キャブオーバーとは、どんな車を指す?特徴やメリット・デメリット、人気トラックを解説

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トラックの前で腕組みして微笑む男性

あまり聞き慣れないかもしれませんが、キャブオーバーは車の構造を指す言葉です。

一般的な乗用車に多いボンネット型とは、異なる特徴があります。

今回は、キャブオーバーの意味や特徴からメリット・デメリットまで、詳しくご紹介いたします。

■キャブオーバーとは、どんな車を指す?

まずは、キャブオーバーの意味や特徴についてご紹介いたします。

・キャブオーバーとは

エンジンの上に運転席(キャビン)がある構造の車を、「キャブオーバー(または「キャブオーバー型」)」と言います。

対して、エンジンが運転席よりも前にある構造の車が「ボンネット型」です。

現在、日本のトラックはキャブオーバーが主流ですが、旧式トラックの中にはボンネット型も見られます。

・「バン」となにが違う?

「バン」と呼ばれる車の多くは商用車にあたり、運転席と荷室がつながった構造をしています。

乗車スペースよりも荷室のほうが広々としているうえ、2列目をリクライニングできないのが特徴です。

一方、キャブオーバーのトラックは運転席と荷室が完全に分離しており、運転席から荷室へは移動できません。

・キャブオーバーの特徴

キャブオーバーは運転席の下にエンジンがある分、車高が高めで、シートにエンジンの熱や振動が伝わりやすいのが特徴です。

また、エンジンルームを開けるには、運転席を前傾させる必要があります。

■キャブオーバーのメリット・デメリット

トラック荷台に案内する女性

キャブオーバー型のトラックには、以下のメリットとデメリットがあります。

・キャブオーバーのメリット

キャブオーバーは荷室が広く、1度に多くの荷物を積み込めます。

また、運転席からの目線が高くなり、道路を見下ろすように運転できることもメリットです。

前方にボンネットがない分、小回りが利きやすいのも日本の道路事情に適した設計と言えるでしょう。

・キャブオーバーのデメリット

キャブオーバー型のトラックは運転席が箱型で、走行中に空気抵抗を受けやすいことがデメリットです。

速度が上がるほど空気抵抗の影響も大きくなり、高速道路などでは多くの燃料を必要とします。

また、車のボンネットは、前からの衝撃を受け止める役割を担いますが、キャブオーバー型のトラックにはクッションの役目になるボンネットがありません。

そのため、衝撃に弱いことがデメリットによく挙げられる反面、メーカーは衝突安全性の高いボディの設計に取り組んでいます。

■キャブオーバー型の人気トラック

FUSOキャブオーバー

キャブオーバー型のトラックで、人気のある車種をご紹介いたします。

・トヨタ ダイナカーゴ

トヨタは物流トラックの最先端を目指し、高性能の安全技術を標準装備しています。

専用のエンジンを搭載し、低燃費、エコ、高い走行性能を実現するダイナカーゴは、トラック界屈指の存在です。

1tと2tクラスがあり、汎用性の高い車種がラインアップされています。

・いすゞ エルフ

小型クラスにおける国内シェア1位を誇ります。

走行中にドライバーの負担を軽くするスムーズな変速操作のほか、高性能エンジンと先進システムによる優れた燃費性能、危険を察知して事故を回避する信頼性の高い安全機能など、ドライバーを満足させる技術を集結した1台です。

・日野 デュトロ

運転席やボディのタイプを細かくラインアップし、用途に合わせて選べる柔軟性の高さが魅力です。

市街地での運行に配慮し、軽自動車並みの小回りを実現するほか、安全性や快適性を重視した高機能システムを搭載しています。

ドライバーが安心して運転に集中できる工夫が満載のトラックです。

・三菱ふそう キャンター

「安心の新しい走り」をコンセプトに、メーカー独自の先進安全技術が標準装備されています。

環境への配慮も著しく、低排出ガス車に認定されているトラックです。

快適性にも配慮され、運転に集中できるようキャビンの内装はシックなインテリアで統一されています。

・日産 アトラス

アトラスは、ドライバー、周囲、環境の全方位に配慮したやさしいトラックです。

先進の安全技術を標準装備して安全運転をサポートするほか、アイドリングストップシステムや高燃焼効率エンジン、新世代トランスミッションなどを搭載し、スムーズに走れます。

キャブオーバー型のトラックは、運送効率や機動性を考慮して設計されました。

現在も、性能が大きく向上したトラックが日々開発されています。

また、中古市場においても高性能トラックの取り扱いは珍しくないため、トラックの買い替えを検討している方は、中古トラックも視野に入れて探してみてください。

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