態で数分待ってから故障側のエンジンをかけます。そのまま、故障車が走る状態になっていれば、1時間ほど運転することで後は自車のみでバッテリーを十分な状態まで回復させることが可能になります。ただし近くに24ボルト相当のバッテリーを積んだ救援車がいなければこの方法は少し難しいかもしれません。

・ジャンプスターター

ジャンプスターターとは、先ほどのブースターケーブルがついたモバイルバッテリーのことをいいます。ジャンプスターターは車と車を接続させるブースターケーブルよりも接続が簡単なうえに、もう1台の車がなくてもジャンプスターターのみでエンジンをかけることが可能です。

これだけだとバッテリーの電力が不十分なので、そのまま1時間程度エンジンをかけた状態にしバッテリーの充電を行いましょう。

・ロードサービスを利用する

ロードサービスは、自動車保険などの付帯サービスとして利用することができ、車のトラブル全般に対応しています。また、バッテリー上がりの対応は無料というケースが多いです。しかし、ロードサービスは加入する自動車保険によって内容が異なるのでよく調べておきましょう。

■トラックのバッテリーについて知ろう

・トラックのバッテリーの寿命はどれくらい?

車の性能は年々上がっていますが、ドライブレコーダーやカーナビなどの装備が増えているためバッテリー消費も自然と上がってしまいます。
そのため、バッテリーの性能は2年目以降急激に劣化し始めてしまうと認識しておきましょう。

・バッテリーの状態を確認しよう

バッテリーの製品によっては、バッテリーの状態を確認するための小窓が付いているタイプもあります。この小窓がない場合は、エンジンをかけたときなどのセルモーターのもたつきなどから確認することができます。日頃からバッテリーの状態や、車の反応に異変はないかを確認しておきましょう。

・バッテリーの交換はどこでできる?

トラックのバッテリーを交換したい場合は、整備工場に行くと対応してもらえます。
新品のバッテリー代と交換費用などが発生しますので少し高くなってしまうかもしれません。安く出交換をしたい場合はカー用品店でバッテリーを買い、自分で交換を行うと費用を安く抑えることができます。

今回は、バッテリー上がりの対処法やバッテリーの状態を把握するための確認方法についてご紹介させていただきました。是非参考にしてくださいね。

【トラックロープの結び方】ロープの選び方や結び方の特徴とメリット

トラックに積んだ荷物を固定する際に覚えておきたいのが「トラックロープの結び方」です。今回はトラックロープの結び方でポピュラーな3種類の特徴をご紹介いたします。

トラックロープの結び方は日常生活にも応用できるので覚えておくと便利ですよ!

■トラックロープの選び方について

・トラックロープを選ぶときはここに注目!

【強度】

荷台に積んだ荷物にカバーが掛かっていない場合、ロープをしっかりと結んで破損や荷崩れなどのトラブルが起きないようにしなければいけません。そのためには重さや天候の影響に耐えられる強度や耐水性のあるものを選びましょう。

【扱いやすさ】

荷崩れを起こさないようにきつく結んで荷物を固定しますが、運送時の振動で結び目が固くなってしまいなかなか解けないこともあります。強度や耐久性も必要ですが、どんなにきつい結び方をしていても現場で解きやすいロープを選ぶことも大切です。

【コスト】

毎日使うものなので、定期的に買い替える必要があります。そのため、コスパに優れているものがおすすめです。コストが低いと交換しやすいですよね。

・主なトラックロープの素材

ロープの素材は複数持ち合わせて、用途に合わせて使い分けましょう。

【ポリプロピレン】

ポリプロピレンとは合成樹脂です。
低価格なうえに軽くて丈夫なことから最も使用されている素材ですが紫外線に弱く劣化しやすいため、運送中に切れないためにも定期的な交換が必要です。

【KP】

KPとはポリエチレンとポリエステルを混合させた素材です。
軽くて扱いやすいため荷役以外にも農作業など幅広い分野で利用されます。
耐熱温度が55℃以内と低いため作業によって使い分ける必要があります。

【ポリエステル】

ポリエステル素材のロープは、救命ロープに使われるほど強度や耐久性に優れています。
さらに、耐熱温度が110℃以内と摩擦に強く、また耐薬品性もあるためトラックロープにおすすめの素材といえます。

【ビニロン】

合成樹脂の一つで、強度、耐久性ともに優秀です。その扱いやすさから荷役ロープとして好まれやすい万能素材です。水に濡れて乾くと少し硬くなってしまうため、利用シーンによって耐水性と耐薬品性のあるポリエステル選ぶなど使い分けが必要です。

【綿】

綿花が主成分の天然繊維なので腐食しても自然に還りやすく、静電気を抑え摩擦熱や紫外線に強いのが特徴です。しかし、強度は合成樹脂の半分程度なのでトラックロープとしてやや不向きな素材かもしれません。

■トラックロープの結び方は何種類?

ここではトラックロープの結び方の種類やメリット・注意点をご紹介させていただきます。

・南京結び

【南京結びのメリット】

南京結びはロープの長さが調節しやすく、重たい荷物や大きい荷物でもしっかり固定することができます。荷台に付属している固定用フックにロープを通せば荷物をしっかり固定することができるので、運送中に荷物が動いたり振動でロープが緩んでしまう心配もありません。

【南京結びの注意点】

結び方が間違えていないか、しっかり固定ができているか、結び終わったらロープの張り具合をしっかり確認しましょう。荷物を押してもロープの張り具合に変わりがなければしっかり固定できているサインです。

・輸送結び

【輸送結びのメリット】

輸送結びは複数の荷物を一本のロープでまとめて固定することができます。
滑車の原理を活かすため、小さな力でも大きくて重たい荷物の固定が可能です。

【輸送結びの注意点】

1人で締めた場合、ロープと荷物に摩擦が生じて上手く締めることができない場合があります。また、強く締めすぎてしまうと、荷物を傷つけてしまう可能性があるので、梱包はしっかり行いましょう。ポイントはロープを締める際、体重をかけることです。2人で作業をするとスムーズに荷物を固定することができますよ。

・もやい結び

【もやい結びのメリット】

もやい結びは別名「自在結び」とも呼ばれており、非常に強度があるため人命救助にも使われる結び方です。結び方と解き方がとても簡単で、慣れると一瞬で結び目を作ることができます。もやい結びとは船を港に停泊させる「船を舫う(もやう)」からきています。

【もやい結びの注意点】

結び目の構造がやや単純なので、圧力がかかる方向によっては解けてしまうこともあります。結び方を間違えていないか、荷物ずれが起きやすい積み方をしていないか確認をしましょう。

■トラックの結び方は難しい?トラックロープの習得方法

・先輩から学ぶ

先輩がロープを結んでいる姿を側で見て学んだりするのも良いですね。実際に自分で結んでみてポイントを教えてもらうのが一番覚えやすい方法なのでおすすめします。

・書籍から学ぶ

すぐに覚えられないからと何度も先輩に聞いたり、頼ってばかりではなく独学することも大切です。ロープの結び方はアウトドア関連の書籍にも掲載されているので図書館や本屋さんに行ってチェックしてみましょう。

・サイトや動画を見て学ぶ

本の説明が平面的でわかりにくい!そんな時は動画サイトを利用して手の動きなどを確認すると良いでしょう。再生速度を変更するとロープの向きなど細かいところまでよく理解できるようになります。
今回は、トラックロープの選び方、結び方の種類や習得方法をご紹介させていただきました。是非参考にしてくださいね。

【排気ブレーキの不調サイン】放っておくと思わぬ事態に繋がるかも!

排気ブレーキはバス、トラックといった大型車両に使われている補助ブレーキの一種です。
なぜ排気ブレーキが大型車両に必要なのか知っていますか?
今回は排気ブレーキについて、仕組みやメンテナンスをご紹介していきます。

■排気ブレーキってどんなもの?

最初に排気ブレーキの構造や仕組みについてご説明いたします。

・排気ブレーキの構造

「エキゾーストブレーキ」と聞いてピンとくる方も多いかもしれません。
排気ブレーキはエンジンブレーキを補助する役割を持ち、大型車を安全に運転するために必要な部品です。
車種や製造元によって取り付けられている位置は違いますが、どれもマフラーに繋がっています。

・排気ブレーキが作動する仕組み

排気ブレーキはアクセルから足を離すことで作用します。
マフラー内の可動式のフラップやバタフライ弁が閉じることで排気の流れが止まり、エンジンから排気が出にくい状態にします。

完全に弁を閉じてしまうと、排気がエンジン側に逆流してしまうので、少しだけ排気を逃すことができるようになっています。

排気が溜まりやすくなることでエンジン内の排気圧が上昇し、エンジンの回転速度が抑えられて減速するという仕組みになっています。

・排気ブレーキはなぜ大型車だけにある?

普通自動車や軽自動車にはガソリンエンジンが搭載されており、排気ブレーキがありません。排気ブレーキがなくても減速できるからです。

一方大型のバスやトラックは普通自動車よりも多くの動力が必要になるので、ディーゼルエンジンを搭載しています。

ディーゼルエンジンのエンジンブレーキだけでは減速の効果が低いということから、デメリットを解消するために排気ブレーキが搭載されました。

■排気ブレーキが故障する原因

工具

排気ブレーキの故障原因は大きく2つに分類されます。

・部品の故障

排気ブレーキにはブレーキ機能を制御するために様々な電子部品が使われています。排気ブレーキを使う際に部品に負荷がかかるだけでなく、急発進や急ブレーキといった乱暴な運転を頻繁に行うことでも、排気ブレーキに悪影響を与えてしまうでしょう。

・浄化装置に汚れが溜まっている

排気ブレーキは排気ガスの汚れが浄化装置に溜まり、DPF再生機能が作動するようになっています。正常に作動している場合は、排気バルブを閉じて汚れを燃焼させることができますが、汚れが溜まり続けると燃焼しきれなくなってしまいます。排気ブレーキが常に作動するようになると、必要以上にエネルギーが必要になり、効率的な作動ができなくなる原因となるので注意してください。

排気ブレーキの故障でもっとも多い原因は浄化装置に汚れが蓄積していることといわれています。

■排気ブレーキの違和感は不調のサイン

ここでは排気ブレーキの不調サインをご紹介します。
運転に違和感があったときは、すぐに修理を検討しましょう。

・減速ができない

もっとも危険なトラブルは「減速ができない」ということです。
これまでアクセルから足を離せば減速できていたのに、スピードが落ちなくなったと感じたときは、排気ブレーキの消耗や故障を疑いましょう。

積み荷の量によってはトラブルに気づかないこともあるので、日頃から排気ブレーキの調子を意識するようにしましょう。

・異音がする

排気ブレーキは、エンジンに溜まった排気が一気に排出されるタイミングで、独特の大きな音がします。音がしないときは、排気ブレーキにトラブルが起こっているかもしれません。

アイドリング時にも弁の開閉音がするので、弁が動いているカチッとした音が聞こえなければ点検をしましょう。

・黒煙はエンジントラブルの可能性が高い

排気ガスが急に黒くなるのは、排気ブレーキが原因というよりも、エンジンのトラブルがほとんどです。発生元にかかわらず、速やかにエンジンの修理やメンテナンスを心がけてください。

トラックのような大型車はブレーキが作動しないと大きな事故に繋がります。
大惨事になる前に、必ず修理をしましょう!

■排気ブレーキの故障を防ぐには

道路を走るトラック

排気ブレーキは耐久性が高いため、それほど故障が多い場所ではありません。しかし、使い方によっては故障リスクを高めてしまいます。

排気ブレーキの故障を防ぐためには下記の3点を意識するようにしましょう。

・荷物を積んでいないときは使わない

排気ブレーキはトラックの後輪に作用します。荷物が空の状態だと後輪に重量が足りず、スリップの原因に。特に雨の日は路面が滑りやすくなっているため、不用意に排気ブレーキを使うとスピンしてしまう危険性もあります。

中にはABS※付きのトラックもありますので、排気ブレーキのスイッチをオフにする、リヤタイヤの回転を戻すように運転してください。

※ABS…「アンチロックブレーキシステム」の略称。急ブレーキ時にタイヤロックを防ぐ機能。

・シフトダウンと併用する

排気ブレーキを使う際はトラックに荷物があり、フットブレーキを多用する下り坂や高速道路で使うのがおすすめです。そのため、減速が足りないと感じた場合はシフトダウンを併用することでより、効果的に排気ブレーキが使えます。

ただしエンジン回転数がレッドゾーンにならないように気を付けてください。

・無駄な使用は燃費の悪化につながる

荷物が空の場合は排気ブレーキをオフにしましょう。荷物がないにも関わらず排気ブレーキがオンになっていると、燃費の悪化を招きます。

排気ブレーキがオンになっているとエンジンブレーキがかかってしまい、加速を繰り返す原因になります。アクセルのみで速度をコントロールできる場合は、使用しないことが排気ブレーキを長持ちさせることに繋がるでしょう。

■排気ブレーキ以外に重要なトラックの補助ブレーキ

アクセルとブレーキ

排気ブレーキ以外にもトラックには重要な補助ブレーキがあります。こちらで2種類の補助ブレーキをご紹介いたします。

・ジェイクブレーキ(圧縮開放ブレーキ)

ジェイクブレーキはアメリカのジェイコブス社の製品名であり、メーカーによって名称が異なる部分です。いすゞや日野ではエンジンリターダー、三菱ふそうではパワータードという名前です。

エンジンブレーキの一種であり、スイッチを入れることで自動的に作動します。エンジンブレーキがかかった際に排気バルブを開閉し、シリンダー内の圧縮圧力を抜くことでブレーキの効率を高める装置です。

一般的には排気ブレーキだけでは機能が不十分になる車体にブレーキ機能を補うために搭載されています。

・リターダー

大型車に搭載されているブレーキで、流体式と電磁式の2種類があります。エンジンブレーキや廃棄ブレーキ以上の高い制動力があり、下り坂などで減速する際に使われるブレーキです。

どの種類もエンジンのプロペラシャフトに負荷をかけることで減速する仕組みになっています。

■排気ブレーキのメンテナンスについて

最後に、排気ブレーキの修理についてご紹介いたします。

・どんな修理方法がある?

排気ブレーキは部分修理ではなく、新しい部品を積み替えます。
部分的に修理、調整をしても不調が再発しやすい部分なので、積み替えたほうがトラブルを回避できるからです。

・修理費用の相場

修理費用は部品と作業工賃を含め、5万~6万円くらいかかります。
高いときは10万円ほどかかることもありますが、安全には代えられません。
排気ブレーキに不調を感じた場合は、惜しまず修理をしましょう。

・無理せず乗り換えを考えることも大切

4トン以上の大型車は、使われているパーツが丈夫なので故障しにくいのですが、小型や中型の排気ブレーキを交換しても、他の部分から不調が出るとまた修理費用が必要になります。
車の状態にもよりますが、何度も修理をするくらいなら車両の乗り換えを考えてみるのも一つの案としておすすめです。

排気ブレーキの状態が良いと、燃費を抑えたり安全に減速できるようになります。
前回の交換から期間があいているときは、トラブルを起こす前にできるだけ早めに点検、交換をしましょう。
排気ブレーキのトラブルは放置せず、安全を第一に考えて運転してくださいね。