これさえ踏まえれば重機買取査定が高額になる

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重機の買取査定は、一般的な自動車とは事情が異なります。買取業者は、重機の何を見て価格を決定するのでしょうか。査定時に知っておきたい重機高価買取のコツをお教えします。

重機の査定で金額を左右する要素をチェック

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重機買取は、普通自動車と異なり買取業者が少なく、インターネットを利用して探すのが一般的です。
しかし、インターネットで高額に買取ってくれる業者をいくつか見つけたとしても、重機の状態によっては買取金額が思ったよりも下回るケースがあります。
では、重機買取業者は重機のどこをチェックして買取査定金額を決めているのでしょうか?買取金額の基準と金額に影響を及ぼす要素を以下にまとめてみました。

① 重機買取金額の基準

  • 重機の種類
  • 重機のスペック
  • 重機のメーカー
  • 新車時の価格
  • 年式型式

重機の買取業者では、上記の基準に沿って査定を行います。

②金額に影響しやすいところ

  • メンテナンス状況

 

メンテナンス状況は、重機の買取査定に影響します。
買取査定に出す重機のユニットやシステムなど、どこかに異常が起こっていたらその部分の部品全交換・オーバーホールをせざるを得なくなるので、査定金額が減ってしまいます。最悪の場合だと、買取を断られます。
高い査定金額を得るために、普段からメンテナンスを怠らないようにしましょう。

・カスタム(改造)状況
重機などの特殊車両を扱う業界では、カスタムは当たり前のように行われています。しかも、買取査定においてプラス評価される要素にもなります。カスタムでプラス評価される条件は、利用環境に応じて操縦士が使いやすさを感じるかどうかです。

・ゴミが集まりやすい箇所をふさぐために養生を施す
・速やかにパーツの取り換えができるよう作業用工具を取り付けている

例えば、上記のようなカスタムなら、査定士から高評価を得やすいです。しかし、逆に重機本来の機能を邪魔するようなカスタムを施すと、買取金額を下げてしまうので気を付けてください。

・必要書類や付属品の有無
重機関連書類や付属品は、重機買取査定金額を左右する意外な要素です。なぜなら、業者側で重機の名義変更代行や再販を行う際に必要となるからです。書類を紛失してしまう方も多いので、普段から保管場所に注意してください。
ちなみに、重機査定で買取金額がプラスになる書類が「正確なメンテナンス履歴」です。この書類は、再販前のメンテンナンスに役立つのと、次の利用者にとって有益な情報となるからです。もしお持ちなら、査定前に必ず用意してください。

③金額に影響しにくいところ

  • 多少のキズ
  • さび
  • 多少の凹み

 

重機の買取査定は、主に稼働時間や各部分の状態を念入りにチェックします。
機材運搬・穴掘り・泥除去など特殊な作業を行う重機では、一般的な自動車と異なり、多少のキズ・サビ・凹みは当たり前です。そのため、査定では重要視されないので、それほど気にする必要はありません。

では次に、買取査定依頼の時に間違いがちな、油圧ショベルの違いについて見てみましょう。

ユンボ・パワーショベル・バックホーって何が違う?

働く自動車としてメジャーなユンボ・ショベルカー・バックホーは、同じように見えて違いがわかりにくいですね。これらは、どれも「油圧ショベル」です。同じ重機なのに、なぜいろんな名称が確立されているのでしょうか?

①ユンボ
元々、ユンボはフランスのシカム社が開発製造した油圧ショベルに与えられた製品名のことを指します。
日本で、ユンボの名が浸透したのは、1960年代初頭に、現在の三菱重工業がシカム社との技術提携により、国内でも油圧ショベル生産がスタートしたことがきっかけです。国産で作られた第一号の名称がユンボと呼ばれたそうです。

② ショベルカー
ショベルカーは、製品名ではなくニックネームです。油圧ショベルを一般の人に「あの作業用車か」と認識させるために生み出された呼び名で、主にマスコミ関係で広く使用されている。

③ バックホー
ショベルカー同様、製品名ではなくニックネームです。主に行政の間で使用されます。

このように、油圧ショベルは使用される場面で呼び方が変わることがわかります。
よく混同されがちですので、違いについてしっかり覚えておきましょう。

人気の高いユンボベスト5

それでは、例としてユンボについて詳しく見ていきましょう。
ユンボの中でも人気が高いものを、特徴とあわせて紹介していきます。

(コマツ建機 PC40MR-3)

 

人気の秘密は、泥オチ機能を搭載していることです。そのため、土砂運搬・解体作業においてスムーズに操作ができます。また、作業中に転倒しても内部のオペレーターが負傷しないよう安全に作られています。

(コマツ建機 PC128US-8)

コンパクトなフォルムをしているので、狭所作業で大活躍です。
また、オプションのアタッチメントやハサミ付きバケットも使い勝手抜群なので、人気があります。

(日立建機 ZX30U-5B)

4パターンのすぐに切り替えられるレバーを搭載しているので、あらゆる現場で活躍できるのが人気の秘訣です。

(ヤンマー VIO20)

旋回力抜群のミニユンボ。あらゆる狭所での作業にうってつけで評判です。

(住友 SH225X-3B)

強靭なアームとバケットによって、巨大岩石も軽々破壊できるパワフルなユンボです。後方超小旋回ショベル搭載で小回りも良いため、都心部の工事現場で重宝されています。
こうしたユンボは買取も強化されている場合があるので、査定に出す際は強化買取がされていないかというところもチェックしてみましょう!

ユンボ買取に役立つポイント5選

ユンボの買取時に役立つポイントをピックアップしてみました。
査定に出す前に確認しておくことで、査定額のアップも期待できますよ。

(年式・稼働時間)

→査定では、アワーメーターで重機の良し悪しをチェック
→稼働時間は4000時間以内なら買取価格は高くつきやすい
→稼働時間が4000時間を超えていたら、故障が出やすくなるので買取価格も下落しやすい

刻印の状態)

→錆や汚れによって番号が確認できないと、輸出に引っかかることがあるので落としておく

(キャビンや・キャノピーの状態)

→付着した土や泥を落とすだけで査定での印象がよくなる
→シートの多少の破れなどは査定に響きにくいので特に気にしなくて良い

(キャタピラの状態と使用素材)

→土や泥の汚れがつきやすい箇所なので、査定前に高圧洗浄機で洗っておくと印象が良くなる

(アタッチメント有無)

→アタッチメントは、単品だけでもそれなりの価値がある。揃えておくと買取金額アップする

重機を廃棄するのはもったいない!まずは業者に連絡してみよう

いかがでしょうか。重機は普通自動車とは査定方法なども違うため、専門的な知識が必要となることもあります。素人目に見たら廃棄するしかない重機でも、査定をしてみることで思わぬ査定金額がつくかもしれませんよ。
廃棄を検討する前に、まずは買取業者に査定を頼んでみてください。
また、買取の際は紹介したチェックポイントを忘れないようにして、査定金額のアップをめざしてみましょう!

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