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トラックのエンジンルームは正しく洗浄!洗浄方法や注意点は?

トラック エンジンルーム

 

相棒ともいえるトラックを大事に使うには、目に見える場所以外の洗浄も行う方が良いと考えている方も多いと思います。しかし、エンジンルームは重要な役割を果たすパーツが多く、知らずに洗浄すると故障の原因になることもあります。

今回はトラックのエンジンルームを正しく洗浄する方法と、注意点についてご説明します。

 

■エンジンルームの洗浄方法

 

エンジンルームは車の心臓部です。正しく丁寧に洗浄するようにしましょう。

 

・洗浄に必要な物

まずは洗浄に必要な物を用意しましょう。

 

①エンジンクリーナー

②雑巾

③ブラシ

④ホース

⑤エンジンルーム専用ウェットシート

⑥ワックスやコーティング剤

 

・洗浄方法は汚れ具合で変えよう

洗浄方法は3つのケースによって異なります。エンジンルームの汚れ具合を確認し、どの洗浄方法が適切かを考えてください。

<軽度の汚れ>

エンジンルームにホコリなどがついているだけなら、雑巾やエンジンルーム専用ウェットシートで乾拭きするだけで大丈夫です。水分は腐食の原因になるので、普段の洗浄は負担が少ないよう乾拭きだけにしておくことをおすすめします。

<ひどい汚れ>

乾拭きで落としきれない汚れがある場合は水洗いを行います。うっかりバッテリーに水がかからないよう、洗浄前に外しておくと安心です。

水拭きをした後はエアコンプレッサーを使用、または乾いた雑巾で乾拭きをしてから5分ほどアイドリングして完全に水分を飛ばします。

 

<油汚れ>

油汚れは水洗いでは取りきることができません。しつこい油汚れはエンジンクリーナーを使って落としましょう。

エンジンクリーナーはスプレータイプの泡が出るものが使いやすくおすすめです。クリーナーを汚れが気になる場所に噴き付けると汚れが浮き上がってきます。汚れが残っている場合はブラシや雑巾で擦りましょう。

10分程度経過すると、泡が油で黒くなりますので水で流します。まだ汚れがある場合は流しながらブラシでやさしく擦りましょう。後は水洗いのときと同じです。

■エンジンルームの洗浄に関する注意点

エンジンルーム 洗浄

 

エンジンルームの洗浄をする際は以下の注意点3つに気を付けてください。

 

・難しい場合は無理をせずに業者に相談を

汚れがひどくて自分では落としきれそうにない、うっかり電気系統に水をかけてしまいそう、そういった場合は無理に洗浄をせず、エンジンルームの洗浄業者に依頼しましょう。プロに依頼することで安全かつきれいにしてもらえます。相場は5,000~1,5000円くらいです。

・水濡れの対策を行おう

電気系統は水で濡れると故障してしまうので、ビニールテープなどでマスキングをしたり、ビニール袋で水濡れから守るなどの対策をしておきましょう。

完全に防水することが難しくても、内部に水が入り込まないように気を付けてください。

・洗浄はエンジンが冷めてから行おう

上記でご紹介した3つの洗浄方法は、いずれもエンジンが冷めている状態で行ってください。エンジン停止直後はエンジンルーム内が非常に高温になっています。完全に冷めていない状態ではやけどを負う危険性がありますので、十分にエンジンが冷めるまで時間をおいて洗浄しましょう。

 

■エンジンルーム洗浄で知っておきたいこと

エンジンルーム

 

エンジンルームの洗浄で知っておきたいことを2つご紹介いたします。

 

・洗浄するタイミング

エンジンルームの洗浄はおおよそ3ヶ月に1度が目安です。汚れが付かないようにとマメに洗いすぎると、反対にエンジンへの負荷が大きくなってしまいます。

エンジンルームの洗浄をするタイミングで各種液体の残量や、エンジンルーム内に問題がないかを確認しておくと問題が大きくなることを未然に防ぐことができます。

 

・どうして洗浄が必要なのか

エンジンルームは非常にデリケートなので、汚れが付くことでエンジントラブルが起こりやすくなります。また、稀にエンジンルーム内に異物が入り込むこともあるので、定期的に洗浄で異物がないか確認をすることも必要です。

洗浄は異物だけでなく、エンジンオイルの漏れがないか等のチェックとしても必要です。

 

エンジンルームの洗浄は難しそうだと感じる方も多いかもしれませんが、放置しているとトラブルに繋がってしまいます。せめて普段から乾拭きをする程度の洗浄はしておき、不安な場合は業者に洗浄の依頼を検討してみてはどうでしょうか。

きれいなエンジンルームで、安全に長くトラックを使ってくださいね。

 

トラックの事故車は本当に買取不利にならない?

事故

 

トラックはどんな状態でも買取できるといわれることが多くありますが、本当に事故車でも買取可能なのでしょうか。もし可能でも不利になるのでは?と疑問に感じている方も多いと思います。

そこで今回はトラックの事故車は本当に買取不利にならないのかをご説明いたします。

■何故、事故車でもトラックは不利になりにくい?

 

トラックは何故、事故車でも高価買取が可能といわれるのでしょうか。理由は日本国内ではなく、海外にありました。

 

・日本ではなく海外需要が高い

日本製のトラックは性能の高さと丈夫さから、海外で非常に高い人気を誇っています。そのため、日本国内では避けられやすい傾向にある事故車も海外では購入したいという人がたくさん見つかります。国内ではなく、海外に向けて販売するために事故車のトラックでも高価買取してもらえるというワケです。

 

・海外で需要が高い理由

丈夫さや性能の高さだけなら新車を買えばいいのでは?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、新車のトラックは非常に高価です。中古車のトラックも人気ですが、発展途上中の新興国では経済的に安く手に入る事故車の方が需要は高い傾向があります。

 

■全損でも買取可能!?

 

多少のキズや凹みであれば問題ありませんが、全損した事故車の場合はどうなるのでしょうか。こちらで全損したトラックの買取についてご説明いたします。

 

・2つのパターンに当てはまれば買取額がつく

たとえ全損していても、2つのパターンに当てはまることで買取額が付くようになっています。

 

①パーツとして価値がある

全損して修理ができない、または修理をしようにも非常にコストがかかる場合、トラックを解体してパーツ販売を行います。たとえ全損していても、パーツが使えるのであれば価値がつくようになっています。パーツは国内でも修理用として需要があります。

 

②中古車として海外で販売できる

日本の車は海外で人気が高いことをご説明しましたように、安く手に入る中古車は非常に需要が高くなっています。修理をして走れる状態になるのであれば、海外で中古車として販売されます。日本製というだけで価値があると考える買い手もいますので、購買意欲の強い海外の業者は日本まで事故車を買いに来ることもあります。

 

日本のトラックは上記2つのケース両方に該当します。そのため、たとえ全損の事故車であっても買取ができるようになっているのです。

 

■トラックの事故車を売る際の注意点

トラック 海外

 

事故車トラックを売却したい場合は3つの注意点に気を付けてください。

 

・虚偽申告をしない

事故歴を隠そうと虚偽の申告をすることは絶対にやめておきましょう。買取業者は数多くの事故車や中古車を見てきた、トラック買取のプロです。虚偽申告をしてもばれてしまいます。仮に虚偽申告で通ったとしても、買取契約書などには事故歴や修復歴の項目がありますので、虚偽申告をして契約を結ぶと私文書偽造罪などに該当することがあります。

誤魔化さずに正直に伝えた方が印象も良いですし、後のトラブルを防ぐことができます。

 

・評価に全く影響しないわけではない

たとえ全損している事故車トラックであっても買取ってもらえますが、買取業者も無条件で買取を行っているわけではないので、事故車であれば当然査定額にも影響します。トラックによっては買取を拒否する業者もあることは知っておいてください。

 

・海外販路がある業者に売る

たとえ事故車トラックの買取をしてもらえたとしても、海外販路をもたない業者であれば高額査定が狙いにくくなります。業者選びの際は必ず海外販路があるかを確認しましょう。また、海外販路があっても間に別の業者が入る場合は中間マージンをとられることがあります。

 

キントラでは事故車はもちろん、不動車であっても買取を行っています。国内最大級の展示場を持つほか海外への販路もあり、買取から販売まで全て自社一貫で行っているので高価買取、安価販売が可能になっています。

もし事故車トラックの売却をお考えの方は是非、キントラまでご相談ください。

 

重機の耐用年数を知って経費処理を行おう!

重機 運転

 

重機など事業で必要になるものは経費で精算できますが、上限金額があるので一括購入をしても購入した年に全ての費用を計上することができません。そこで必要になるのが、減価償却という方法です。減価償却には重機の耐用年数が必要になります。

今回は重機の耐用年数耐用年数から減価償却をする方法をご紹介いたします。

 

■減価償却とは

減価償却の意味はご存知ですか?最初に減価償却について簡単にご説明いたします。

 

・減価償却とは

事業で使用するものは経費として計上できますが、1組10万円以上の高額なものは購入した年に全ての購入費用を1度で計上することができません。

そこで数年間にわたって分割して経費を計上することになります。この経費計上方法を減価償却と呼びます。

 

・耐用年数の意味

減価償却では耐用年数を用いて会計処理を行いますが、耐用年数は実際に使用できる年数のことではありません。重機などの耐用年数は税制上の「減価償却資産の耐用年数に関する省令」によって定められており、経費計上を行う期間のことを指します。

 

・耐用年数の計算方法

新品の重機を購入した場合は、法で定められた耐用年数が当てはまりますが、重機を中古で購入した場合は耐用年数を計算で出さなければなりません。

売却時に法定耐用年数がまだ残っている場合と、残っていない場合では計算が異なります。

 

<法定耐用年数が残っている場合>

耐用年数=(法定耐用年数-経過年数)+(経過年数×20%)

 

<法定耐用年数が残っていない場合>

耐用年数=法定耐用年数×20%

どちらの計算でも1年未満の端数切り捨てです。また、計算で2年未満になる場合は耐用年数が2年に引き上げられます。

 

■重機の耐用年数

工事

 

ここでは3種類の重機の耐用年数をご紹介いたします。

 

・油圧ショベルの耐用年数

26 林業用…5年

29 鉱業用…5年

29 採石業用…5年

30 建設業用…5年

41 港湾運送業用…5年

55 廃棄物処理用…8年

 

・ブルドーザーの耐用年数

26 林業用…5年

29 鉱業用…5年

29 採石業用…5年

30 建設業用…5年

41 港湾運送業用…5年

 

・ホイールローダーの耐用年数

26 林業用…5年

29 鉱業用…5年

29 採石業用…5年

30 建設業用…5年

41 港湾運送業用…5年

 

重機の耐用年数は基本的に5年となっていますが、全てが当てはまるわけではありません。重機の耐用年数は重機の種類ではなく、用途によって異なります。

 

■定額法と定率法

定額法

 

減価償却には定率法と定額法の2種類があります。それぞれの計算方法についてご紹介いたします。

 

・定額法とは

定額法は毎年同じ金額を計上する方法です。例えば200万円で耐用年数が5年の重機を購入した場合、毎年40万円ずつ計上することになります。

 

・定率法とは

定率法は重機を購入した初年度に大きな金額を計上し、徐々に計上する金額が少なくなる方法です。200万円で耐用年数5年、償却率0.5の重機を購入した場合、初年度は「200万円×0.5=100万円」となるので100万円が計上する金額になります。2年目は「(200万円-100万円(前年度計上分))×0.5=50万円」となり50万円が計上する金額になります。

このように定率法では耐用年数の間、前年度までに計上した金額を購入費用から引いて計算しなければなりません。

 

・どちらの計算方法が良い?

計上できる金額は定額法と定率法のどちらも最終的に合計が同じ金額になります。そのため、どちらの計算方法をとっても損得があるというわけではありません。

定額法は一定金額を計上し続けるので会計処理が簡単に済むというメリットがあり、定率法は初年度から大きな金額を計上できるというメリットがあります。

どちらの計算方法が良いかは企業の金銭状況などによって決めることをおすすめします。

 

重機の耐用年数を知ることで減価償却が可能になります。是非ご自身の重機について耐用年数や計上できる経費について考えてみてください。

 

トラック売却を考えている方、必見!【トラック売却の流れご紹介】

トラックとお金

 

トラックの売却は初めてだとどうすればいいのか分からず、不安に思う方もおられるのではないでしょうか。不安な場合は、事前に簡単な流れや必要なものを調べておくことをおすすめします。

今回はトラックの売却流れをご紹介いたします。

 

■トラック売却の流れ

 

まずは大まかなトラック売却の流れをご紹介いたします。

 

①買取査定

売却の前にまず査定をします。店頭で査定してもらう場合に予約が必要なこともあるので、依頼する業者はどのような対応になるのか事前に確認しておきましょう。

店頭での査定以外に、オンラインや電話、ファックスでの査定もあります。これらは簡易的な査定なので、正確な買取金額を把握することは難しいですが、ネットで複数の業者に査定をしてもらえるので大体の目安の金額が分かります。

 

②商談と取引

査定金額に満足したら商談に入ります。実際に売却したいトラックの状態を細かく確認してもらい、実際の査定金額が決定します。内容に納得したら商談成立し、売却する日を決定します。売却する日までに必要な書類などを集めておきましょう。

 

③売買完了

実際に店舗に持ち込んで売却する方法と、業者に引き取りに来てもらう方法があります。業者によっては引き取りに出張料金がかかるので、引き取りを依頼する際は出張料金についても確認しておきましょう。売却時にはトラックと一緒に書類を提出します。

 

業者によって多少の違いはありますが、大まかな流れは同じです。

 

■トラック売却に必要なものは?

車検査

 

トラックの売却には書類の提出が必要になりますので、必ずどんな書類が必要になるのか確認しておきましょう。業者からも説明がありますが、こちらでも必要な書類についてご紹介いたします。

 

・必要書類

必ず必要になる書類は以下の通りです。

 

①委任状

②譲渡証明書

③自動車損害賠償責任保険証明書

④印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの)

⑤自動車検査証(車検証のこと。原本が必要)

⑥自動車納税証明書(有効期限、または継続用と書かれているもののみ有効)

 

自動車納税証明書は毎年5月に送付される納税通知書に同封されています。領収印があるもので、最新のものが必要になります。もし紛失している場合は、管轄の県税事務所で再発行してもらいましょう。また、委任状と譲渡証明書は実印が必要です。

 

・ケースによって必要になる書類

これら以外にも書類が必要になるケースもあります。こちらでは3つのケースで必要になる書類をご紹介いたします。

 

<所有者が亡くなっているケース>

本来の所有者が亡くなっている場合、トラックは遺産扱いになります。必要な書類は7つあります。

 

①亡くなった方の戸籍謄本

②遺産分割協議書(相続人の実印の押印が必要)

③相続人の印鑑登録証明書

④相続人の委任状

⑤相続人の譲渡証明書

⑥亡くなった方の全部事項証明書

※全部事項証明書は家族構成等によって必要書類が異なるので問い合わせておきましょう。車検証の住所と現住所が違う場合は「戸籍の附表」が必要です。

 

<社用車のケース>

緑ナンバー(社用車)はどちらか1つの書類が必要です。

 

①事業計画許可申請書

②事業用自動車等連絡書

保有している台数がトラック売却後に5台以上ある場合は事業計画許可申請書、5台未満の場合は事業用自動車等連絡書が必要になります。

 

<車検証に記載されている住所が異なるケース>

個人の場合

①住民票※引っ越しが1度の場合

②戸籍の附表※複数回引っ越している場合

 

法人の場合

①会社の印鑑登録証明書

②会社の登記簿謄本

 

■売却時の注意点はある?

悩む

 

 

最後に売却時の注意点を3つご紹介いたします。

 

・中間マージンが発生しない業者を選ぶ

トラック売却は必ずトラック買取専門業者に依頼することをおすすめします。中でも買取から売却まで他社が入らず、全て自社のみで行っているところであれば中間マージンが発生しないので高価買取してもらいやすくなります。

 

・複数の業者から見積もりをとる

トラックは時期によって需要がある車種が変わるので、相場というものが存在しません。そのため、1社しか見積もりをとらない場合、現在の市場適正価格に見合った金額かが分かりません。見積もりは4社ほどから取っておくことをおすすめします。

 

・即決を控える

査定後に即決をすることはおすすめできません。ほかの買取業者と見積もりを比較し、金額だけではなくどのような違いがあるのかも知ってから業者を決めましょう。また、業者を決めた後も買取額の交渉をすると買取金額がアップすることがあります。もちろん無理に買取額のアップを迫ることは印象が悪くなり売却がうまく進まなくなることもあるので、節度を守ることも大切です。

 

トラックの売却を初めてする方にとっては面倒に感じることもあるかもしれません。しかし、満足のいく取引をするには欠かせないことばかりです。

もし困ったことがあったら業者に問い合わせ、疑問点や不安を解消しておきましょう。

 

厄介なトラックの錆落としはどうする?【錆落としの方法などご紹介】

トラック

 

中古トラックや長年トラックを使っていると、気になる錆。少しくらい錆びていても大丈夫だと思って放置していませんか?トラックの錆を放置すると、後々トラブルに繋がりかねません。

今回はトラックの錆落としについてご紹介いたします。

 

■錆があることの問題

 

トラックが錆びることでどのような影響があるのでしょうか。まずは錆がトラックに与える問題を3つご紹介いたします。

 

・安全な積載ができなくなる

トラックは多くの重たい荷物を一度に運ぶことができますが、前提として高い強度が必要になります。しかし荷台の構造部など強度に影響を及ぼす部分まで錆つくと、荷台の強度が低下して安全な積載ができなくなってしまいます。放置されたトラックなどが錆で穴が開いている状態を目撃したことがある方もおられるのではないでしょうか。錆は放置しているとトラックに穴を開けるほど非常に厄介な存在です。

 

・買取査定額に影響する

もし将来、トラックを乗り替える際に古いトラックを中古トラック買取業者に売却しようとした場合、錆によって大幅なマイナス査定になることがあります。少しでも高く売却したいのであれば、日頃から錆対策をしておきましょう。

 

・車検に通らなくなることも

錆が少ししか付いていない場合は車検に問題なく通れても、腐食が進んで車体番号が見えない状態になっていたり、フレームに穴が開くと車検に通らなくなってしまいます。塗装やパテで穴埋めなどをしても、車体の錆びやすい場所を熟知した検査員がハンマーで車体を叩いて腐食がどこまで進んでいるかを確認するため、誤魔化すことは難しいでしょう。

 

 

■どうして錆がつくのか

トラック

 

錆対策を行うためにも、何故トラックに錆がつくのかを知っておきましょう。

 

・錆が付きやすい場所は?

トラックやダンプで錆が付きやすい場所は荷台部分と足回りになります。

上述したように荷台部分が錆びると安全な荷物の運搬が不可能になります。足回りの錆は進行すると車体番号が分からなくなり、車検に通らなくなってしまいます。見た目が悪くなるだけでなく、安全な走行も困難になります。

 

・錆が付く理由

新車のトラックは防錆材でコーティングされており、錆びにくくなっています。しかし使用しているうちに荷台は荷物によって擦れてコーティングが剥がれやすくなってしまい、足回りは走行中に石が当たったりすることでコーティングが剥がれてしまいます。また、雪国では溶雪材を使うため車体に付着することで錆の原因になりやすくなります。

コーティングが剥がれた場所に空気や水が触れることで鉄がイオン化を起こし、錆になるといわれています。

 

・錆防止対策

錆落としで錆を落とすことはできますが、できればあらかじめ錆が付きにくい状態にしておきましょう。定期的に防錆材でコーティングをすることや、荷台に防錆マットを敷くことで金属部分の露出を防ぎ、錆防止対策になります。

 

 

■錆落としの方法と注意点

ホイール 拭く

 

もしトラックに錆がついてしまったら、正しい方法で錆落としをしましょう。ここでは錆落としの方法と注意点をご紹介いたします。

 

・錆落としの方法

トラックに付いた錆は一刻も早く錆落としをすることが大切です。市販のグッズを用いることで簡単に錆落としをすることができます。

軽度の錆であれば市販の錆取りクリームや除去剤で錆落としをした後、塗装とコーティングで露出した部分を保護しましょう。

サンドペーパーを使う場合は目が粗いもので最初に錆落としを行い、徐々に目が細かいサンドペーパーで凹凸を滑らかに整えます。サンドペーパーで大きな錆落としができたら、クリームや除去剤で残った錆を落とし、最後に塗装とコーティングを行います。

 

・錆落としの注意点

自分で錆落としを行うのが難しい場合や、錆が酷い場合は無理に錆落としを行わず、業者やプロに相談するようにしてください。プロならアフターケアもしっかり行ってくれるので、コーティングなども安心して任せることができますし、仕上がりもきれいです。

 

錆は少しくらいなら大丈夫だと思って放置していると、取り返しのつかないところまで進行してしまうことがあります。錆に気が付いたらできるだけ早く錆落としを行いましょう。

冷凍車のスタンバイ機能とは?【外部コンセントが使えるものもあり!】

トラック

 

冷凍車のスタンバイという付属品をご存知でしょうか。スタンバイがあることで今まではエンジンをかけておかないと冷えなかった冷凍車も、エンジンをかけずに冷やすことができます。

今回はスタンバイがどのようなものか、またコンセントについてご説明いたします。

 

■冷凍車のスタンバイ機能とは

 

まずは冷凍車のスタンバイがどのような機能なのか、基本的なことをご説明いたします。

 

・スタンバイとはどのようなもの?

スタンバイとは冷凍車・冷蔵車に備わっている冷却補助装置です。スタンバイユニットは車体の下についており、電源コードを差し込むコネクトがついています。このコネクトに外部から電気を供給することでコンプレッサが稼働し、エンジンをかけていない状態でも冷凍機が動くようにできます。新車ではオプションで付けることになります。

 

・電気代はどれくらい?

0.8トンタイプの電気冷凍車に100ボルト電源のスタンバイユニットを付けた場合の電気代を例に挙げると、1時間予冷をするとおよそ7~8円になります。一般的な冷凍車でアイドリング予冷をする場合、1時間の予冷でおよそ0.8リットルのガソリンが必要になります。「e燃費」が公表しているガソリン代から2020年9月末時点の平均価格を1リットルあたり140円で計算した場合、1時間の予冷に必要なガソリン代は112円となります。

スタンバイユニットを用いた場合とアイドリングユニットの場合ではスタンバイユニットが金額にして104円もの節約になり、17分の1ものコスト削減をすることができます。

 

・後付けはできる?

スタンバイユニットはオプションで付属させるものなので、オプションとして付属させなかった場合も後付けすることができます。

最近はスタンバイユニットがオプションなしでもついていることもあるので、冷凍車や冷蔵車で新車を購入する際はスタンバイユニットがオプションか、もしくはついているのか確認をしておきましょう。

 

 

■スタンバイ機能の必要性

時計

 

スタンバイ機能がどのようなものかはお分かりいただけたと思いますが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。こちらでご紹介いたします。

 

・スタンバイのメリット

まずはエンジンをかけずに冷凍機だけを稼働させることができるので、コストが大幅に削減できるというメリットがあります。また、冷凍機だけの稼働なので排気ガスなども出ず、地球環境にも配慮した使用ができます。

夜間に積み込んだ荷物をすぐに運ばない場合も、スタンバイ機能があれば一晩など長時間冷やしておくことができます。

冷蔵庫や冷凍庫が故障した際に電源があれば応急用冷凍庫(冷蔵庫)としても利用でき、トラブルにも備えることができます。

 

 

■スタンバイの注意点

 

コンセント

 

今までスタンバイを付けていなかった方も、スタンバイに興味が出てきませんか?もし新たにスタンバイの設置を考えている場合は、これからご紹介するポイントに注意してください。

 

・コンセントの形について

スタンバイの電源コンセントは、家庭用として普及している2穴(タイプA)とは形が異なります。家庭用のコンセントは100ボルトなので、スタンバイの種類によっては電力が足りません。スタンバイのコンセントは業務用でよく用いられる3相コンセントになっており、家庭用よりも遥かに高い200ボルトもの電圧を使用することができます。そのため、家庭で使おうと思ってもコンセントの形や電圧が合わず、使えないことがあります。

 

・スタンバイは運転前に点検しよう

スタンバイは外部から電源を引くため、整備不良の状態で使用すると大きな事故を起こしかねません。冷凍車(冷蔵車)を使っていないときでも必ず定期的に点検を行うようにしましょう。また、冷凍車の運転を行う前には毎回か点検をするようにしましょう。

点検項目は以下の通りです。

①ソケットに浸水やゴミなどが付着していないか

②焼損や摩耗が見られないか

③電源コードが劣化していないか

④稼働中に異音が発生しないか

 

スタンバイユニットは非常に便利なものですが、きちんとメンテナンスや点検を行うことが大切です。是非スタンバイユニットで環境にやさしく、コスト削減をしませんか?