買取りトラック記事

フォークリフトのマストは全部で3種類!違いを知って活用しよう

フォークリフトの先端についている爪(フォーク)部分を支える支柱のことをマストと呼びますが、マストにも種類があることをご存知でしたか。マストは3種類あり、用途によって使い分けることが大切です。
今回はフォークリフトのマストについてご紹介いたします。

 

■フォークリフトのマスト、3種類について

まずは3種類のマストについてご説明いたします。

 

・マストの種類について

マストの構造はフォークが装着しているインナーマスト、レールの役割を果たすアウターマスト、フォークの上下運動をさせるシリンダと呼ばれる部分に分かれています。
マストが異なることで、用途の目的や、荷物を上下させることができる高さが変わります。

 

①スタンダードマスト

一般的なマストの種類でSTDマストとも呼ばれます。フォークリフトの標準装備である場合、スタンダードマストが付いています。
価格、視界の開け方、メンテナンス性のバランスが取れたタイプで、揚高はフォークリフトの種類によって多少の違いはありますが、大体2,500~3,000mmくらいに設定されています。

 

②ハイマスト

スタンダードマストよりも揚高設定が高いマストで、高所に荷物を上げる際に利用されるタイプです。ハイマストの場合、メーカーや種類によって差はありますが、およそ3,000~6,000mmの高さまで荷物を上げることが可能になっています。

 

③フルフリー3段マスト

フルフリーマストは上記のスタンダードマストとハイマストとは異なる構造をしています。
フルフリーマストではフォークが最上位まで上がると、次に2段目のマストが上昇をします。スライド式の梯子のようになっていると説明すると分かりやすいでしょうか。
フルフリー3段マストは上昇するマストが3つあります。フルフリーという機能があるため、荷物を一定の高さまで持ち上げても車高が上がりません。他のマストはフォークを上げると同時にインナーマストが上昇するため、車高が高くなります。
揚高は種類によって異なりますが、およそ4,300~6,000mmくらいに設定されています。

 

■ハイマストとフルフリー3段マストのメリット

ハイマストとフルフリー3段マストのメリットは何があるのか、こちらでご紹介いたします。

 

・ハイマストのメリット

高くまでフォークを上げることができますが、フルフリーマストタイプとは異なりシリンダがなく視界が開けていることが挙げられます。

 

・フルフリー3段マストのメリット

フルフリーマストの機能を上手く使うことで狭い場所でも通行が可能な点が挙げられます。
限られた場所で荷物の上げ下ろしが可能なため、コンテナなどの狭い場所で使うことができることもメリットといえます。

フォークリフトを使う場所によって、どちらが向いているのかを検討しておかないとハイマストでは通れないなどトラブルが起こってしまいます。

 

■フォークリフトのマストで多い事故とは?

フォークリフトは倉庫や物流に欠かせない存在ですが、毎年事故が多発しているため、取り扱いには非常に注意が必要です。最後にマストの事故についてご紹介いたします。

 

・高さを忘れて走行

よくある事故の一つが、フォークの高さを忘れて走行してしまうということです。
これは初心者、熟練者問わず起こりがちな事故の要因になっています。
荷物を積んだまま走行するとバランスを崩して転倒しやすくなるほか、出入り口などにぶつかってしまうことがあります。
フォークリフトを走行させる際は必ずフォーク部分を下げ、マストも下がっていることを確認しましょう。

 

・マスト周りは必ず空けて置こう

荷台からフォークリフトの運転席に移動する際、荷台部分からマストの間を通って移動していませんか?
移動中にレバーが体に触れると、動き出したマスト部分に頭部を挟まれかねません。これは実際に死亡事故が多発している事故でもあります。
安全にフォークリフトを使うためにも、移動は面倒でも必ず一度地上に降りてから作業をしましょう。
巻き込まれないためにも、マストの周囲には何も置かないことを心がけることが大切です。

 

■フォークリフトのマストの高さについて

フォークリフトを操作する際に気を付けたいのがマストの高さについてです。
マストは種類ごとに高さが異なることはご紹介しましたが、他にも気を付けたいことや覚えておきたいことがありますので、こちらでご紹介いたします。

 

・ディーゼル車とバッテリー車で異なるフォークリフトのマストの高さ

1,500kgあるフォークリフトのマストの高さは平均で1,970㎜~1,995㎜と、メーカーごとに若干の差があるようです。

マストの高さはディーゼル車とバッテリー車の場合でも異なります。
同じ重量のフォークリフトを動力の違いで比較すると、ディーゼル車の方がやや高めの設定となっていますが、理由は設計上の誤差となります。

 

・マストの高さ制限

フォークリフトを毎日操作していると、つい忘れてしまいそうになるのがマストの高さ制限です。倉庫など、フォークリフトを使う場所によってマストの高さ制限が設けられているので注意しましょう。
荷物を積みながら走行する際は、事故を防止するために必ず床から15~20cm程度の高さまでフォークを下げ、マストを後ろに倒すよう徹底してください。
日頃から自分が走行している場所の高さ制限を意識する癖をつけておきましょう。

 

・制限がある場所での対策

「高い場所にある荷物を取りたいけれど天井にぶつかりそう…」そんな時はフルフリー機能が付いているフォークリフトの導入を考えてみてはいかがでしょうか。
フルフリー機能付きのフォークリフトの特徴は、マストの高さを変えずにフォークだけを最大の高さまで上げることができる点です。三段マスト機能とフルフリー機能がどちらも付いているタイプであれば、高い場所の操作でも非常に活躍します。

 

・高さ制限をうっかり忘れないためには

うっかり高さ制限を忘れそうになる場合は、忘れないような対策することが大切です。
例えば目につきやすい柱などに、高さ制限があることを表示するテープを貼っておくなどが挙げられます。最近は高さ制限のガードを設置しているところもあるようですが、硬い素材のガードを設置すると、フォークリフトがぶつかった際に転倒してしまう危険性があります。ガードを設置する場合は素材や周囲の状況にも気を付けておきましょう。

 

■フォークリフトはマスト以外にも注意しよう

フォークリフトの操作で気を付けたいことはマストの高さ以外にもたくさんあります。こちらではマストの高さ以外の注意点を3つご紹介いたします。

 

・チルト操作

フォークリフトのマストは前後に倒すことが可能。この役割を果たすのが「チルト機能」です。荷物を下ろすときはマストを前に倒し、走行中は後ろに倒して荷物を落ちにくくするための機能です。

荷物を積んでいる状態で、マストが前方に傾いているとバランスが取れず非常に危険です。チルト機能を利用する際は地上から10cmまでの近い距離でしか行わないこと、荷物の上げ下げをする際はマストが斜めになっていないことを必ずよく確認しましょう。

 

・安全な服装

フォークリフトを操作する際は服装にも気を付けてください。労災防止のために必ずヘルメットや保護帽を着用しましょう。ヘルメットは顎部分のひもが緩んだ状態にならないよう、しっかり調整することも忘れないでください。髪が長い場合は視界を遮らないよう後ろにまとめておきます。怪我をしないよう必ず長袖長ズボンを着用し、足元はサイズの合った安全靴を履くようにしましょう。

 

・ヘッドガードについて

ヘッドガードは頭上から荷物が落ちてきた際に運転者を守るための装置です。通常、フォークリフトには標準で装備されています。ヘッドガードは条件次第で必須ではないこともありますが、安全性を高めるためにも改造や外すことは避けてください。

 

 

 

フォークリフトのマストは非常に重要な部分です。気を抜いて運転をしていると熟練のドライバーであっても大きな事故に繋がりかねません。
マストの高さがあるものは、必ず走行前にフォークを下すように意識することが事故を防ぐためには必要です。可能であれば倉庫内でフォークの位置を確認できるように、柱などにテープを貼るなどの工夫をしましょう。
また、フォークリフトの運転時は必ずヘルメットの着用をするようにして下さい。

ユニック車の過巻き防止装置は故障しやすい?気をつけるべきこととは

ユニック車の安全性を高めるために必要不可欠な過巻き防止装置ですが、誤作動や故障が多いとも言われています。安全にユニック車を使うためにも、適切な扱い方を覚えておきましょう。
今回はユニック車の過巻き防止装置についてご紹介いたします。

 

■過巻き防止装置とは

 

ユニックのワイヤーロープに関するトラブルが起きないために付けられている安全装置が過巻き防止装置です。他には巻き過ぎ防止装置と呼ばれることもあります。
ワイヤーロープの巻き取りドラムに連動して回転数から状況を把握するタイプ(間接式)と、ブームの先端に重りを下げて、フックが重りと触れることで過剰に巻き過ぎたことを把握するタイプ(直働式)があります。直働式は巻き下げ位置の制限ができない点に注意が必要です。

 

■過巻き防止装置が故障するとどうなる?

もしユニックの過巻き防止装置が故障するとどうなるのでしょうか。こちらでご紹介いたします。

 

・荷物の落下

過巻き防止装置が故障していると、荷物を吊り下げた際にどの程度ワイヤーロープに余裕があるのかが把握できなくなります。
過巻き防止装置が正常に働いていると、巻き過ぎた際にユニックが停止しますが、働いていないと過巻き状態に陥り荷物の吊り下げが正しく行えなくなります。
反対に過戻しを行っても気が付かず、荷物を落下させてしまいかねません。

 

・ワイヤーロープの切断

荷物の落下に関係するのが、ワイヤーロープの切断です。過巻き状態になると、巻くワイヤーがないにも関わらず、ユニックがワイヤーを巻こうとします。するとワイヤーロープがどんどん無理な力で引っ張られてしまい、最終的に切断されてしまいます。
荷物を吊り下げている状態では、重大な事故につながりかねません。実際に過巻き防止装置が故障していたことにより、ワイヤーロープが切断されて大きな事故が起きた事例があります。

重大な事故を起こさないためにも、ユニックの過巻き防止装置が故障していないか徹底的に確認するようにしましょう。

 

■過巻き防止装置の故障を防ぐためには

過巻き防止装置の故障が非常に危険なことはおわかりいただけたと思いますが、装置の故障を防ぐには具体的にどうすればよいのでしょうか。
こちらでユニックの過巻き防止装置を故障しにくくする方法についてご紹介いたします。

 

・点検

日常的に行う検査では、何も負荷をかけない状態でユニックを操作します。過巻きと過戻しを行い、過巻き防止装置が正常に作動するかを確認しましょう。この点検はクレーン等安全規則第36条で始業前の点検として義務付けられています。
また、定期的に部品の交換を行うことも大切です。
交換時期は4年とされていますが、もし異常が見られた場合は交換時期がまだ先であっても必ず交換するようにしましょう。

 

・改造はしない

過巻き防止装置が作動すると作業が行いづらくなると感じても、改造することは避けましょう。
過巻き防止装置は安全な作業に必要だから設置されています。勝手に手を加えることは自分だけでなく、周囲の人間にも危険です。
また過巻き防止装置などの安全装置が、正常に機能しない状態での貸与は禁じられています。

 

・操作上の注意点

過巻き防止装置は安全装置なので、使用している際に、常に過巻き防止装置が作動するような状況にすることは避けてください。
過巻き防止装置は消耗品です。過剰な負担をかけ続けると故障や損耗につながりかねません。
過剰に負荷をかけ続けていると正常に作動しなくなり、万が一の時に対応できなくなってしまいます。

 

 

過巻き防止装置の故障があるにも関わらず、修理をせずにユニック車を使用したことで起きた事故があります。過巻き防止装置の状態確認はもちろん、自分や周囲の人が安全でいられるためにも、ユニック車の扱いは慎重に行いましょう。

 

フォークリフトが故障した?よくある故障や対処法とは

重たい荷物の移動で活躍するフォークリフトですが、点検やメンテナンスを怠ると動かなくなってしまいます。日頃から気を付けていても、故障を避けることはできませんので、いかに故障しにくくするかが重要です。
今回はフォークリフトの故障についてご紹介いたします。

 

■フォークリフトでよくある故障と対処法

まずはフォークリフトでよくある故障と対処法についてご紹介いたします。

 

・フォークリフトが動かない

まずはバッテリー残量を確認してみましょう。仮にバッテリー残量が十分でも、バッテリーが上がっていると動かなくなりますので併せて確認しておきましょう。
また、フォークリフトの種類によっては座席位置が正しくないと安全装置が作動して動かない場合もあります。

 

・充電されない

充電器がきちんと接続がされているにもかかわらず充電ができない場合は、充電器のヒューズが故障しているかもしれません。専門家にヒューズの交換や修理を依頼しましょう。
また、充電をする際には充電コードを挿した後に充電ボタンを押さなければなりません。充電されていない場合は再度正しい手順で充電を試してみましょう。

 

・電源が入らない

電源が入らない場合は、シートスタンドを空けてバッテリープラグが抜けていないかを確認しましょう。
緊急停止が作動するとバッテリープラグが抜けてしまうので、直近の使用で緊急停止がなかったかも確認してください。

 

■フォークリフトの故障に関する注意点

フォークリフトの故障を起こりにくくするには、日頃からこまめな点検やメンテナンスが必要です。こちらではフォークリフトの故障を起こりにくくするためのポイントをご紹介します。

 

・必要な点検

フォークリフトには労働安全衛生規則によって、3つの車両管理義務が設けられています。

 

①年次検査
1年以内ごとに必要になる検査。有資格者、または検査業者による実施が必要。検査記録は最低3年間の保存が必要。違反すると50万円以下の罰金刑に処される。

 

②月次検査
1カ月に1度必要になる検査。有資格者でなくても検査可能。年次検査と同様、検査記録は3年間の保存が必要。

 

③始業点検
フォークリフトを使う前に毎回必要になる点検。異常がある場合、速やかに修理などの措置が必要。

 

・各部品を定期的に交換する

フォークリフト本体に問題がなくても、各部品が消耗していたり、傷んでいる場合は交換が必要です。
部品ごとに交換時期の目安が指定されていますので、予備の部品管理も徹底しておきましょう。
異常や疑問がある場合は、まずフォークリフトを購入した販売店に相談することをオススメします。
ですが、長く使っている場合は保証期間が切れていることもあります。
もし保証期間が切れている場合は、修理専門の業者など、フォークリフトの資格を有する整備士が在籍している業者に連絡しましょう。

 

・中古品の購入はバッテリー状態にも注意

中古のフォークリフトは新車よりも安く購入できるので、コストを抑えたい場合には非常にオススメです。
しかし、消耗品であるバッテリーが寿命に近い状態だと、満足な作業を行えず、業務に支障が出ることもあります。
中古のフォークリフトを購入する場合は、購入前にバッテリーの状態を確認しておきましょう。

バッテリーは高価なので、寿命が近い場合は再生バッテリーの利用を検討するのもオススメです。
再生バッテリーなら純正品よりも安く購入できることがあります。寿命が近いフォークリフトを購入する場合は、一緒にバッテリーの購入も検討しましょう。

 

 

フォークリフトは毎年事故が報告されており、安全に使い続けるためには点検が必要不可欠です。故障が発生した際はできるだけ早く修理をしてください。

 

バスで多い故障は何?対処法などをご紹介します!

多くの乗客を乗せるバスは不具合が起こると業務に大きな影響を及ぼしてしまいます。もし故障が起きたら迅速に対応することが必要です。
今回はバスで多くみられる故障と対処法についてご紹介いたします。

 

■バスで置きやすい故障の内容

まずはバスで故障が多いとされている場所を5か所ご紹介いたします。

 

・エア

バスを含む、トラックなど大型の車両にはエア(圧縮空気)が使用されており、主にブレーキの動作を行っています。
バスの場合、エアはクラッチやドアの開閉などにも使われています。エアが故障すると空気が重鎮されなくなり、バスが正常に動かなくなってしまいます。

 

・扉

エアが十分にない状態以外に、人や物が近くにある状態だと、バスの安全装置が作動して警告灯が点灯します。
警告灯が点灯している状態では扉の開閉が行えません。しかし、警告灯が点灯していないにもかかわらず扉が動かなくなることもあります。

 

・警告灯

水温が上がりすぎると水温警告灯が点灯します。水温が上がりすぎるとエンジンがオーバーヒートを起こしてしまいます。
警告灯の点灯以外にオイル焼けの反応やエンジンから発煙しているとオーバーヒートの可能性が高いです。
しかし、中には水温が高くなっていないにもかかわらず警告灯が点灯することもあります。

 

・エアコン

路線バスの場合は頻繁に扉が開閉することに加えて車体が大きいため、車内の温度が冷えにくく暖まりにくい状態になります。
普通自動車に比べて高性能のエアコンを搭載していますが、エアコンガスが不足して冷房が効きづらい、冷却水が不足して暖房が効きづらいといった故障が発生することもあります。

 

・運賃箱

最近はICカードや電子マネーを利用する乗客が増えていますが、現金を使う乗客もまだまだ多くいます。
ICカードや電子マネーが使えない場合は運賃箱の故障が考えられますが、両替機の場合は旧硬貨や旧紙幣に対応できないといったことが原因であることも考えられます。

 

■バスの故障時にできる対処法

不具合が起きた時、すぐに対処することで乗客への影響を軽減することができます。ここからは故障が起きた際の対処法をご紹介いたします。

 

・エア

通常ならバスのエンジンが動くと同時に重鎮されますが、エアが重鎮されない場合は修理が必要になります。
エアが正常に作動するかは始業前の点検時に必ず確認し、速やかに整備できるように努めましょう。エアの故障を放置すると運転中に支障が出るため非常に危険です。

 

・扉の故障

周囲に人や物がない場合は、まず扉のセンサーが汚れていないか確認しましょう。
汚れがある場合は拭き取ります。エアの不具合が原因の場合は、手動で開け閉めをすることになります。

 

・オーバーヒート

オーバーヒートを起こす原因は冷却水の不足です。まずは冷却水が十分にあるか確認しましょう。
車体の下から水が出ている場合や冷却水の減りが早いと感じた時は冷却水が漏れている可能性を疑いましょう。

 

他にもウォーターポンプの故障で、冷却水がうまく循環されずオーバーヒートを起こしてしまうこともあります。
また、水温が正常であるにもかかわらず水温警告灯が点灯しているなら、水温センサーの故障が原因かもしれません。
オーバーヒートは重大な事故を引き起こす原因になるので、速やかに車両交換を行ってください。

 

・エアコンの故障

エアコンは冷房と暖房で考えられる原因が異なります。
冷房の場合はエアコンガスの不足、暖房の場合は冷却水の不足が考えらえます。どちらも自分で補充することができます。
また、暖房が効かない場合はサーモスタットの不具合も考えられます。冷却水が十分にある場合はサーモスタットの交換を行ってみてください。

 

・運賃箱の故障

電子決済に対応している運賃箱の場合は、一度リセットすることで直ることがあります。
もし改善されない場合は、バス会社の規定に則った対応をしましょう。

 

 

バスは交通インフラに欠かせない重要な存在です。故障が起きた時は乗客に不安を与えないよう慌てず冷静に対応しましょう。

 

ユニック車の修理で知っておきたい!故障しやすい場所と注意点

ユニック車は重たい荷物の移動などに使われるため、負担がかかり故障することがあります。もし故障したらどうすればよいのでしょうか。
今回はユニック車の修理についてご紹介いたします。もしもの時に備えて、ユニック車の修理について知っておきましょう。

 

■ユニック車で修理が必要になりやすい場所

まずはユニック車で修理が必要になりやすい場所を5点紹介いたします。

 

・ブーム

ブームが故障すると、クレーンとして使うことができなくなってしまいます。ブームを動かし、エンジンを停止させると上げたブームが勝手に下がってしまう故障もあります。また、ブームそのものに故障箇所がなくても、操作レバーなどが故障することで影響を及ぼすこともあります。

 

・アウトリガー

アウトリガーはクレーンを使っている際に、車両が傾かないように支える役割をします。アウトリガーは油圧で動く仕組みで、PTOによってエンジンの回転の力を油圧に変化させて動かします。クラッチをしっかり踏み込んでPTOスイッチを入れることで解消されることが多いですが、アウトリガーが動かない場合は、油圧装置の故障なども疑ってみてください。

 

・PTOのスイッチ

PTOが正常に動作しない場合は、PTOスイッチの故障、シャフトの故障、配線が切れているケースなどが考えられます。
ユニック車の場合、PTOは油圧を必要とするブームやアウトリガーなどさまざまな部位に作用します。PTOを入れたまま走行すると、走行中に大きな力が油圧装置にかかってしまい、故障の原因になります。走行中は忘れずPTOを切るようにしましょう。

 

・安全装置

安全装置には種類があり、ワイヤーの過巻き防止、未格納警報、高さ制限などに搭載されています。安全装置が故障すると意図しない時に作動して、作業の妨げや事故につながる危険性が高まります。ユニックを安全に使うには定期点検を行い、安全装置がきちんと作動するか確認しましょう。

 

・ラジコン装置

ラジコン装置はユニック車のクレーン操作に欠かせません。ラジコン装置の電波状況が悪いと、クレーンに正常な指示が出せなくなります。電波が悪いだけなら、ユニック車に近づくことで改善されることがあります。また、ラジコン装置は電池切れにも注意が必要です。
電波状況や電池に問題がないにもかかわらずラジコン装置が使えない場合は、ラジコン装置の故障またはクレーンの受信機が故障している可能性が考えられます。

 

■ユニック車に関する注意点

ユニック車の修理に関する注意点を4点ご紹介いたします。

 

・定期的なオイル交換

ユニック車は動作による負荷を軽減させるために給脂が必要です。故障を防ぐためにも可動部の給脂はこまめに行いましょう。
また、クレーンを作動させるにはギアオイルが必要です。ギアオイルはクレーンの使用によって汚れや劣化が発生します。ギアオイルの状態もこまめに確認し、定期的に交換するようにしてください。

 

・ワイヤーロープの交換

ワイヤーロープは消耗品なので、劣化が見られたらすぐに交換してください。交換目安は素線の10%以上が切れている、直径減少が7%以上、腐食やもつれ、曲がりなどが見られる状態です。

 

・点検の徹底

ユニック車の修理回数を減らすには点検が欠かせません。作業前点検、月次点検、年次点検は必須です。法令でも定められていることなので、徹底するよう心がけましょう。

 

・買い替えの方が安くなることがある

ユニック車はクレーンが故障しても平トラックとして使うことができますが、クレーンを搭載する場所がある分、同サイズの平トラックに比べて積載量が少なくなります。
できれば修理をして使うことをオススメしますが、修理内容によっては買い替えをした方がコストを抑えられることもあります。
中古のユニック車ならお得に買い替えができることもあるので、選択肢の一つとして入れて検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

ユニック車はさまざまなシーンで活躍します。長く大切に乗るためにも必要な点検と修理をきちんと行いましょう。

トラックの修理にはどれくらい費用がかかる?タイプ別修理費用の相場ご紹介!

よく使うものは意図せず故障することがありますよね。トラックによく乗る方にも覚えがあるのではないでしょうか。

今回はトラックの修理費用相場を部位別にご紹介いたします。今まで修理が必要なかった方も、万が一に備えて知っておいてくださいね。

 

■トラックの外装でかかる修理費用相場

トラックの修理費用は車種や車体の大きさによって異なります。一般的に車体が大きく頑丈なトラックは部品の製造コストがかかるため、それに伴って修理費用も高額になります。

まずはトラックの外装に多い修理について4種類をご紹介いたします。

 

・バンパー

何かにぶつかったり、走行中に石を弾いてしまうことが多いバンパーは修理が多くなる場所です。バンパーの修理費用は傷の大きさなどで異なります。
小さな傷の場合1万円程度で修理可能ですが、範囲が広くなると高額になります。全体を交換する場合は5万円から20万円と非常に差が出てきます。
また、へこんだ場合も傷同様に範囲が広くなると高額になります。小さなへこみは1万円以下で直せることもあります。

 

・ドア

開閉時にうっかり傷をつけてしまいがちなドアも修理頻度が多い場所です。
塗装が剥げた場合は数千円で修理できますが、傷やへこみの範囲が大きくなるとバンパーの修理費用と同じくらいの費用がかかります。
損傷がひどく、交換が必要な場合は10万円以上必要になるケースもあります。

 

・荷台

トラックの荷台は荷物と直接触れ合うため、摩擦や積み下ろしの衝撃によって損傷しやすい場所です。とくに、平トラックなど屋根がない車両は塗装が剥げた状態で走行し続けると、傷ついた場所が酸化してサビの発生にもつながります。定期的に床板の交換を行いましょう。
床板の交換費用はトラックのサイズによって相場が異なり、小型は6万円、中型は9万円、大型は12万円程度とされています。ただし使用する床板の種類によって費用が異なります。

 

・タイヤ

タイヤは消耗品なので適切なタイミングでの交換が必要です。一般的に3年ごとの交換が推奨されていますが、タイヤの減りやスリップサインが出ている場合は、3年未満でも交換するようにしましょう。
1本あたりの交換費用は500円からが相場ですが、タイヤを持ち込む場合は1,500円からが相場となっています。

 

■トラックの内装でかかる修理費用相場

続いてトラックの内装に関する修理費用を3種類紹介します。

 

・シート

運転席のシートは摩擦や体重により徐々に破れていきます。シートが傷むと運転中に感じる負担が大きくなるため、できるだけ早く修理することをオススメします。
擦り切れや穴は2万円以下で修理可能ですが、シートの張り替えになると5万円ほど、シートを丸ごと交換する場合は最大20万円ほどかかることもあります。費用はシートの素材などによって変動しますので、修理を依頼する際に確認しておきましょう。

 

・エアコン

荒れた道を走行し続けたことで部品が故障し、エアコンから異音や異臭がしたりすることもあり、あまり効かなくなります。違和感がある場合は修理に出しましょう。
エアコンの修理費用で特に高額になるものが、コンプレッサーやコンデンサの修理です。相場として8万円前後が必要となります。
エアコンに使用する冷却ガスの漏れや詰まりの修理費用は、4万円前後が相場とされています。

 

・エンジン

車の心臓部であるエンジンは、修理費用が高額になりやすい場所です。放置すると走行不能になることもあるので、異常が起きた場合はすぐに修理に出しましょう。
エンジンを丸ごと交換する場合は数百万円ほど必要になるかもしれません。修理内容によっては買い替えも視野に入れたほうが良いでしょう。

 

 

決して安くはないトラックの修理費用ですが、安全で快適な走行をするためにはこまめな修理を心がけてください。買い替えを検討する場合は、中古トラックの購入で費用を抑えることもできます。

寿命が長いトラックは中古車でも大活躍!トラックの寿命を延ばす方法は?

トラックドライバーの方には常識かもしれませんが、トラックの寿命は普通自動車に比べて長くなっています。そのため、トラック買い替えの際は中古トラックも非常に重宝されます。

なぜトラックは普通自動車よりも寿命が長いのでしょうか。

今回はトラックの寿命が長い理由や、よりトラックの寿命を延ばす方法をご紹介いたします。

■普通自動車とトラックの寿命の違い

 
まずは普通自動車とトラックの寿命、そして違いについてご紹介いたします。

 

・普通自動車の寿命

一般的に、普通自動車は走行距離が10万~15万kmになると寿命、買い替え時期とされています。この数字はエンジンが正常に作動する距離とされており、これを超えると故障や不具合が発生しやすくなると言われています。

ですが、定期的にメンテナンスをしたり、こまめに消耗品を取り替えたりすることで、寿命を延ばすことも可能になります。

 

・トラックの寿命

一方トラックの寿命は、大型の場合で約70万km、中型の場合で約40万~50万km、小型の場合は約20万kmとされています。寿命に至る走行距離は、小型でも普通自動車よりは長いことがわかります。

 

・なぜこれほど寿命が違う?

 

 

多くのトラックは高速道路をよく利用します。高速道路の走行中はブレーキを使う頻度が減り、また整備されている道なので他の道路に比べてエンジンが長持ちしやすくなっています。

特に、大型は小型よりも高速道路を走る機会が多く、平均寿命を延ばす理由の一つとして捉えることができます。また、トラックは走行距離が長いため、もともと頑丈に作られていることも理由と言えるでしょう。

 

ただし、高速道路を走るトラックでも、積載量が多ければエンジンに負荷がかかるので寿命は短くなってしまいます。

 

・中古トラックを購入する際のポイント

中古市場において、車の状態は走行距離をもとに評価される傾向にあります。

走行距離はパーツの摩耗度合いを計る目安となるからです。

メンテナンスがきちんと行われていたトラックなら、走行距離が長くてもまだまだ使用することができます。どうしても摩耗が気になるようであれば、できるだけ走行距離が少ないトラックを選ぶようにしましょう。

 

■どうすればトラックの寿命を延ばせる?

 

 

トラックの寿命を延ばすためにはこれからご紹介する方法を試してみてください。

 

・エンジンオイル交換

スムーズなエンジンの動きを維持するためには、エンジンオイルの交換が欠かせません。

エンジンオイルが劣化するとエンジンの負荷が大きくなるので、1年に1度は交換することをおすすめします。

 

・冷却水交換

長距離を走行するトラックは、エンジンからたくさんの熱が発生します。冷却水が不足していると走行中にオーバーヒートを起こしかねません。そのため、エンジンの熱を下げるためには、適切な量の冷却水を補充しておくことが大切です。

 

最悪の場合、オーバーヒートによってトラックを廃車せざるを得なくしてしまいます。

エンジンが冷えているときにリザーブタンクの下限値を切っていないか確認するようにしましょう。

 

・タイヤ交換

トラックの寿命を延ばすためにはタイヤ交換も重要です。重たい車体を支えるタイヤは摩擦によって擦り減っています。もしも均一ではなく偏った減り方をしている場合は注意が必要です。偏っていると正常な走行が行えず、エンジンに負荷がかかりトラックの寿命を縮めてしまいます。

 

スリップサインが出ている場合は整備不良で道路運送車両法に違反するため、速やかに交換しましょう。

 

・運転に関する心がけ

トラックの寿命を延ばすには、丁寧な運転を心掛けることも非常に重要です。急停止や急発進はエンジンへの負荷が大きくなるので、なるべく使わないようにしましょう。

他に、過積載もトラックの寿命を短くする原因になるだけでなく非常に危険です。

 

普通自動車に比べてトラックの寿命は長いですが、雑に扱えば当然寿命は短くなってしまいます。トラックを大切に扱うことで寿命が延び、結果的に費用負担の軽減も期待できるようになるでしょう。

 

トラックのクラッチの寿命はどれくらい?定期的にメンテナンスを行おう

トラックには多くの重要な部品があり、どれもメンテナンスをこまめに行うことが大切です。ところで、皆さんはトラックのクラッチの寿命がどれくらいかご存じでしょうか。また、前回メンテナンスをした時期を覚えていますか?

今回はトラックのクラッチの寿命について説明しますので、是非メンテナンスの参考にしてみてくださいね。

■トラックのクラッチとは

 

クラッチはエンジンとトランスミッションの間にあるパーツです。エンジンはクラッチによってトランスミッション(変速機)からの指示を受け取り、最適な力をタイヤに伝える役目を担っています。クラッチがあることで、トラックはスムーズな走行が可能となります。

 

トラックなど大型車のクラッチは人力だけでは踏み込めないため、補助装置として圧縮エアーを利用したクラッチブースターが採用されています。

 

■トラックのクラッチを交換せずに走行するとどうなる?

 

 

クラッチは経年劣化するので、定期的に交換しなくてはなりません。クラッチは変速するたびに接続と断絶を繰り返すため、摩耗や破損が起こりやすい場所です。

 

クラッチが劣化するとトランスミッションから正しい変速の指示がエンジンに伝わらなくなってしまいます。そのためトラックの変速を制御できず、最悪の場合は走行不能にいたります。

 

トラックのように車体の大きな車はクラッチが摩耗しやすく、劣化をそのままにしているとギアが入りづらい、急発進・急停車の指示がうまくいかない、坂道が奏功しにくいといった問題が発生します。

 

クラッチを交換しないと突然トラックが止まり、場合によっては大きな事故につながることもあります。

 

トラックに使われるクラッチは非常に高い耐久性を重視して製造されています。

そのクラッチが寿命を迎えるということは、他の部品も経年劣化していると考えられるため、クラッチディスクの交換だけでなく、周辺パーツの交換も行いましょう。

 

■トラックのクラッチの寿命

 

automotive parts. Set of new metal car part. Auto motor mechanic spare or automotive piece isolated on white background. Automobile engine service


 

こちらではトラックのクラッチの寿命に関する情報をご紹介いたします。

 

・トラックのクラッチの寿命

クラッチペダルを踏んだときに遊びの部分が多くなった、クラッチが滑りやすくなったと感じる、クラッチをつないだ際に異音がしたときはクラッチの寿命が近いサインです。

 

一般的にクラッチの寿命は走行距離10万km、年数でいうと7~8年が目安とされています。どちらのタイミングで交換するかはトラックの使用頻度を参考に考えましょう。

 

・クラッチの寿命を延ばすには?

クラッチの寿命はクラッチディスクの摩耗によるものです。クラッチペダルに足を置いたままの走行や、半クラッチを不要に使うなどの行為は摩耗を早めてしまう原因につながるため注意しましょう。

 

また、エンジンに負荷をかける急発進、急停車などの回数を少なくすることもクラッチペダルの寿命を延ばすコツです。エンジンブレーキはクラッチに負担をかけやすいので、エンジンブレーキの多用も避けるようにしましょう。

 

・交換費用の目安

クラッチの交換は工賃を含めて約15万~30万円が相場とされています。小型トラックよりも大型トラックの方が高額になるので、あらかじめ整備を依頼する工場などに問い合わせておくことをおすすめします。

 

なお、寿命を迎えたクラッチを修理することはできません。そのため、クラッチを適切に使うためには定期的に交換することが必須と言えます。

 

クラッチはトラックがスムーズに走行するために欠かせない必須のパーツです。外部からは見えにくいですが、まだまだ使えると安心せず、定期的に状態を確認して寿命を迎える前に交換するようにしましょう。

 

トラックの故障が多い場所は?原因や対策をご紹介!

荷物を運んだり、長距離を移動するトラックは故障に備えておくことが重要です。

今回はトラックで故障しやすい場所や原因などについてご紹介いたします。万が一の際に慌てないためにも、是非ご一読ください!
 

■トラックの故障が多い場所と原因

 

Car engine filter on dark background.


 

普通自動車に比べて耐久性の高いトラックですが、正しい扱いができていないと故障してしまうリスクは高くなります。故障を防ぐには故障しやすい場所と原因を把握することが大切です。

まずはトラックの中で故障することが多いとされる場所を3つご紹介いたします。

 

・エンジンの故障

荷重や長距離移動によってトラックのエンジンには大きな負担がかかりやすくなっています。エンジンの整備不良による故障もありますが、エンジンそのもの以外に周辺の機器が故障することも原因としてよく挙げられます。

 

特に多いのはオルタネーターやバッテリー、燃料ポンプなどの故障です。エンジンそのものに問題がなくても、エンジンの周辺が故障することでエンジンへの負担が増して故障の原因となります。

 

・オーバーヒートによる故障

バルブやパッキンが経年劣化で傷んでしまうと、そこから冷却水がにじみ出てしまいます。冷却水が十分でないと、エンジンがオーバーヒートを起こす原因になります。オーバーヒートを起こすとトラックは走行不能になってしまうこともあります。

冷却水は日頃からこまめに量を確認して、下限値を下回っていないか注意しましょう。

 

・クラッチの故障

トラックをスムーズに動かす役割をもつクラッチも故障の多い場所です。使い続けることでどんどん摩耗し、使い方によっては摩耗の速度を速めてしまいます。

 

半クラッチの使い過ぎは摩耗の原因になりますが、全く使わないと破損することがあるので上手に使用することが大切です。

 

走行中に異音がしたり、操作に違和感があった場合は、クラッチが故障する前兆であることが多くなっています。少しでもおかしいと感じたらすぐに確認しましょう。

 

■トラックのエンジンがかからない場合の原因

 

 

トラックのエンジンがかからない場合は、これらが故障の原因になっているかもしれません。

 

・故障の原因で考えられること

①バッテリーが上がっている

キーを回してもセルが回転しない場合は、バッテリーによるものと考えられます。

ヘッドライトをつけて普段より暗いようであれば、バッテリー上がりの確立が高いでしょう。バッテリー液の量やバッテリーターミナルなどを確認したうえで充電してもエンジンがかからないときは、バッテリーの交換が必要です。

 

②オルタネーターが故障している

バッテリーに電気を送る小さな発電機をオルタネーターと呼びます。オルタネーターが故障すると走行中に発電されず、エンジンが動かなくなります。

 

オルタネーターはファンベルトが切れたために故障することもあるので、ファンベルトが劣化していないかも確認しましょう。

オルタネーターそのものが故障した場合、交換が必要になりますが、高額になりやすいので事前に見積もりを出してもらうことをおすすめします。

 

③ガス欠

燃料が足りないだけなら給油をすれば解消されます。

ですが、ディーゼルエンジンの場合、燃料ラインに空気が入り込み、燃料が足りていてもエンジンがかからなくなることがあります。

 

もし燃料が十分に入っているにも関わらずエンジンがかからない場合はエア抜きを行ってみましょう。

 

④気温

気温が低いとエンジンオイルが硬くなり、トラックの動作に影響することがあります。気温の低い日にエンジンがかからない場合は、5分間隔でエンジンをかけ、温めてみることで様子をみてください。

 

・原因が分からないときはどうする?

トラブルの原因についてご紹介してきましたが、場合によっては原因が分からないこともあります。

 

素人の判断ではトラックの状態をかえって悪化させることもあるので、もし原因が分からない場合は、早めに専門家に相談するようにしてください。

 

故障は機械にとって避けられないものですが、原因を知っているのと知らないのとでは対応に差がでます。適切な対応をして、トラックを長く使ってくださいね。

 

ボルボのトラックはおすすめ?故障しやすいって本当?

2021年1月にボルボのトラックがリコールされたことで不安を覚えている方もおられるのではないでしょうか。

 

不具合の報告や事故はありませんでしたが、これからボルボのトラックを購入しようと考えている方にとっては気になる問題です。

そこで今回は、ボルボのトラックや故障率についてご紹介いたします。
 

■ボルボトラックの特徴

 

 

最初にボルボトラックの特徴をご紹介いたします。

 

・ボルボのトラックにはどんな特徴がある?

ボルボは100年以上の歴史あるスウェーデンの自動車メーカーで、乗用車だけでなくトラックの製造・販売もしています。

 

ボルボでは数十回も車をぶつけてテストをしたり、PCによるシミュレーションを繰り返すなど、厳しい衝突安全評価基準を設け、高い安全性能を誇る車を製造しています。

 

・ボルボのトラックを選ぶメリット

ボルボのトラックは自動でギアチェンジができるため、非常に低燃費です。坂を下る際もギアを回す必要がありません。

 

ボルボトラックの頭上には窓が設けてあり、休憩中に車内で日光浴を楽しむことができます。また、車内が広いのでリラックスした休憩時間を過ごすこともできます。

 

ボルボのトラックは独特の落ち着いたおしゃれなデザインをしています。

タイヤに泥がつきにくく、きれいなトラックの状態を維持することが可能です。

 

・人気のUDトラックスもボルボのトラック!?

全世界60か国以上の輸送ソリューションを提供する日本の人気社用車であるUDトラックスですが、UDトラックスの前身「日本デイゼル工業」は日産自動車の傘下に入ったのち、ボルボになりました。現在はボルボといすゞの資本提携により、いすゞの傘下になっています。
 

■ボルボのトラックは故障しやすい!?実態を調査!

 

 

・ボルボトラックの故障率

故障率のデータは各自動車メーカーの機密事項であるため公表されていません。

ですが、アメリカのJ.D.パワー社が自動車メーカーの故障の報告件数について独自調査を行った結果があります。

 

2018年の調査によると、対象となったメーカー14社のうちボルボは12位にランキングされています。このランキングは上位に行くほど品質の良いメーカーとされています。

 

この調査は普通自動車を対象にしているため、トラックのみの故障率は不明ですが、トラックも同じ故障率である可能性が高いとみえます。

 

・なぜボルボのトラックは故障しやすいのか?

そもそも日本はスウェーデンに比べて高温多湿なので、環境が適さないことも故障に繋がる原因ではないかと言われています。特に電子基板、樹脂、ゴムなどは日本メーカーに比べて耐熱性が低いので劣化しやすいようです。

 

・しかし安全性は高い!?

故障率が高い傾向にあると言われていますが、普通自動車に搭載されている衝突回避システムを2009年からトラックに採用するなど、ボルボはトラックの安全性を重視しています。

 

他にも、ドライバーが事故を起こしにくくするための工夫、90度を見渡せるライトの搭載、上記で紹介した数々の厳しいテストを複数回実施するなど、信頼のおけるメーカーであることを物語っています。これほど多くのテストはほかのメーカーでは行われていません。

 

・ボルボのトラックはアフターフォローが充実

ボルボのトラックはアフターフォローも充実しています。

また、一定の基準をクリアした認定中古車や、保証が用意されている中古車など、新車と変わらない安心感を持って乗ることができるものも嬉しい点です。
 

ボルボトラックの故障は国産メーカーよりも多い傾向にありますが、高い安全性は高評価を受けています。こまめなメンテナンスを行えば、日本でも活躍してくれることでしょう。