トラックは重たい荷物遠くまでを運ぶため、日頃の整備が不可欠です。
たとえ整備をしていても、条件が揃ってしまうと運悪く突然バッテリー上がってしまうということもあります。
今回は突然のバッテリー上がりの対処法やバッテリーの状態を把握するための確認方法などについてご紹介いたします。
■トラックのバッテリーが上がってしまう原因
トラックのバッテリーが上がってしまう原因や、また上がってしまうとどうなるかについてご説明いたします。
・バッテリーの寿命を縮める行動をとっていませんか?
バッテリーの容量不足は過放電が原因です。過放電が続いたり、繰り返すことによって充電不足や劣化を起こします。経年劣化が進んだバッテリーは容量が減少し、また過放電になるという悪循環に陥ります。
バッテリーの寿命を縮めてしまう行動は以下の通りです。
① セルモーターの過度な使用
② エアコン・オーディオ等の過度な使用
③ 低速走行による発電量不足
④ バッテリーの容量不足、または経年劣化
⑤ 自然放電と充電不足
これら5つの行動が、バッテリー上がりを引き起こしてしまうので気を付けましょう。
・バッテリーが上がるとどうなる?
バッテリーが上がってしまうと、電力供給能力が低下してしまいます。そのため、エンジンを始動させるセルモーターをはじめ、ヘッドライトが暗くなったり、エアコンが効かないなど多くの部品に不具合が生じます。
また、バッテリーが上がることにより電力供給が正しく行われなくなるため、電装部品が動作不良を起こしてしまい、エンジンが正常に稼働できなくなります。最終的に燃料供給が停止し、走行不能となります。
■トラックのバッテリーが上がったときの応急処置
次に、バッテリーが上がってしまったときの対処法についてご紹介させていただきます。
・ブースターケーブル
ブースターケーブルとは、故障車と救援車のバッテリーを接続することで、故障車のバッテリー充電を行うことができます。
双方のトラックにブースターケーブルを接続し、救援側のエンジンをかけた状態で数分待ってから故障側のエンジンをかけます。そのまま、故障車が走る状態になっていれば、1時間ほど運転することで後は自車のみでバッテリーを十分な状態まで回復させることが可能になります。ただし近くに24ボルト相当のバッテリーを積んだ救援車がいなければこの方法は少し難しいかもしれません。
・ジャンプスターター
ジャンプスターターとは、先ほどのブースターケーブルがついたモバイルバッテリーのことをいいます。ジャンプスターターは車と車を接続させるブースターケーブルよりも接続が簡単なうえに、もう1台の車がなくてもジャンプスターターのみでエンジンをかけることが可能です。
これだけだとバッテリーの電力が不十分なので、そのまま1時間程度エンジンをかけた状態にしバッテリーの充電を行いましょう。
・ロードサービスを利用する
ロードサービスは、自動車保険などの付帯サービスとして利用することができ、車のトラブル全般に対応しています。また、バッテリー上がりの対応は無料というケースが多いです。しかし、ロードサービスは加入する自動車保険によって内容が異なるのでよく調べておきましょう。
■トラックのバッテリーについて知ろう
・トラックのバッテリーの寿命はどれくらい?
車の性能は年々上がっていますが、ドライブレコーダーやカーナビなどの装備が増えているためバッテリー消費も自然と上がってしまいます。
そのため、バッテリーの性能は2年目以降急激に劣化し始めてしまうと認識しておきましょう。
・バッテリーの状態を確認しよう
バッテリーの製品によっては、バッテリーの状態を確認するための小窓が付いているタイプもあります。この小窓がない場合は、エンジンをかけたときなどのセルモーターのもたつきなどから確認することができます。日頃からバッテリーの状態や、車の反応に異変はないかを確認しておきましょう。
・バッテリーの交換はどこでできる?
トラックのバッテリーを交換したい場合は、整備工場に行くと対応してもらえます。
新品のバッテリー代と交換費用などが発生しますので少し高くなってしまうかもしれません。安く出交換をしたい場合はカー用品店でバッテリーを買い、自分で交換を行うと費用を安く抑えることができます。
今回は、バッテリー上がりの対処法やバッテリーの状態を把握するための確認方法についてご紹介させていただきました。是非参考にしてくださいね。