買取りトラック記事

ヒルスタートアシストとは?メリットやデメリットと併せてご紹介します

高速道路

ハンドルに手を置く人

トラックのように車両が大きく、重いものを運ぶ車は坂道で停車した際に下がってこないか不安に感じる人が多いと思います。そんな不安はヒルスタートアシストが解決してくれるかもしれません。

今回はヒルスタートアシストについてご紹介いたします。

■ヒルスタートアシストとは

まずはヒルスタートアシストがどのようなものかをご紹介いたします。

・ヒルスタートアシストとは?

ヒルスタートアシストとは、坂道で発進するためにブレーキからアクセルに踏みかえる際、ブレーキから足を離しても一時的にブレーキペダルを踏んでいる状態にしてくれる機能のことです。電子制御ブレーキの一種で、サイドブレーキを操作する手間がかからなくなります。

・ヒルスタートアシストの仕組み

ヒルスタートアシストには油圧ブレーキ制御を使っていることが一般的です。

「Electronic Stability Control(横滑り防止)」では、加速度センサーが使われているので坂道の傾きを計算でき、パーキングブレーキが外された際に、傾きに応じたヒルスタートアシストが作動します。

なおヒルスタートアシストが作動するのは1~2秒なので、ずっとヒルスタートアシストだけで坂道に停車できるわけではありません。

・ヒルスタートアシストは必要?

MT車を運転することが多い場合、坂道での発進に必要な手順が多く面倒に感じてしまうことがありますが、ヒルスタートアシストを使えば軽減することができます。そのため、MT車の運転に不慣れな人や、落ち着いて坂道で発進をしたい人には便利な機能です。

また、トラックのように大型の車両はわずかでも坂道で車が動くと危険ですし、周囲のドライバーにも恐怖を抱かせる可能性があります。ドライバー本人だけでなく、周囲への配慮として導入することも大切かもしれませんね。

■ヒルスタートアシストのメリット

高速道路

ヒルスタートアシストのメリットをこちらでご紹介いたします。

・坂道での発進補助

これまでご紹介してきたように、ヒルスタートアシスト最大のメリットは坂道での発進補助です。トラックのように大型の車両でなくても、これまで車を運転している際に坂道でブレーキからアクセルに踏みかえると車が後退した、または前方に移動したという経験がある人もおられるのではないでしょうか。足がブレーキから離れている時間がわずか1秒程度であっても、大きな事故につながりかねません。

ヒルスタートアシストがあることで安心して坂道の発進が行えるようになります。

・エンストのリスクを下げる

MT車特有の問題ですが、坂道にクラッチとアクセルを間違えるとエンストを起こしてしまいます。特に坂道は急いで踏み替えを行うため、焦りによってミスが起こりやすくなります。

ヒルスタートアシストがあれば1~2秒の間は余裕が生まれるため、クラッチの操作ミスのリスクを軽減させることができるのです。

■ヒルスタートアシストのデメリット

トラックのおもちゃを手にする男

ヒルスタートアシストは非常に便利な機能ですが、当然デメリットや注意点もあります。こちらではヒルスタートアシストのデメリットについてご紹介いたします。

・誤作動がある

癖でパーキングブレーキを使用する、ブレーキの踏み込みが不十分など、さまざまな理由で誤作動を起こすことがあります。

発進のタイミングを合わせることが難しいため、ヒルスタートアシストを使いづらいと感じる人もいるようです。

・過信は禁物

ヒルスタートアシストがあるからといって、過信することは危険です。あくまでも1~2秒の間ブレーキを伸ばしてくれるだけの補助機能なので、落ち着いて速やかにペダルの踏み替えを行いましょう。ヒルスタートアシストの時間が切れてしまうと、当然車は坂道を下っていきます。

・警告灯が点灯している時は使用できない

車の不具合を知らせてくれる警告灯ですが、赤色、黄色(オレンジ)のどちらであっても点灯している間、ヒルスタートアシストは使えません。警告灯が点灯しないよう、日頃からしっかりと点検やメンテナンスを行うようにしましょう。

ヒルスタートアシストは便利な機能ですが、正しく使わなければ事故を起こしてしまいかねません。どのような便利な機能であっても過信せず、日頃から落ち着いて運転できるように心がけましょう。

新人トラックドライバー必見!4トン車運転のコツと注意点

4トントラックは”荷物がしっかり詰めるのに、大きすぎない”という特徴が支持され、配送業界で大変重宝されています。大きすぎないとはいえ、運転する際は乗用車よりも技術が必要です。

今回は4トントラックを運転する際のコツや注意点についてご案内いたします。

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タコグラフ装着義務は白ナンバーも!?義務の内容をご紹介

タコグラフ

タコグラフ

大型トラックやバスなどを運転する際に必要となるのがタコグラフの装着です。タコグラフの装着は国土交通省によって義務とされており、違反した場合は罰則があります。白ナンバーでも内容は異なるものの、義務付けられているので注意しましょう。

今回はタコグラフの装着義務についてご紹介いたします。

■そもそもタコグラフって何?

トラック運転手

まずはタコグラフがどのようなものかをご紹介いたします。

・タコグラフとは

タコグラフとは「運転記録計(tachograph)」のことで、車の速度、時間、距離といったいわゆる「法定三原則」を記録するものです。

タコグラフは1950年にドイツで誕生しました。名前の由来は「回転速度計(Tachometer)」と「記録(Graphink)」とされています。法定三原則を記録することで、運転者の労働状況を記録し、問題がないかを確認できる仕組みです。

一般的には、長距離運転や労働時間が長くなりやすいバスやトラックなど大型車両に搭載されており、運転者が心身の安全を保てるように活用されています。最近ではタクシーにも装着が義務付けられました。

・タコグラフの種類

タコグラフには大きく分けて2種類あります。

<アナタコ>

アナタコはアナログタコグラフのことで、記録方法がアナログ式になっています。一般的にはスピードメーターの裏に円形の記録用紙がセットされており、回りながら記録します。なお、タクシーの場合は時計の裏側にセットされることが一般的です。

24時間で記録用紙を一周し、速度が放射線状に描かれます。

ただし、記録された内容を正確に読み取るには知識が必要で、なかには情報を改ざんする人もいました。

これまでタコグラフはアナタコが主流でしたが、現在は数を減らしつつあります。

<デジタコ>

一方でデジタコはデジタルタコグラフのことで、記録方法がデジタル式になっています。

デジタコでは記録用紙ではなく、SDカードなどの媒体に情報を記録します。アナタコでは法定三原則のみの記録でしたが、デジタコではGPSを使った位置情報の記録や、アイドリング、エンジン回転数など多くの情報を記録できるようになりました。なかにはインターネットを使って、運転者と管理者が連絡できるようなものもあります。

また、印刷すればデータが誰でもわかりやすく見やすい表になって出力される仕組みです。

現在はデジタコがタコグラフの主流になりつつあります。

■タコグラフの装着義務について

トラックと男性

タコグラフは装着義務があるため、該当する場合は必ず装着しましょう。こちらではタコグラフの装着義務についてご説明いたします。

・タコグラフの装着義務の対象

タコグラフの装着義務対象は下記の車両です。

①トラックなど事業用自動車で車両総重量7トン以上、または最大積載量4トン以上の車両

②大都市部の法人タクシーやハイヤー(個人は対象外)

③100km以上の路線を運航する貸切バス

④路線バス

この条件から、緑ナンバーの車両はタコグラフの装着義務があるといえます。事業用車両の場合、使用していない予備の車両などを含む、すべての車両に装着が義務付けられています。

ただし、装着するのはデジタコ、アナタコのどちらでも構いません。

・白ナンバーも対象!

自家用車である白ナンバーには装着義務がないと考える方もおられるでしょうが、実際、装着義務自体はあります。緑ナンバーとの大きな違いは、白ナンバーの場合は所轄の運輸支局の監査がないことと、行政処分がないという2点です。

白ナンバーであっても、車両総重量8トン以上、または最大積載量5トン以上の車両であれば装着義務があることを覚えておいてください。

※白ナンバーは2014年に法改正された「道路運送車両保安基準」に自家用車は含まれていないため、装着義務対象が従来のままです。

白ナンバーであっても、タコグラフを装着していないと罰則や罰金が科せられます。

・違反するとどうなる?

対象であるにもかかわらずタコグラフの装着をしていない場合、反則金や行政処分が下されることがあります。

①運行記録計の不備…反則金が科せられる。行政処分は対象外。

②記録義務違反…車両の使用停止などの行政処分の対象。

③記録改ざん…車両の使用停止、営業停止などの行政処分対象。

タコグラフの装着義務に違反すると、事業が行えなくなる可能性があるため、必ず装着するようにしましょう。助成金制度もあるため、うまく活用すれば費用を抑えてタコグラフを導入することができますよ。

トラックのエンジン警告灯が点灯!原因や対応方法は?

車の状態を知らせてくれる警告灯は非常に重要です。特に車の心臓でもあるエンジンは不具合に早く気が付くかどうかで寿命が変わるため、トラックのエンジン警告灯が点灯した際は速やかに対応しましょう。

今回はトラックのエンジン警告灯について解説いたします。

■エンジン警告灯とは

トラックには多くの警告灯が搭載されています。メーターパネルには30種類ほどもの警告灯があり、その中の一つがエンジン警告灯です。

・エンジン警告灯とは

エンジン警告灯は別名「エンジンチェックランプ」とも呼びます。エンジン内の状態を把握するために搭載されており、警告灯もエンジンの形をしています。

エンジン内の状態に異常が発生すると点灯する仕組みです。エンジンは車の心臓部なので、もしエンジン警告灯が点灯した場合はすぐに対処しましょう。

・警告灯の色について

エンジン警告灯は点灯した際の色によって状態がわかります。エンジン警告灯では黄色、またはオレンジ色と、赤い色の2種類です。

黄色やオレンジ色の場合はエンジン内に異常があるものの、まだ走行ができる状態です。しかし赤い色が点灯した場合、重大な異常が発生しているため、すぐにトラックを停止しましょう。走行を続けると大きな事故につながりかねません。

・エンジン警告灯が点灯する原因

エンジン内の異常といっても、様々な種類があります。エンジン警告灯が点灯する原因として多いものについてこちらでご紹介いたします。

搭載しているエンジンがディーゼルエンジンの場合、排出ガス浄化装置の詰まりが原因になることが多いです。フィルターに目詰まりが起きると、排ガスの処理がうまくできずにエンジン警告灯が点灯してしまいます。

搭載しているエンジンがガソリンエンジンの場合、大きな原因は2つあります。

1つは排ガス測定装置であるO2センサーの異常です。O2センサーは排気ガスの中に含まれる酸素濃度を測定する役割があり、酸素濃度を測定することでガソリンの燃焼状態を把握しています。耐久性が高い部品ではありますが、もし異常があった場合は速やかに交換するようにしましょう。

もう1つの原因は、エアフロメーターの異常です。エアフロメーターはエンジンが吸い込んだ空気量を測定する装置で、燃料噴射装置を電子制御しているトラックに搭載されています。

エアフロメーターが原因の場合、エアフレメントの掃除やフロートメーターの交換によって直ることがあります。

■エンジン警告灯が点灯したら

エンジン警告灯が点灯した場合の対処法について、こちらでご紹介いたします。

・安全な場所に停車

黄色やオレンジ色の場合はすぐに対応しなくても問題はありませんが、もし赤い色のエンジン警告灯が点灯した場合は速やかに安全な場所に停車させましょう。

ただしエンジン内に異常が起きているため、加速や減速はゆっくり行うようにしてください。荒い運転をすると、さらにエンジンに負荷がかかり悪化してしまいます。

停車後はディーラーや整備工場などに連絡を入れましょう。

黄色やオレンジ色の点灯の場合も、赤い色ほど緊急性は高くないものの、できるだけ早く対処するようにしてください。

・点灯が消えたら安心?

自分で整備工場にトラックを持ち込む場合、走行中にエンジン警告灯が消えるケースもあります。しかし消えた場合も持ち込みをやめようと考えてはいけません。

生き物の身体とは違い、トラックは放置しても異常が勝手に直ることはないからです。点灯が消えても異常が続いている可能性もあるため、必ず専門家に確認を依頼しましょう。

・エンジン警告灯の調子が悪いときはどうする?

中にはエンジン警告灯そのものにトラブルが発生する場合もあります。エンジン警告灯が点滅する場合は配線などに異常のある可能性がありますので、整備工場などで原因を確認しましょう。

エンジン警告灯が正常に動かないと、万が一の際に重大な事故を起こしかねません。放置することは絶対に避けてください。

エンジン警告灯が点灯した場合、慌てず落ち着いて対応することが重要です。停車する際は、道路の路肩などではなく、駐車場など開けた安全な場所を選んでくださいね。

トラックの車検は普通自動車と何が違う?費用相場などもご紹介!

車種を問わず安全に車を運転するためにも、車検を受けることは義務です。安心してトラックを運転するためにも、必ず定期的に車検を受けましょう。

今回はトラックの車検がどのようなものか、費用相場と併せてご紹介いたします。

■トラックの車検とは

まずはトラックに必要な車検の内容や費用についてご紹介いたします。

・トラックの車検項目

トラックの車検項目には大きく分けて5つの種類があります。

<エンジンルーム点検>

パワーステアリング装置

点火装置

バッテリー、電気配線

エンジンオイルの量、漏れ

排気ガス

冷却装置

燃料装置の漏れ

公害発散防止装置

<室内点検>

ハンドル

ブレーキペダル

パーキングブレーキ

クラッチペダル

<足回り点検>

舵取り車輪

ホイール

ショックアブソーバー

サスペンション

ブレーキのマスターシリンダー、ディスクキャリパー

ディスクブレーキ

ドラムブレーキ

<下回り点検>

ステアリングのロッド、アーム

トランスミッション、トランスファ

プロペラシャフト、ドライブシャフト

デファレンシャル

ブレーキホース、パイプ

エキゾーストパイプ、マフラー

フレーム、ボディ

これ以外にも道路運送車両法に基づいた車両の大きさ、投下装置、排気音などの検査も必要です。

・トラックと普通車の車検の違い

トラックと普通車の車検では2つの大きな違いがあります。1つは車検の有効期限、もう1つは車検費用の金額です。

車は家庭で使う乗用車と、荷物の運搬などで使う商用車に分類されます。トラックの場合は商用車になり、乗用車よりも頑丈で走行距離も長い傾向にあります。また、商用車は乗用車に比べて検査項目が多いため車検費用が高くなっています。

・有効期限と費用相場

トラックの車検の有効期限は車両重量によって分かれます。

重量が8トン未満のトラックの場合…初回2年、2回目以降は1年

重量が8トン以上のトラックの場合…初回から1年

乗用車に比べて有効期限が短くなっているため、車検の有効期限を忘れないように気を付けましょう。有効期限は車検証、またはフロントガラスの車検標証(ステッカー)に記載されています。

また、トラックの車検費用には2種類あります。

国で定められた法定費用と、業者が車検に定めた点検整備費用です。法定費用には重量税、自賠責保険料、申請手数料が含まれています。

一方、整備点検費用には点検の技術料、故障診断料、検査代行手数料が含まれています。

一般的には大型トラック20万円以上、中型トラック15万円以上、小型トラック10万円以上が相場です。

・もし車検に落ちたら

車検に落ちた場合、再検査が必要です。再検査に通らなければ車検証も発行されず、公道を走ることができません。再検査が必要な場合は、自分で該当箇所の修理をすることはできず、必ず専門業者で修理を行うことが求められます。

■トラックの車検を受けるには

トラックの車検を受ける前に車検の種類を知っておきましょう。

・トラックの車検の種類は3種類

<ユーザー車検>

ユーザー車検は管轄の陸運支局にトラックを持ち込んで受ける車検です。業者を介さずに自分で必要書類を揃え、検査も自分で行います。そのため、手数料などがかからず非常に車検費用を安く抑えることができます。ただし、時間と手間がかかる点には注意が必要です。

<整備車検>

整備車検では車検手続きから整備までを一貫して業者や整備工場に依頼する車検の方法です。

トラックを預けておけば車検に必要なことをすべて行ってもらえるため、手間がかかりません。また、プロに行ってもらうことで安心してトラックに乗ることができます。

<車検代行>

車検代行ではトラックの所有者が自分で点検整備を行い、検査場での検査のみ業者に依頼する方法です。

車検代行の場合、最低限の点検整備しか行われないため、分解検査など細かい部分まで検査したい場合には向いていません。ただし、途中まで自分で行うため、車検費用は抑えることができます。

・車検費用を抑えるポイント

車検費用を抑えるには、もっとも費用が安いユーザー車検がおすすめです。

また、トラックの車検費用は車両総重量によって決まるため、減トンしておくことも費用削減に役立ちます。

車検を業者に依頼する場合は、必ず相見積もりをとり、各業者の費用とサービス内容を比較するようにしましょう。

トラックの車検は費用も高く、負担に感じている方は少なくないでしょう。しかし、安全にトラックに乗るためには欠かすことができません。これからも車検を正しく行い、安全運転を心がけましょう。

トラックの最大積載量を変更したい!変更するにはどうすればいい?

トラックは種類によって最大積載量が定められています。しかし、物をたくさん運びたい場合には規定通りでは不足することもありますよね。

そこで今回はトラックの最大積載量を変更する方法についてご紹介いたします。運搬効率がアップするため、ぜひご一読ください。

■トラックの最大積載量を変更した増トン車

トラックの最大積載量を変更したトラックについて最初にご紹介いたします。

・増トン車とは

最大積載量を増やしたトラックのことを「増トン車」または「増トントラック」と呼びます。トラックの最大積載量は車種によって異なりますが、原則として「車両総重量から車両重量と乗車定員を1人55kgとして差し引いた重量」です。

増トン車は2007年から道路交通法が改正されたことにより、上限が上がりました。

・最大積載量を変更するメリット

最大積載量を増やした増トントラックでは、標準仕様よりも多くの荷物を一度に運ぶことができます。そのため、大型トラックを購入せずに多くの荷物を運搬できるようになり、維持費や購入費用を抑えることが可能になります。

また、クレーンなどの架装を行える点もメリットです。

6.5トン以下の場合は中型免許で対応できるため、大型免許を持っていない人でも運転が可能になっています。

・最大積載量を変更するデメリット

大型トラックよりも維持費は安くなりますが、通常の4トントラックに比べると自動車税などは高くなってしまいます。

また、中型トラックの最大積載量を上げる場合、重量によっては大型トラックに区分されてしまうことがあるため、事前にトラックの車種などをよく確認しておきましょう。特に架装がある場合は重量がかさむため、注意が必要です。

また、最大積載量が増えることでトラックの燃費が悪くなるということも覚えておきましょう。

・減トン車もある

トラックは最大積載量を増やすだけでなく、減らすことも可能です。最大積載量を減らしたトラックは「減トン車」といいます。

減トンをすると最大積載量は減ってしまうためメリットがないと考える方もおられるかもしれませんが、自動車税が安くなるというメリットがあります。

■トラックの最大積載量を変更する方法

では実際に最大積載量を変更する場合、どのような方法があるのかをご紹介いたします。

・手続きがいる場合といらない場合がある

基本的に車両は常に車検証に記されている通りでなくてはなりません。そのため、最大積載量を変更すると手続きが必要になるケースがあります。まずはどのような場合に手続きが必要になるのかを把握しておきましょう。

<いる場合>

手続きが必要なケースは、大幅な変更をトラックに加える場合です。具体的には、ボディーの載せ替えや架装の導入などが挙げられます。また、座席シートの増減によって乗車定員を変更する場合も手続きが必要です。

<いらない場合>

反対に手続きが不要となるケースは軽微な変更です。車両の大きさなどが一定基準以内であれば手続きはいりません。

具体的には下記の通りです。

・車両全長±3cm以内

・車両全幅±2cm以内

・車両全高±4cm以内

・車両重量±100kg以内 ※小型車は±50kg以内

ただし範囲から出てしまっていると違法改造とみなされることがあるため、念のため整備工場や陸運支局で確認するようにしましょう。

・必要な場合の手続き

最大積載量の変更の手続きを行う場合、必要書類を揃えて陸運支局で検査を受けなくてはなりません。必要書類は下記の通りです。

・構造変更申請書

・車検証

・自動車税納税証明書

・自動車重量税納付書

・該当車両の自賠責保険証

・点検整備記録簿(手続きの代行を依頼する場合は委任状も)

最初に陸運支局にて手続きと検査の予約をします。中には代行してくれる整備工場もあるため、自分で手続きが難しい場合は探してみましょう。ただし代行の場合は手数料が必要です。

・運転免許証に注意しよう

小型トラックや中型トラックを増トンする場合、必ず免許証を確認しましょう。

たとえば2017年3月12日以降に取得した普通免許証では車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満、それ以前に取得した普通免許証では車両総重量5トン未満、最大積載量3トン未満の車両でなくては運転できません。

取得した年月日によって運転可能な範囲が異なるため、免許の区分はよく確認しておきましょう。

最大積載量を変更すれば、新たに自動車免許を取得しなくても活躍の場を増やすことができます。費用を抑えて最大積載量を増やしたい場合は増トンを考えてみてはどうでしょうか。

パッカーとはどんな車?パッカー車の基本情報をご紹介!

パッカー車のおもちゃ

パッカー車のおもちゃ

私たちの生活を支えるうえで非常に重要なパッカー車。これまでお世話になったことがないという方はいないのではないでしょうか。パッカー車は衛生的な暮らしを守るために非常に重要です。人の役に立っていると実感したい方にはぴったりかもしれません。

今回はパッカー車とはどのような車かをご紹介いたします。

■パッカー車とは

まずはパッカー車がどのような車か、種類と併せてご紹介いたします。

・パッカー車とは

「ゴミ収集車」と聞くとどのような車か想像しやすいのではないでしょうか。ほかには「塵芥車(じんかいしゃ)」と呼ばれています。パッカー車の正式名称で、車検証では塵芥車となります。

パッカー車は業界によって呼び名が異なる特徴がありますが、役割は車両の荷台部分にゴミを投入し、自動的に荷箱に押し込んで圧縮する機能を持った車両のことです。

・パッカー車の圧縮形式

パッカー車最大の特徴である、ゴミの圧縮方法には3種類あります。

<圧縮板式>

別名、プレス式と呼ばれている種類です。ゴミの投入口の手前と奥にある圧縮板の2段階で強力にゴミを圧縮することができます。手前ではゴミを細かく粉砕、奥では小さく潰す仕組みを持っています。

<回転板式>

パッカー車の背面

別名、巻き込み式と呼ばれています。圧縮板はなく、代わりに回転板があります。圧縮板式に比べてゴミを圧縮する力は弱く、ゴミを小さく潰すというよりも奥に押し込んでいく仕組みになっています。そのため、圧縮板式に比べると積載可能なゴミの量も少ないです。

<荷箱回転式>

別名、ロータリー式と呼ばれている種類です。巨大な円柱状のドラムが回転しており、投入口に入れたゴミが回転によって荷箱に送り込まれます。ドラム部分は常に回転しています。

3種類の中でもっとも圧縮する力が弱く、積載量も少ないため最近は減少傾向にあります。

■パッカー車の運転で気を付けたいこと

停車中のパッカー車

パッカー車はゴミを扱う仕事のため、マイナスなイメージがあるかもしれませんが、生活に欠かせない重要な役割があります。また、最近は規則正しい就業ができるため、以前よりも注目が高まっています。

パッカー車を使う仕事に就きたい方は下記の3点をよく覚えておいてくださいね。

・必要な免許

パッカー車の運転には特別な資格は必要ありません。パッカー車は運転免許さえあれば乗ることができます。ただし、パッカー車には小型から大型まで様々な大きさがあるため、運転する車種によって中型や大型免許が必要になってきます。

また、以前はマニュアル車が一般的でしたが、最近はオートマチック車のパッカー車も増えています。しかしパッカー車での活躍の場を広げたいのであれば、汎用性の高いマニュアル車の運転が可能な方が有利になるでしょう。

・操作は必ず複数人で

パッカー車では火災や回転板に巻き込まれるという事故の発生が報告されています。火災は可燃ガスを含んだカセットボンベが摩擦によって引火したとされており、作業員が1人であったために、回転板への巻き込みの際、停止ボタンを押すことができなかったことが原因です。巻き込み事故は特に起こりやすい事故とされており、万が一のことを考えて必ず2人以上で作業を行うよう徹底することが重要です。

・パッカー車の事故の多くは運転者の意識で防ぐことが可能

パッカー車で起こりやすい事故である巻き込みを含め、多くの事故は運転手や作業員の意識で大幅に改善されます。パッカー車の停止位置、作業手順、パッカー車の周囲の確認などは作業時には常に意識しましょう。

人々の暮らしを支え、衛生的な環境を維持するパッカー車の仕事は非常にやりがいがあります。安全にパッカー車を利用し、社会貢献を目指してみませんか?

ショベルカーの運転にはどんな免許が必要?資格と免許は別のもの!?

作業中のショベルカー

 

作業中のショベルカー

ショベルカーは建築現場や削岩などで使われており、運転ができると多くの現場で活躍することができます。これから新しく運転できる車両を増やしたい場合は、ショベルカーの免許を取得してみてはどうでしょうか。

今回はショベルカーの運転に必要な免許についてご紹介いたします。

■ショベルカーの運転に必要な免許とは

建設現場や工場などで活躍するショベルカーの操縦にはどのような免許が必要になるのでしょうか。ショベルカーの操縦には免許だけでなく、資格も必要となりますので併せてご紹介いたします。

・ショベルカーの運転に必要な免許

ショベルカーの免許とは、ショベルカーを公道で走らせる際に必要な運転免許を指します。運転したいショベルカーの大きさによって、普通自動車免許、中型自動車免許、大型自動車免許が必要になります。

普通自動車免許…車両総重量5トン未満、最大積載量3トン未満

中型自動車免許…車両総重量5トン以上11トン未満、最大積載量6.5トン未満

大型自動車免許…車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上

・操作に必要な資格は2種類ある

重機を運転する男性

続いて、ショベルカーの操作に必要な資格です。こちらも操作したいショベルカーの大きさによって必要な資格が異なります。

<車両系建設機械運転技能講習>

3トン以上の車体重量があるショベルカーの運転が可能になる資格

<小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育>

3トン未満の車体重量があるショベルカーの運転が可能になる資格

・免許と資格、どちらか片方だけでも大丈夫?

ショベルカーを使った仕事がしたい場合、免許と資格の両方を取得することをおすすめします。免許がないと公道の移動ができず、資格がないとショベルカーの操作をすることができません。より活躍する機会が欲しい場合は、免許と資格の両方を取得しておきましょう。

もし無免許で公道を走行した場合は道路交通法違反、無資格で操作をすると現場の代理人が逮捕されてしまう可能性があります。

■ショベルカーの免許を取得する方法

ショベルカー

続いてショベルカーの免許や資格の取得方法についてご紹介いたします。

・運転免許

もっとも多いのは教習所に通って取得する方法でしょう。ただし中型運転免許は20歳以上で、普通自動車免許の取得から2年以上経過していること、大型運転免許は満21歳以上で、普通自動車免許取得から3年以上経過していることが条件です。所有している免許によって必要な講義が減るメリットがありますので、確認してみてください。

教習所に通う他、合宿に参加する方法と技能試験のみを受験する方法があります。

・操縦の資格

操縦の条件として、どちらも満18歳以上という条件があります。

<車両系建設機械運転技能講習>

学科13時間、実技25時間の合計38時間の講義受講が必須です。さらに資格取得には試験に合格しなければなりません。

なお、既に所有している免許や合格している試験がある場合、一部の受講内容が免除されることがあります。

受講にはおよそ4万円が必要になります。受講費用にはテキスト代、保険料、修了証の発行手数料が含まれていない場合があるため、受講する教習所に確認しておくことをおすすめします。

<小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育>

こちらも学科と実技の受講が必須ですが、技能講習に比べて学科7時間、実技6時間で合計13時間と非常に短い時間で取得することができます。また、技能講習とは異なり、修了試験は必須ではありません。ただし受講する教習所によっては学科試験が設けられていることもあるため、確認しておくことをおすすめします。

受講には1万5,000円ほどが必要になりますが、こちらもテキスト代などが含まれていない場合があるため、詳しい金額は受講する教習所に問い合わせてください。

ショベルカーを自由に扱えるようになるには免許と資格の2つが必要です。免許には年齢が取得条件にあるため、少しでも早く活躍する機会を得たい場合は先に資格だけでも取得しておいてはどうでしょうか。

大型特殊免許で運転できる車両はたくさんある!運転可能な車両をご紹介します

大型トラック

大型トラック

一つの免許で多くの車両が運転できると、仕事の幅が非常に広がり、お得ですよね。様々な業界や分野で活躍したいのであれば、大型特殊免許の取得を目指してみてはどうでしょうか。大型特殊免許は様々な車両を運転することができる免許です。

今回は大型特殊免許で運転できる車両や、免許の取得方法をご紹介いたします。

■大型特殊免許で運転できる車の種類

大型特殊免許は取得するだけで様々な車を運転することができます。まずは大型特殊免許についてご紹介いたします。

・大型特殊免許とは

大型特殊免許は大型の特殊車両を公道で走らせるために必要な資格です。公道で走らせることはできますが、それぞれの特殊車両を操作するためには他の資格が必要になります。

種類としては2種類ありますが、第二種は国内で活かせる車両がないため、第一種を取得することが一般的です。

第二種を取得する場合は、フルビット免許証(全ての免許区分が記載されている免許証のこと)を取得することを目標にしている人が多いようです。

大型特殊免許を取得した場合、全長12m以下・全幅2.5m以下・全高3.8m以下の特殊車両の運転に加え、小型特殊自動車、原動機付自転車を公道で走らせることが可能になります。また、大型特殊免許を取得していても普通自動車の運転はできません。

・大型特殊免許で取得できる車両例

工事現場

続いて大型特殊免許で運転可能な車両の例をご紹介いたします。

<工事車両>

クレーン車、ブルドーザー、ショベルカー、ロードローラー

<路面整備車両>

除雪車、路面清掃車

<農耕車>

大型トラクター、大型コンバイン

■大型特殊免許を取得するには

クレーン車

仕事で活躍の場を増やすには、大型特殊免許の取得を目指してみてはどうでしょうか。大型特殊免許の取得方法をご紹介いたします。

・条件

年齢…18歳以上

視力…両眼で視力0.7以上

※片眼0.3未満の場合、もう片方の視力が0.7以上で視野が左右150度以上であること(眼鏡、コンタクトによる矯正可)

聴力…両耳で10mの距離で、90㏈の警音器の音が聞こえること(補聴器使用可)

色彩識別…赤、青、黄の区別ができること

運動能力…自転車等の運転に支障を及ぼす恐れのある四肢又は体感の障害がないこと、または補助手段を講ずることによって運転に支障を及ぼす恐れがないと認められること

なお、大型特殊免許の限定解除を行う場合は条件がありません。

・注意点

上記でも説明したように、大型特殊免許はあくまでも公道を走行するための免許なので、操縦するには別途資格の取得が必要になります。

また、大型特殊免許の取得はどんな教習所でもできるわけではありません。そのため、まずは取得できる教習所を探してみましょう。

・費用

大型特殊免許の取得方法は3種類あります。そのため、取得したい方法と併せて費用も調べておきましょう。

①教習所に通って取得する方法

普通免許を取得している場合は7~13万円程度。

普通免許を取得していない場合は16~22万円程度。

②合宿で取得する方法

7~10万円程度。

③試験のみを受験して取得する方法

受験料2,950円、試験車使用料1,550円、免許交付料2,050円(合計6,550円)

試験に通らなかった場合、免許交付料はかかりません。

・取得方法

もっとも多い取得方法である、教習所に通う方法での取得方法をご紹介いたします。

普通免許ありの場合は最低4日必要です。技能の講習が6時限必要になります。普通免許なしの場合は、技能12時限に加え、学科22時限が必要になり最低でも6日以上かかります。

普通免許を取得していれば学科が免除されます。農耕者限定の限定解除では学科教習がありませんので、運転したい車の種類から必要な講習を調べておきましょう。

操作をするには他の資格が必要になりますが、大型特殊免許を取得すれば特殊車両の移動をさせることはできます。少しでも仕事の幅を増やしたい方は、まず大型特殊免許の取得を目指してみてはどうでしょうか。

小回りの利く2トントラックを活用しよう!2トントラックはどんなトラック?

2人のトラック運転手

2人のトラック運転手

トラックの中でも小型とされている2トントラックは、小回りが利くサイズなので様々な現場で活躍しています。大型トラックに比べ、運転免許のハードルも比較的低いため、2トントラックが運転できると様々な業界で活躍できますよ。

今回は2トントラックがどのようなトラックか、運転に必要な免許と併せてご紹介いたします。

 

■2トントラックの大きさ

まずは2トントラックの大きさについて説明します。

 

・2トントラックの大きさ

2トントラックは標準で全長6,230mm、全幅1,910mm、全高3,060mmとなっています。ショートサイズでは全長4,840mm、全幅1,890mm、全高2,000mmで、ワイドスーパーロングは全長6,950mm、全幅2,190mm、全高3,180mmです。

 

・2トントラックの積載量

2トントラックの最大積載量は2~3トンとなっています。トラックの「○○トン」は最大積載量によって決まっていますが、あくまでも目安です。最大積載量以外に車両総重量にも制限があるため、車両や付属する装置がある場合は2トン以下になることもあります。

 

・人気の2トントラックの種類

後ろから見たトラック

人気が高い2トントラックを2種類ご紹介いたします。

 

<いすゞ/エルフ>

日本国内でナンバーワンのシェア率を誇るいすゞの中でも非常に人気があるエルフは、低燃費が魅力の小型トラックです。最新エンジンが搭載されており、非常に静かなので夜間走行も安心して行えます。ただし運転には中型免許が必要なので注意してください。

車両サイズは全長4,990mm、全幅1,890mm、全高3,035mmです。

 

<三菱ふそう/キャンター>

小型トラックの中でもトップクラスの低燃費が魅力のキャンターです。豊富な安全装置が搭載されている点も魅力といえます。コンパクトなサイズなので、狭い場所や住宅街でも運転しやすいという特徴があります。

車両サイズは全長4,690mm、全幅1,69mm、全高1,990mmです。

 

 

■2トントラックを運転するには

段ボールを持っている女性

続いて2トントラックの運転に必要な免許についてご紹介いたします。

 

・2トントラックは普通免許でも運転できる?

2トントラックは一部の普通免許で運転が可能です。道路交通法の改正により、平成29年3月12日以降に取得した普通免許では走行はできませんが、平成29年3月11日以前に取得している場合は普通免許で運転ができます。

平成29年3月12日以降に普通免許を取得した場合は、準中型免許の取得が必要です。

 

・2トントラックの運転でとっておきたい免許

2トントラックの運転をしたい場合、準中型以上の免許が必要です。

準中型免許は2017年に新たに設けられた免許区分です。平成19年6月2日~平成29年3月11日の期間に普通免許を取得した人は、自動的に「5トン限定中型免許」になっています。5トン限定中型免許は準中型免許とは異なり、運転可能な2トントラックと、運転できない2トントラックがあります。

また、準中型免許でも最大積載量によっては運転できないものがあります。

そのため、すべての2トントラックを運転できるようにしたい場合は、中型免許やさらに大きなトラックが運転可能な大型免許を取得するようにしましょう。

 

・免許取得の条件

中型免許の取得は、20歳以上かつ普通免許を取得してから2年以上が経過していなければなりません。ただし、準中型免許であれば18歳以上から取得が可能です。免許によって運転可能な2トントラックの種類が異なるため、就職活動などを行う場合は、運転を求められる車種を調べておくことをおすすめします。

 

・免許の取得方法

2トントラックに必要な運転免許は比較的受験のハードルが低くなっています。そのため、免許センターで試験を受けるだけの方法を考える方もおられるかもしれませんが、普通自動車とは運転の感覚が異なるので、教習所に通って取得する方法をおすすめします。

教習所では実技で運転の練習ができるため、運転の不安を軽減させることができます。

 

2トントラックは多くの業界で使われており、未経験であっても重宝されます。免許取得の条件となるハードルも低いため、まだ免許を持っていない方はぜひ取得を目指してみてください。