トラックタイヤの空気圧を点検する方法と適正値について

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トラック空気圧

トラックを安全に走行するためには、タイヤのメンテナンスが非常に重要です。空気圧が適正値に保たれていると快適に走行できるだけでなく、多くのメリットがあります。

今回は、トラックタイヤの空気圧の適正値や点検方法についてご紹介いたします。

■トラックタイヤの空気圧の適正値は?

トラックタイヤ横画像

まずはトラックタイヤの空気圧についてご説明いたします。

・トラックのサイズ別の最大空気圧

トラックタイヤは車両の大きさによって最大空気圧が異なります。

・小型トラック(1トンクラス)…350~600kpa

・小型トラック(1~3.5トンクラス)…450~650kpa

・中型・大型トラック・バス…700~900kpa

車両が大きくなるほど支える力が求められるので、高い空気圧が必要です。

・空気圧を適正に保たなければいけない理由

タイヤには、荷重支持機能、駆動・制動機能、緩衝機能、安定機能の4つの機能があります。また、この他にも燃費性能の高さ、耐久性の高さ、居住性能の高さも求められます。

これらを十分に発揮させるためには、適正な空気圧を維持することが非常に重要です。

・タイヤの空気圧が適正じゃないとどうなる?

タイヤの空気圧は高すぎても低すぎてもデメリットがあります。高すぎるとタイヤのセンター部分に負荷がかかりセンター摩耗が起こる、乗り心地が悪くなる、トレッド面(接地面)が傷つきやすくなるなどが挙げられます。

一方で空気圧が低すぎるとタイヤのトレッド面が増え、外側と内側が摩耗する原因につながります。また、摩擦が増えると燃費が悪化するだけでなく、ハンドル操作や乗り心地にも悪影響を与えかねません。

・点検は2週間に1回のペースがおすすめ!

タイヤの空気圧はこまめに確認しましょう。点検は1か月に1度程度が目安ですが、トラックは長距離走行や負荷荷重によって空気圧が低下しやすいため、2週間に1度を目安にすると安心です。

■トラックタイヤの空気圧を点検する方法

空気圧点検工具

こちらではトラックタイヤの空気圧を点検する方法についてご紹介いたします。

・タイヤの適正空気圧を確認

一般的には運転席のドア開口部に記載されていますが、見当たらない場合は取扱説明書やインターネットで検索して確認しましょう。前輪と後輪では適正値が異なることもあるので、注意してください。

どうしてもわからない場合や不安な場合は、ガソリンスタンドや整備工場へ依頼するのがおすすめです。

・タイヤが冷めているかを確認

特に長距離走行をした後のタイヤは摩擦により熱をもち、タイヤ内部で熱膨張が起こります。熱膨張が起こっていると正確な空気圧が測定できないので、タイヤが冷めるまで待ちましょう。

・タイヤゲージで空気圧を測定

ガソリンスタンドやカー用品店などでプロに確認してもらう方法以外に、自分でタイヤゲージを使って測定する方法もあります。タイヤゲージを使って自分で測定する手順は下記の通りです。

  1. タイヤのエアバルブを開ける
  2. エアバルブにエアゲージのホースを装着する
  3. 空気圧をモニターで確認する

・空気圧を適正値に調整する

タイヤの空気圧が適正値でない場合、空気量を手元のプラスとマイナスのボタンで調整します。ダブルタイヤの場合、内側と外側は同じ空気圧にしましょう。空気圧が異なると片側にだけ負担が大きくなってしまい、タイヤが損傷するだけでなく、事故につながりかねません。

また、タイヤの見た目では空気圧の変化がわからないため、必ず空気圧の調整は数値をモニタリングしながら行なってください。

適正値に調整できたら、エアバルブのキャップを忘れずに閉めましょう。

トラックの燃費はタイヤの空気圧によっても左右されます。安全で快適な運転をするためにも、トラックの空気圧をこまめに確認しましょう。

 

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