軽トラのインチアップ~基礎知識やメリット・デメリット~

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トラック 

 

インチアップは見た目だけでなく、軽トラの走行性能も変えてくれる面白いカスタムです。

しかし知識がないままインチアップすると、後で大きな失敗に繋がりかねません。

そこで今回は、軽トラのインチアップに関する基礎知識やメリット・デメリットについてご紹介いたします。軽トラのインチアップに興味がある方は是非ご一読ください。

■軽トラのインチアップ基礎知識

 

・インチアップとは

インチアップとはタイヤサイズを変えず、ホイールだけを大きくすることをいいます。

タイヤの外径は同じですが、タイヤの偏平率やホイールのリム径が変わります。

 

・軽トラの標準のホイールサイズ

一般的な軽トラのタイヤは「145R12」というサイズで、適合するホイールはリムサイズ12×3.50B、インセット45mm、取り付けピッチの円直径100mmです。

簡単にいうと、軽トラのタイヤサイズは12インチ、ホイールも12インチということになります。

 

■軽トラはどこまでインチアップできる?

トラック タイヤ

 

・軽トラのインチアップの限界

基本的にインチアップの限界は2インチまでが推奨されます。

インチアップするということは、タイヤの幅が広くなる(偏平率が低くなる)ことを意味し、タイヤが車体からはみ出す可能性が高くなります。大幅なインチアップは加工する必要が出てくることから、2インチまでが推奨されるということになります。

1インチのアップでもかなり印象が変わるので、確認してからサイズを決めることをおすすめします。

 

・軽トラをインチアップするときのタイヤとホイールの選び方

軽トラをインチアップするときはタイヤとホイールの選び方に注意が必要です。

 

①ボディからはみ出さないサイズ

大幅にはみ出していると違反になります。

 

②車体に干渉しないサイズ

タイヤが車体に干渉するとバーストや偏摩耗の原因となり、事故のリスクが上がります。

 

③標準タイヤと同等のサイズ

タイヤ外径が大きくなるとトルクが奪われ、発進時や加速のスピードが出にくくなります。

 

以前まで軽貨物で使えるホイールは「JWL-T」という規格だけでしたが、現在は規制が緩和され、車両総重量3,500kg以下、最大積載量500kgの軽貨物車両であれば「JWL」の規格でも車検に通るようになりました。

 

・インチアップしても車検に通る?

インチアップした状態で車検に通るためには、次の3点をクリアしている必要があります。

 

①タイヤの荷重指数を維持する

軽トラックは荷物を運ぶことを前提とした車両なので、純正タイヤと同等の負荷能力でなければなりません。

 

②タイヤ外径が変わらないようにする

タイヤ外径が変わると実際の走行距離と誤差が生じ、スピードメーター検査で正しい測定が行えなくなってしまいます。

 

③車体と干渉しないようにする

タイヤの選び方にもあったように、タイヤが車体よりも外に出ていると、法律上「整備不良」の扱いとなり車検に通りません。

 

■軽トラのインチアップ

トラック 男性

 

ホイールは軽トラの車体とタイヤを繋ぐ部分なので、インチアップすることにより走行に影響を与えます。

 

・インチアップのメリット

インチアップするメリットは、ファッション性や操作性の向上です。

ホイールには様々なデザインがあるので、軽トラを自分好みにカスタマイズすることができます。また、ホイールが大きくなる分、車体を支えるタイヤの面積が増えるのでコーナリングの安定性が増したり、ハンドルのぶれを軽減させたりといった操作性の向上が期待できます。

 

・インチアップのデメリット

インチアップすることでタイヤの接地面積が増え、地面からの衝撃を感じやすくなります。

また接地面積の増加に伴い走行音も大きくなります。

インチアップ後に乗り心地が良くなければ、改めて費用をかけて整備し直さなければなりません。そのほかにも、おしゃれなホイールを選ぶと高額な出費になることもあります。ファッション性重視の方は予算に注意しておきましょう。

 

インチアップはおしゃれと走行性能の向上が期待できます。

軽トラックに使用できるタイヤと普通車のタイヤは異なります。最大過積載の容量が異なるので、タイヤを選ぶ際は専門家に相談すると安心ですよ。

 

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