白ナンバーと緑ナンバーのダンプはなにが違う?正しく理解して事業拡大を狙おう!

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緑ナンバーダンプのナンバープレートをよく見ると、白色のナンバーと緑色のナンバーがあります。どちらも同じ荷物を積んでいるのに、なぜ色分けされているのでしょうか。

今回は、ダンプの白ナンバーと緑ナンバーの違いについて解説いたします。

■ダンプのナンバー「白」と「緑」の違い

どちらも運搬用として使用できるものの、それぞれに異なる点があります。

・法律の違い

白ナンバーは自家用として、自社の製品を運搬する際に取り付けます。一方で緑ナンバーは運賃を受け取り、製品を運搬する際に取り付けるナンバープレートです。一般貨物自動車運送事業を意味し、該当する場合は法律によって緑ナンバーの取り付けが義務付けられています。

・自動車税の違い

積載量7~8t以下のダンプで比較すると、白ナンバーは年間40,500円、緑ナンバーは年間29,500円と、11,000円の差があります。

・自動車重量税の違い

同じく積載量7~8t以下のダンプで比較した場合、白ナンバーは32,800円、緑ナンバーで20,800円と、12,000円の差があります。(新車新規登録時、エコカー外、1年自家用・事業用の場合)

なお、車検に関しては両ナンバーともに回数や内容に違いはありません。どちらも車両重量によって回数が異なります。

・白ナンバーで運搬業務ができる理由

先ほどもお伝えしたように、自社の製品を運搬する際は白ナンバーのダンプを使用しても問題はありません。たとえば、自社の土砂を運搬するほか、土砂を買い取って運搬する場合は、白ナンバーの使用が認められます。

■白ナンバーで運送業を行なった際の罰則

白トラックおもちゃ2台

・事業者側の罰則

白ナンバーで運送業を行うと貨物自動車運送事業法の違反となるため、3年以下の懲役または300万円以下の罰金、もしくはその両方が科せられます。

また、1年以上の懲役を受けてしまうと、執行が終了した時点から5年間は緑ナンバーでの営業許可も取得できません。

・荷主側の罰則

たとえ白ナンバーの事業者に依頼したとしても、荷主側に対する罰則はありません。ただし、白ナンバーでの営業を黙認していたというイメージを与えてしまうでしょう。

・ゼッケンがあれば白ナンバーでも問題ない?

一部の大型ダンプは、法律に基づきゼッケン(表示番号)を表示することが義務付けられています。しかし、ゼッケンはあくまで土砂を運搬する際の表示義務であり、運送業を許可するものではありません。そのため、運賃を受け取って運搬する限りは、緑ナンバーを取り付けたダンプを使用してください。

■緑ナンバーを取得するメリット

トラック数台駐車画像

緑ナンバーを取得するメリットをご紹介いたします。

・社会的な信用が上がる

緑ナンバーを取得するための条件を満たしている背景により、公共事業への参加が認められ、社会的な信用度が高まります。

また社内では、社会保険への加入や労働環境の健全化など福利厚生が充実し、ドライバー不足の解消や従業員の安心獲得へもつながるでしょう。

・運送部門の設置ができる

運送業者として公に周知されるため、新たに運送部門を立ち上げれば顧客獲得のチャンスも広がります。よいサービスを提供することで多方面からのニーズが増え、さらなる発展が期待できるでしょう。

・融資が受けやすくなる

一般貨物自動車運送事業者として国から認められることにより、金融機関からの信用度も高まり、融資が受けやすくなります。融資を受ける際は、厳しい審査に通過する必要がありますが、1度通過すると今後も受けやすくなるでしょう。

白ナンバーと緑ナンバーには大きな違いがあります。知らず知らずのうちに違反行為を行なってしまわないよう、正しく理解することが重要です。

緑ナンバーには多くのメリットがあるため、事業の拡大を目指すなら取得を検討されてみてはいかがでしょうか。

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