【トラックロープの結び方】ロープの選び方や結び方の特徴とメリット

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

トラックに積んだ荷物を固定する際に覚えておきたいのが「トラックロープの結び方」です。今回はトラックロープの結び方でポピュラーな3種類の特徴をご紹介いたします。

トラックロープの結び方は日常生活にも応用できるので覚えておくと便利ですよ!

■トラックロープの選び方について

・トラックロープを選ぶときはここに注目!

【強度】

荷台に積んだ荷物にカバーが掛かっていない場合、ロープをしっかりと結んで破損や荷崩れなどのトラブルが起きないようにしなければいけません。そのためには重さや天候の影響に耐えられる強度や耐水性のあるものを選びましょう。

【扱いやすさ】

荷崩れを起こさないようにきつく結んで荷物を固定しますが、運送時の振動で結び目が固くなってしまいなかなか解けないこともあります。強度や耐久性も必要ですが、どんなにきつい結び方をしていても現場で解きやすいロープを選ぶことも大切です。

【コスト】

毎日使うものなので、定期的に買い替える必要があります。そのため、コスパに優れているものがおすすめです。コストが低いと交換しやすいですよね。

・主なトラックロープの素材

ロープの素材は複数持ち合わせて、用途に合わせて使い分けましょう。

【ポリプロピレン】

ポリプロピレンとは合成樹脂です。
低価格なうえに軽くて丈夫なことから最も使用されている素材ですが紫外線に弱く劣化しやすいため、運送中に切れないためにも定期的な交換が必要です。

【KP】

KPとはポリエチレンとポリエステルを混合させた素材です。
軽くて扱いやすいため荷役以外にも農作業など幅広い分野で利用されます。
耐熱温度が55℃以内と低いため作業によって使い分ける必要があります。

【ポリエステル】

ポリエステル素材のロープは、救命ロープに使われるほど強度や耐久性に優れています。
さらに、耐熱温度が110℃以内と摩擦に強く、また耐薬品性もあるためトラックロープにおすすめの素材といえます。

【ビニロン】

合成樹脂の一つで、強度、耐久性ともに優秀です。その扱いやすさから荷役ロープとして好まれやすい万能素材です。水に濡れて乾くと少し硬くなってしまうため、利用シーンによって耐水性と耐薬品性のあるポリエステル選ぶなど使い分けが必要です。

【綿】

綿花が主成分の天然繊維なので腐食しても自然に還りやすく、静電気を抑え摩擦熱や紫外線に強いのが特徴です。しかし、強度は合成樹脂の半分程度なのでトラックロープとしてやや不向きな素材かもしれません。

■トラックロープの結び方は何種類?

ここではトラックロープの結び方の種類やメリット・注意点をご紹介させていただきます。

・南京結び

【南京結びのメリット】

南京結びはロープの長さが調節しやすく、重たい荷物や大きい荷物でもしっかり固定することができます。荷台に付属している固定用フックにロープを通せば荷物をしっかり固定することができるので、運送中に荷物が動いたり振動でロープが緩んでしまう心配もありません。

【南京結びの注意点】

結び方が間違えていないか、しっかり固定ができているか、結び終わったらロープの張り具合をしっかり確認しましょう。荷物を押してもロープの張り具合に変わりがなければしっかり固定できているサインです。

・輸送結び

【輸送結びのメリット】

輸送結びは複数の荷物を一本のロープでまとめて固定することができます。
滑車の原理を活かすため、小さな力でも大きくて重たい荷物の固定が可能です。

【輸送結びの注意点】

1人で締めた場合、ロープと荷物に摩擦が生じて上手く締めることができない場合があります。また、強く締めすぎてしまうと、荷物を傷つけてしまう可能性があるので、梱包はしっかり行いましょう。ポイントはロープを締める際、体重をかけることです。2人で作業をするとスムーズに荷物を固定することができますよ。

・もやい結び

【もやい結びのメリット】

もやい結びは別名「自在結び」とも呼ばれており、非常に強度があるため人命救助にも使われる結び方です。結び方と解き方がとても簡単で、慣れると一瞬で結び目を作ることができます。もやい結びとは船を港に停泊させる「船を舫う(もやう)」からきています。

【もやい結びの注意点】

結び目の構造がやや単純なので、圧力がかかる方向によっては解けてしまうこともあります。結び方を間違えていないか、荷物ずれが起きやすい積み方をしていないか確認をしましょう。

■トラックの結び方は難しい?トラックロープの習得方法

・先輩から学ぶ

先輩がロープを結んでいる姿を側で見て学んだりするのも良いですね。実際に自分で結んでみてポイントを教えてもらうのが一番覚えやすい方法なのでおすすめします。

・書籍から学ぶ

すぐに覚えられないからと何度も先輩に聞いたり、頼ってばかりではなく独学することも大切です。ロープの結び方はアウトドア関連の書籍にも掲載されているので図書館や本屋さんに行ってチェックしてみましょう。

・サイトや動画を見て学ぶ

本の説明が平面的でわかりにくい!そんな時は動画サイトを利用して手の動きなどを確認すると良いでしょう。再生速度を変更するとロープの向きなど細かいところまでよく理解できるようになります。
今回は、トラックロープの選び方、結び方の種類や習得方法をご紹介させていただきました。是非参考にしてくださいね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。