トラックは多くのエネルギーを使って走っています。そのため、燃費に悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はトラックの燃費向上方法をご紹介します。少しでも燃費向上させたい方はぜひ参考にしてみてください。
■トラックの燃費向上を意識した運転のポイント
まずは運転方法による燃費向上のポイントを3つご紹介いたします。
・丁寧な運転を心がける
いつでも丁寧な運転を心がけることが燃費向上につながります。スピードの出しすぎはもちろん、急停車や急発進はエンジンへの負担も大きくなり、消費する燃料も大きくなってしまいます。できるだけ運転は丁寧に行い、エンジンに負担を掛けないことが燃費向上のためには重要です。
自分の運転状況を改善するために、タコグラフを活用するのも有効です。タコメーターのグリーンゾーンでシフトチェンジを行うことで、エンジンの回転数を抑えられるでしょう。また、日頃の運転状況を確認し、意識づけることも大切です。
・シフトアップは早めに
シフトレバーを低いギアから高いギアに急激に上げると、非常に燃料の消費が多くなります。最大までアクセルを踏んだ場合、低速運転の3倍もの燃料を消費するともいわれており、急激な速度アップは燃費に悪影響です。
早めにシフトアップをすることで、燃料の消費を最小限に抑えることができますので、できるだけ余裕をもってシフトアップをするように心がけてください。
なお、全日本トラック協会のエコドライブ推進マニュアルでは、低速ギアでスピードを上げると20~40%も燃費が悪くなると発表しています。ギアは1段上にしておきましょう。
・速度に気を付ける
速度は出しすぎないこと以外に、できるだけ一定の速度で走行するとエンジンへの負荷を最小限に抑えることができるため、燃費の向上につながります。
スピードを出しすぎるとエンジンへの負荷以外に、トラックのような車体が大きな車は空気抵抗も増加してしまいます。特に高速道路では影響を受けやすいため、運転速度を一定に保つためにオートクルーズを活用するなども手段として考えておきましょう。
■管理方法による燃費向上のポイント
続いて車体の管理方法による燃費向上のポイントを3つご紹介いたします。
・定期的なメンテナンス
いくら運転に気を付けていても、トラックの状態が悪ければ燃費向上は難しいでしょう。トラックにはエンジンオイルやタイヤ、エアフィルターなど多くのパーツが燃費に影響を及ぼします。
特に劣化しやすいエンジオイルはこまめな交換を心がけるなど、日頃から状態をチェックしておくことが大切です。3か月に1度は交換するようにすると、燃費が下がりにくくなります。
・空気圧を高めにする
空気圧は極端に高い、または低いと燃費の悪化やタイヤの消耗を早める原因になります。しかし、空気圧は安全な範囲で高めにすることで路面との抵抗が軽減され、燃費向上につながりますよ。やりすぎは禁物なのであくまでも安全な範囲で行うことが大切です。
注意点として、走行中は摩擦によってタイヤ内部の空気圧が上がります。よって走行中の状態を考えてタイヤ圧を設定するようにしましょう。
併せて低燃費タイヤを導入するなども効果的です。
・車体パーツに工夫
昨今は環境問題への関心が高まっており、さまざまな低燃費アイテムやカー用品が誕生しています。
なかでも有効とされているのが低燃費タイヤですが、ほかにも軽量素材であるアルミ製の部品に交換することで車両総重量が減るため、燃費向上に役立ちます。ホイールやサイドバンパーなど、車両にあったパーツへの交換を検討してみましょう。
また、走行中のトラックの空気抵抗を軽減させる「エアデフレクター」という装備もあります。搭載することで空気抵抗を減らして燃費向上につながるため、こちらも確認してみるとよいかもしれませんね。
燃費向上は費用面だけでなく、環境面でも大きな意味があります。エコドライブを意識し、経済と環境の両方によい結果をもたらしましょう!