トラックの形状はさまざま!一般的な上物の種類と特殊形状をご紹介!

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銀色トラックボディ横

トラックはシャーシと呼ばれる枠組みと、上物と呼ばれる荷台を組み合わせることで完成します。上物にはさまざまな形状があり、トラックを選ぶうえで重要な部分です。

今回は、一般的な上物の種類と特殊な形状のトラックについてご紹介いたします。

■小・中・大型トラックの形状

・平ボディ

荷台の周りを「あおり」と呼ばれる板で囲んだシンプルな形状のトラックです。あおりの左右と後方はフラットに開くので、荷物の積み下ろしが簡単に行えます。

荷台の後方に、荷物の積み下ろしを補助する昇降装置を装備したタイプもあります。

・バンボディ

アルミでできた箱型の荷台を採用したトラックです。汎用性が高く、小~大型車まで幅広い種類のトラックに見られます。

後方の開閉ドアは観音開きになるタイプや上下にスライドするタイプ、また昇降装置を装備したタイプもあるため、用途に合わせて選べます。

・ウィングボディ

荷台の両側が鳥の翼のように広がる形状をしたトラックです。側面が大きく開くため、バンボディよりも荷役作業の効率化が図れます。

また、荷台の枠を幌で覆った「幌ウィング」と呼ばれるタイプもありますが、幌は安価で扱いやすい反面、耐久性に欠けることから「アルミウィング」が主流です。

幌ウィングは小・中型車に、アルミウィングは中・大型車に多く見られます。

・冷凍冷蔵車

荷台に冷凍冷蔵装置を装備した箱型のトラックです。庫内が2室に仕切られたタイプは、温度の異なる荷物を前方と後方に分け、それぞれ適温を保ったまま運搬できます。

また、ウィングボディの冷蔵冷凍車も存在し、主に温度管理が必要な野菜や果物、生花、精密機器などの運搬に利用されています。

■特殊な形状・仕様のトラック

・ダンプ車

ダンプから土をおろしている画像

荷台を立ち上げ、荷物を滑り下ろす仕様のトラックです。ダンプの呼び名は荷台が傾く方向によって異なり、後方のみに傾くタイプを「リヤダンプ」、横に傾くタイプを「サイドダンプ」、横と後方に傾くタイプを「三転ダンプ」と呼びます。

また、ダンプには土砂を運搬する「土砂ダンプ」のほか、軽量物の運搬に適した「土砂禁ダンプ」、鉱山の採掘場などで活躍する「重ダンプ」などさまざまな種類があります。

・セルフ/セーフティローダー

黄緑色セルフローダー

自走できない重機や物流機械の運搬などで使用されています。セルフローダーはアウトリガーを伸ばして車両の前方を持ち上げ、荷台が傾斜する形状です。一方、セーフティローダーは荷台自体を後方にスライドさせることで緩やかに傾斜します。

・クレーン付き

クレーン付き車両は、建設現場や造園業、運輸業などで使用されているトラックです。

通常のトラックに簡易クレーンの架装を施した形状の車両を「ユニック車」と呼び、クレーンの操作はレバーや無線操縦、リモコンなどで行います。

また、キャビンとクレーンの操作席が分かれている形状の「トラッククレーン」もありますが、最近ではキャビンでクレーンの操作もできる「ホイールクレーン」が主流になりつつあります。

・トレーラー

トラックとは異なり、トレーラーにはキャビンがないので自走できません。そのため、「トレーラーヘッド」と呼ばれるけん引車と連結させて移動します。

トレーラーは大型トラックより車体が大きく、積載できる荷物の量も多いため、作業現場でトレーラーヘッドと切り離せば荷役作業の効率化が図れます。

これらの他にもパッカー車やミキサー車など、さまざまな形状のトラックが幅広い業界で活躍しています。上物にもそれぞれ異なる特徴や役割があるので、業務に合わせて適したトラックを選びましょう。

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