運送型トラックとして一番最初に作られたのが平ボディタイプのものだって知っていましたか?今でも工事現場の近くを通ったりすると、荷物を運んでいる平ボディをよく見かけます。そんな平ボディトラックは運送用としてメリットが多く、人気の高いトラックです。今回はそんな平ボディについてご紹介いたします。
■平ボディはどんなトラック?
平ボディは運送型トラックの元祖とも呼ばれています。そんな平ボディは今でもよく利用されており、様々な業界で活躍しています。
・平ボディの特徴
平ボディは天井が無く、荷台の側面はアオリと呼ばれる板で囲われているだけの非常にシンプルな作りになっています。アオリは基本的に両側と後ろ側が開く仕組みとなっているので、荷物の積み下ろし作業が簡単にできます。
トラックにはそれぞれ高さ制限がありますが、平ボディには「低床タイプ」や「超低床タイプ」といった車種が存在しますので、荷物で高さ制限を超えてしまうことを防ぐことが可能です。
・低床タイプ
トラックの中で一番荷台が低いタイプになります。タイヤを小さくすることで荷台全体の高さを低くし、特に荷物を手動で上げ下ろしする際や重い荷物の積み下ろしを簡単に行うことができます。
・超低床タイプ
低床よりも更に荷台を低くしたい場合、リアタイヤのみをできる限り小さくしたタイプがこの超低床タイプになります。このタイプはフロントタイヤが通常の大きさのままなので、キャビンの位置は変わらないのですが、荷台だけが低くなっています。
■平ボディの魅力
平ボディは非常に機能的なトラックです。平ボディのメリットをご紹介いたします!
・荷台がフラットなので荷物の運搬が楽!
荷台が平らなので、大きなものを載せても安定して運搬できます。また積み方を工夫すれば、大量の荷物を運搬することも可能になります。
平ボディの用途は幅広く、農家や引越し、工事現場などで荷物の運搬を担う重要な役割を果たしています。軽トラックは普通自動車運転免許でも運転ができますので、大型の免許を持っていない方でも気軽に使うことができることもメリットです。
・荷揚げ、荷下ろしが簡単
平ボディはあまり荷台の車高が高くないので、誰でも簡単に荷物の積み下ろしをすることができます。更にテールリフトなどの電動リフトを装備するとスイッチ一つでゲートのアップ・ダウンを行うことが可能になり、重たい荷物や大きな荷物も楽に運ぶことが可能になります。
・豊富な種類
平ボディには小回りの利く軽トラックから引越しなどでも利用される4tトラックまで様々な種類があり、用途に合わせた車両を選ぶことができます。それぞれのメーカーが平ボディを出していますので、メーカーごとの特徴をよく知り運搬する荷物に合った車両を探しましょう。
・手頃な価格
平ボディは他の架装トラックに比べて比較的手ごろな値段といえます。個人で平ボディを利用・所有する際も資金面のハードルがそれほど高くないことが利点といえます。
■平ボディのカスタム
・架装の搭載も可能!
平ボディの荷台はフラットなので、そのまま運搬に使うこと以外にも様々な架装を施すことが可能です。そのため中古トラックの販売所では、前の持ち主によって様々な架装を施された平ボディがあります。その中で理想的な車体が見つかれば良いのですが、見つからない場合は平ボディだけ購入して「構造変更手続」を行えば、希望する車両にすることもできます。
・架装例
平ボディの架装には様々な種類があります。その例をいくつかご紹介いたします。
【バンボディ】
荷台にアルミ製の箱型架装を施したもの。引越し業者や宅配業者など、様々な荷物を運ぶことに適している。天候による荷物の痛みを防ぐ他に、平ボディのように荷物の落下の心配がなくなる。
【アコーディオン帆車】
荷台に取り付けた荷物を守るための保護シートがアコーディオンのように伸び縮みするので、人力でのシート掛け作業が不要になる。
【冷凍・冷蔵車】
冷凍・冷蔵装置を備えた箱型の架装。主に食品類や精密機器を運ぶことに使われる。
ここで紹介した架装はほんの一例にすぎません。平ボディにはまだまだ他にも色々な架装があります!汎用性の高さならナンバーワンの平ボディは自分で架装を施したりしているうちに愛着も沸いてくることでしょう。架装次第で様々な姿を見せてくれる平ボディはトラック版のモデルのようですね。是非用途に合った平ボディを見つけてください!