トラックのよくあるトラブルにバッテリー上がりがあります。誰にでも起こりうるトラブルだからこそ、原因から対処法まで覚えておくと安心です。今回はトラックのバッテリー上がりの原因と対処法、バッテリー交換の目安などをご紹介いたします。
■トラックのバッテリー上がりの原因とは
・ライトの消し忘れ
バッテリー上がりの原因として最も多いのが、ヘッドライトや室内灯などのライトの消し忘れです。ヘッドライトの場合は2時間、室内灯なら5時間ほど付けっぱなしにしているとバッテリーが上がってしまいます。トラックを降りる際はライトがきちんと消えているか、確認する習慣をつけましょう。
・消費電力が多い
エアコンやオーディオなどの使用が原因で、バッテリーが上がってしまうこともあります。走行中はバッテリーが充電されているため心配はありませんが、渋滞中や駐車場での休憩時などは、電力の使い過ぎに注意しましょう。
・充電が不足している
長期間トラックに乗っていなかった場合、充電されていた電力が自然に放電されてしまい、バッテリーが上がってしまうこともあります。バッテリーの状態によって異なりますが、およそ3か月程乗っていない場合はバッテリーが上がっている可能性があるので注意しましょう。
・寿命が近いサイン
バッテリー上がりの原因は、バッテリーの寿命が近付いていることを意味する場合もあります。バッテリーの寿命はトラックの乗り方によって1~3年と大きな差があるため、メンテナンスを欠かさずに行なって長持ちさせましょう。
■トラックのバッテリー上がりの対処法
・まずはセルモーターを確認
キーを回してセルモーターが回った場合は、バッテリーに問題はありません。キーを回してもセルモーターが回らない場合は、バッテリーが上がっていると考えられます。
・ジャンピングスタートを行う
ジャンピングスタートとは、バッテリーを充電する方法のことで、救援車とバッテリーをブースターケーブルでつないで行います。ただし、救援車のバッテリーもトラックと同じ24Vであることと、ケーブルが24V用のものであることの2点に注意してください。
・ジャンプスターターを使用する
ジャンプスターターは携帯用の充電器のことです。ジャンプスターターを所持していれば、1人の場合でもトラックのバッテリーを充電できます。
・ロードサービスを利用する
自分で対処するのに自信がないという場合は、ロードサービスに依頼するのがおすすめです。JAFなどのロードサービスに依頼すれば、プロの経験と技術で素早くバッテリー上がりに対処してもらえますよ。
■バッテリー交換の目安と費用について
・バッテリー交換の目安と費用
トラックのバッテリー交換の目安は、使用開始から2年、もしくは20,000kmの走行距離が
目安と言われています。交換費用は4,000~5,000円が相場です。
大型トラックの場合は、バッテリー交換にバッテリーカバー脱着工賃が含まれることもあるので覚えておきましょう。バッテリー本体の価格は安いものだと2,000円ほどですが、高性能なものは50,000円ほどで販売されています。
・バッテリー交換は自分でもできる?
結論から言えば、バッテリーの交換を自分で行うのは避けたほうがよいでしょう。ショートや感電、やけどの恐れがあるためです。また、トラックの電気系統に不具合が出てしまい、動かなくなってしまう可能性もあります。これらのことから、バッテリーを自分で交換するのはあまりおすすめできません。
■まとめ
トラックのバッテリーが上がってしまった場合は、救援車を呼ぶかロードサービスに依頼をしましょう。バッテリーの交換は無理に自分で行わずにプロに依頼して対処するのがおすすめです。